*佐野万次郎*
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佐野万次郎、通称無敵のマイキーの妹というだけで、私は周りから避けられていた。
別に一人でいるのはつらくないし、寂しいとも思わない。
私には、お姉ちゃんとお兄ちゃんがいれば、それでいい。
バイクの音で目を覚ます。
部屋から外を伺うと、お兄ちゃんが集会から帰ってきたところだった。
私は眠い目を擦りながら、玄関でお兄ちゃんを迎えた。
「おかえり、お兄ちゃん」
「ただいま、名前。起こしちまったか?」
「んー、大丈夫」
欠伸をしながら答え、のろのろとお兄ちゃんに抱きつく。
お兄ちゃんは私の頭をぽんぽんと撫でると、俺の部屋で待ってて、と耳元で囁いた。
***
「んあっ、あっ、おにい、ちゃ……」
お兄ちゃんの手が、私の胸を優しく揉みしだく。たまに指で突起を摘まんだり弾いたりしながら、もう片方の突起に吸い付く。
「ひっぅ、んんっ」
「名前、腰動いてる」
私は嬌声を上げながら無意識に腰をくねらせていた。
可愛い、と言って、お兄ちゃんは深く口付ける。交じり合った唾液が、私の口の端から零れていく。
「んんぅ!」
口付けながら、お兄ちゃんは私の濡れそぼったソコに指を入れる。
ぐりぐりと私の弱いところを擦り上げられ、私の嬌声はより一層大きくなる。
「っは、あぁっ、あっ、んんっ」
「見て、すごいぐちょぐちょ」
「ひぅっ……」
お兄ちゃんは私のナカから指を引き抜くと、私の愛液で濡れた指を見せつけてきた。
恥ずかしくなった私は思わずお兄ちゃんから顔を逸らす。
「ほんと、名前って可愛いよな」
ちゅ、と額に軽く口付け、お兄ちゃんはゴムをつけた自身のモノを入口へ当てがう。
いい?と尋ねられ、私は小さく頷いた。
「ふあぁっ、あっあっ、深、いぃっ!」
「相変わらずキツいな……っ」
お兄ちゃんが動く度に、ぐちゅ、ぐちゅ、と卑猥な音が響く。
甘く蕩けるような快感に、頭がおかしくなりそうになる。
「名前……っ、も、出そう……っ」
「あっ、んああっ、わた、しもっ、イクっ、イっちゃう……っ!」
どんどん律動は早くなり、私の奥を突く。
お兄ちゃんは私の頭を抱えるようにして抱き締めると、一層強く腰を打ち付けた。
「ひっ!?あっ、あ、あぁ――――っ!」
びくん、と大きく身体が跳ね、私は果てる。それと同時に、お兄ちゃんもゴム越しに私のナカへ自身の欲を吐き出した。
***
お姉ちゃんが起きる前に、私は自室へと戻る。
お兄ちゃんとの情事が終わった後はいつもこうしてすぐに自室へ戻っていた。なのでピロートークなんてしたこともないし、同じベッドで朝まで寝たこともない。
それでも私はよかった。
お兄ちゃんが私を求めてくれるなら、それだけで私は満たされる。
兄妹でこんなことをするなんて、いけないことだってわかっている。
だけど、私はどうしてもお兄ちゃんが欲しかった。お兄ちゃんしか好きになれなかった。
それにお兄ちゃんは応えてくれた。
それが全てだ。
他のことなんてどうでもいい。
私もお兄ちゃんも、愛し合っているのだから。
結ばれた感情