*佐野万次郎*
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「じゃあ出席番号順に並んでー」
先生が首に下げた笛を鳴らしながら号令をかける。
「一人25メートル泳いでくださーい」
はじめ!という合図と共にまた笛が鳴る。
そして一人目の子がプールへと飛び込んでいった。
「(水泳苦手なんだよなぁ)」
はあ、と溜息をつき、私もまた、プールへと飛び込むのだった。
***
名前と付き合いはじめて二ヶ月。もうキスもしたし、お互い初体験も済ませた。
が、俺には一抹の不安があった。
「じゃあ出席番号順に並んでー」
プールから担任の声が聞こえてくる。
今日の授業には水泳がある。木陰からプールを覗くと、そこには名前の姿。
その姿のなんとえろいことか。
裸とはまた違う色気が出ていて、思わず喉が鳴る。
――ああ、めちゃくちゃにしたい。
「なあなあ、苗字ってえろくね?」
「そうかぁ?俺はもうちょっと胸があった方が……」
「ばっか、あのくらいが丁度いいんだよ!手に丁度収まりそうというか……」
そんな会話が遠くから聞こえてきた。
どうやらプールを遠目に覗いている男子生徒の会話のようだ。
不安とは、これである。
名前は正直モテるというわけではないが、一部の男子生徒からは人気があるようで。授業中に寝ていると、たまに噂話が聞こえてきたりもした。
――殺してやりたい。
そんなどす黒い感情が沸き上がるが、ここでこいつらを殴ったらきっと名前に迷惑がかかる。
俺はその感情を押し殺し、その場を後にした。
***
「ふっ……ぁ、名前……!」
ぐちゅぐちゅと卑猥な音が部屋に響く。
学校から帰った俺は、自慰に耽っていた。
名前の水着姿が頭から離れない。
濡れた身体。形のいい胸。たまに水着を直す仕草。
既に裸を見ているとはいえ、水着というのはやはりなにかくるものがある。
「く、ぅ……っ」
いつもより興奮していたのか、俺は既に達しそうになっていた。
上下に擦る手の動きを早め、名前の姿を思い浮かべる。
「名前っ、名前……っ、ぅあ、イっ……」
「万次郎?」
瞬間、時が止まった。
……かのように思えた。
「……は?」
俺は間抜けな声を出し、自室の入口に立っている人物を見た。
「名前……?」
「ご、ごごごごごめん!またあとで来るね!!」
「待って!」
逃げるように部屋を出ようとした名前の手を掴み、自分の方へ引き寄せる。
焦っていたせいか、勢い余って名前をベッドに倒れこませてしまった。
「ま、まんじろ」
「ごめん」
服を直しながら、俺は名前に謝る。
名前は顔を真っ赤にして、目を伏せている。
「……」
「……」
長い沈黙。
「う、うれしい、よ……?」
沈黙を破ったのは、名前だった。
「え」
「万次郎が私を想ってシてるの、嬉しかった……」
耳まで真っ赤にしながら、名前は俺の目を見てはっきりと言う。
その後、「や、やっぱり恥ずかしい!」と言って、顔を手で覆う。
そんな名前が愛しくて愛しくて。
俺は優しく名前の手を顔から退けると、唇に軽い口付けをした。
「かわいい」
ちゅっ、ちゅっ、と音を立てながら、俺は名前の首筋から鎖骨に口付けを落としていく。そして胸元に口付けようとしたとき、「ままま待って!」と、名前に制止される。
俺がキョトンとしていると、名前は俺の股間を見て、意を決したように、
「今日は、私がするっ……」
と言った。
***
「無理だったらやめていいからな?」
「う、うん……」
コク、と頷き、名前は俺の下着を下ろす。
「わっ」
ボロン、と勢いよく出た俺のモノを見て、思わず驚きの声を出す名前。
「初めてだから……気持ちよくなかったらごめんね」
そう言ってパクリ、と亀頭を咥える。
「……っ」
これは、やばい。
先ほどの自慰で達せなかったせいもあるが、名前が自分のモノを咥えている姿は刺激が強すぎる。
「んむ……」
ちろちろと拙い動きで亀頭を舐める名前。
可愛い。とにかく可愛い。
俺のモノを咥える名前の頭を撫でる。
サラサラの髪。長い睫毛。赤く上気した頬。柔らかい唇。
その全てが愛しい。
その全てが欲しい。
「名前、もっと奥、咥えて……」
「ん……」
言われた通り、名前は俺のモノを咥え込んでいく。
そしてゆっくりと舌を絡ませながら、頭を動かす。
「はっ、ぁ……」
俺が小さく声を漏らすと、名前が上目遣いで「ひもひい?」と問いかけてきた。
それは、反則だ。
俺はぐっ、と名前の頭を掴んだ。
これをしたら嫌われる。これだけはダメだ。これをしたら名前が辛くなる。
そう制止する自分を、黒い欲望が塗り潰していく。
――――名前をめちゃくちゃにしたい。
「ごめん、名前、苦しくする……っ」
「んぶっ!?」
俺は名前の頭を掴んだまま、自分の腰を振る。
俗に言う、イラマチオだ。
「ふぐっ、うっぶ、んぐぅ!」
苦しげな名前の声と、ぐちゅぐちゅという厭らしい音が響く。
何度も心の中で「ごめん」と言いながら、苦しげな名前の表情にすら興奮し、腰の動きを早める。
「ぐ、あっ、出る……っ」
そして俺はそのまま、名前の喉奥に己の欲を吐き出した。
「ぷはっ、げほっ、げ、ぇ」
「は、はぁ……ごめん……」
その場にへたり込み、喉を押さえながら咳き込む名前。
その口からは唾液と俺の出した白濁液が流れ出ていた。
「全部吐け!あとうがい……」
「ん、く……んむ」
そう言った俺を無視し、コクン、と名前は口に残った白濁液を飲み込んだ。
「えへ……万次郎のだもん、飲んじゃった」
涙を滲ませた顔で、にこりと笑う名前。
あんなに苦しい思いをさせたのに、名前は俺に笑いかけたのだ。
俺は名前を強く抱き締め、頭を撫でる。
「ごめん……苦しかったよな」
「ん、少し。でも大丈夫だよ。……ねえ、それより」
”濡れちゃった”
名前は俺の耳元で熱っぽくそう言った。
そして俺の腕から離れると、下着だけを脱ぎ、まだ反り立っている俺のモノの上に跨り、入口に擦り付けた。
「シよ?」
その艶めかしい姿に俺は我慢できるわけもなく、欲望のまま、名前を抱いた。
ご奉仕