*佐野万次郎*
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ある晴れた日の午後。
佐野万次郎……通称「マイキー」は、自室のソファに寝そべり、何をするわけでもなく、ただ天井を見ていた。
「マイキー、お客さんだよー」
部屋をノックする音と同時に、妹のエマの声が聞こえてきた。
その声はどこかにやにやと笑っているようで。
まさか、と万次郎は思い、いそいそと部屋の扉を開ける。
するとそこには。
「あ、マイキー! ええっと……突然来ちゃってごめんね?」
万次郎の恋人である名前が立っていた。
***
「あのー……マイ、キー……?」
名前を部屋にあげた後、万次郎は突然名前をぎゅう、と抱きしめた。
そして名前の胸に顔をうずめたまま動かず、かれこれ5分近く経っている。
「ど、どうしたの……?」
おずおずと問いかけてくる名前に対し、万次郎は小さく「会いたかった」と答えた。
「学校で会ってるじゃん」
「学校だと名前、いつも友達といて俺のこと構ってくんないじゃん」
少し拗ねたような口調で言う万次郎が可愛くて、名前は思わず万次郎の頭を撫でた。
そして名前も万次郎のことをぎゅう、と抱きしめる。
お互い抱きしめあって満足したのか、万次郎と名前はソファに座り、他愛ない会話をしていた。
が、どうやら名前の様子がおかしい。
「名前、なんかあった?」
「へ!?」
突然の万次郎からの問に、思わず間抜けな声が出る。
「いや、何もない……けど、ああ、いやあるんだけどっ」
支離滅裂なことを言いながら、名前は自分の鞄から何か袋を取り出す。
「これ!!あの、誕生日プレゼント!!」
綺麗にラッピングされた袋を、勢いよく万次郎に向けて差し出す。
万次郎は目をぱちくりさせ、数秒固まった後、
「ありがとう。すげー嬉しい」
と、満面の笑みでプレゼントを受け取った。
二人が付き合い初めてから初めての誕生日。受け取ってもらえてよかった、と安堵する名前。
「じゃあ、私帰るね! また学校で……わっ」
プレゼントを渡し終え、帰ろうとする名前を、万次郎は後ろから抱きしめた。
「プレゼントもすげー嬉しいけど、俺、もっと欲しいものがあるんだ」
そう、耳元で囁く万次郎の声は、ひどく大人びていて。
その”もっと”欲しいものを名前はすぐに理解した。
「ダメ、だよ」
「なんで?」
「……だって、わ、私」
万次郎の欲しいもの。
それは名前のすべて。
名前と万次郎は、まだそういった行為をしていなかったのだ。
「だって、なに?」
優しく囁く声。
それだけで心臓が破裂しそうなのに、これ以上のことをしてしまったら、自分がおかしくなってしまいそうで。
自分の淫らな姿を見て、万次郎に嫌われてしまうのではないか。
そう考えると、怖くて仕方がなかった。
でも、自分も、万次郎の全てが欲しい。
それが本音だった。
「私、処女だよ……?」
「いい。名前のはじめても、何もかもが欲しい」
全部、俺のものにしたいんだ。
「……っ」
その言葉がトドメだった。
名前は万次郎の方へ向き直り、黒く、それでいて吸い込まれてしまいそうな、そんな瞳を見つめた。
そして、どちらからともなく、口付けを交わした。
***
「んうっ……ぁっ」
「痛い?」
「ううん、だいじょ、ぶ、んっ」
つぷ、と、名前のナカに浅く指を入れ、少しずつ浅いところを擦る。
その度に名前は甘い嬌声を上げ、無自覚に腰をくねらせていた。
はじめてなのに。
なんでこんなに気持ちいいの。
名前は、先ほどまでの首筋や耳や胸への愛撫を思い出す。
もしかして、マイキーって経験あるのかな。
「ひっあ、ぁ……!?」
そんなことを考えていたら、急に強い快感に襲われた。
「上の空だったでしょ」
少し拗ねた口調で言う万次郎。
その指はもう名前の奥まで入っていた。
「そんなことっ、なっ、あっあぅ……っ」
くちゅくちゅといやらしい音が部屋に響く。
何度もゆっくりと指を出し入れされて、快感で頭がうまく働かない。
本当に自分は処女なのかと疑うくらい、そこは濡れそぼっていた。
「名前」
「んっ……?」
「そろそろ限界」
万次郎は自分のソレにゴムをつけ、「いい?」と優しく尋ねる。
ああ、本当に、私マイキーと一緒になっちゃうんだ。
そう考えると、処女を失うことの恐怖よりも、嬉しさが勝って胸の奥がきゅうっと切なくなった。
「うん……。私の全部、もらって……?」
「……っ」
ズッ、と入口に太くて硬いものが入りこんでくる。
初めては痛いと聞いていたけれど、万次郎に充分に愛撫されたおかげか、痛みを感じることはなかった。
「痛かったらすぐ言って。やめるから」
「や、だ……っ、やめないでっ」
痛くなんてないから、と名前は万次郎の首に手をまわす。
「くっ……キツッ」
「あっあっ、マイ、キ……っ」
ずぶずぶと名前のソコは容易く万次郎を飲み込んでいく。
そして全て入り終わり、万次郎は「はー……」と深く息を吐き、
「ぜんぶ、もーらいっ」
と、前髪をかき上げながら、いたずらっぽく笑った。
本当に、もらわれてしまった。もらってしまった。嬉しい。すき。すき。
名前は多幸感に満ち満ちていた。
「動いていい?」
「うん」
合意を得て、万次郎はゆっくりと腰を動かしはじめる。
ゆっくり、優しく、壊さないように。
「あっ、ひぅっ……!!ああっ」
指とは比べ物にならない快感。
名前はシーツを強く握りしめ、嬌声を上げる。
「やばっ……これ、俺がもたねー……っ」
そう余裕が無さげに言った万次郎は徐々にピストンを早くしていく。
「マイキーっ……これ、これだめぇっ!へん、変になる、からぁっ!」
「なって、変になって……っ、全部、見たい」
どんどん早くなる律動に、目の前がチカチカする。
なにこれ。なにかくる。こわい。こわい……!
イく寸前のゾクゾクとした感覚に恐怖を覚え、名前は万次郎に縋るように抱きついた。
「だめっ、だめっ、ぅぁっ、なんかくるっ、あっ、やっ、まんじろっ、万次郎っ」
「……っ!!いきなり名前呼びはっ、ずりぃって……!」
そう言って、万次郎は名前の奥を突く。
その瞬間、
「んあっ、あっ、あぁっーーーッ!!」
名前の身体はびくびくと震え、ナカは万次郎のソレを強く締め付けた。
「俺もイく……ッ」
絶頂に達した瞬間の締め付けに耐え切れず、万次郎はゴム越しに名前の中に白濁とした液を吐き出した。
***
「あのさ、マイキー……」
「ん?」
事が終わってから、二人でベッドに横になっていると、何か言いづらそうに名前が言葉を発する。
「……もしかして、はじめてじゃなかった……?」
「……は?」
「いや、だからっ、その……どど、ど、童貞じゃなかったのかってこと!」
そう、顔を赤くしながら名前は言った。
すると万次郎は目をぱちくりさせた後、「ぶはっ」と、吹き出した。
「笑いごとじゃないよ!私にとっては大事なっ、んむっ」
万次郎の胸にうずめていた顔を、バッと上げた瞬間、唇を唇で塞がれる。
「ばーか」
「なっ、ばかって!」
反論しようとする名前の頭を笑いながら撫でる万次郎。
「ばかだよ、ばーか。そんな心配してたのか」
そう言って万次郎は名前を見つめた。
「ち、ちゃんと……お前がはじめての相手だよ」
今度は万次郎が顔を赤くしながら言い、それを隠すためか、名前の頭を自分の胸に収めた。
「まい、きー……」
恥ずかしさと嬉しさが入り交じり、涙が零れる。
「うえ……、うっ、ひっく……、よかった、よかったぁ……!」
「ちょ、泣くなよ!……ごめんな、不安、だったよな」
よしよし、と優しく頭を撫で、名前の額に口付けを落とす。
「そういえばさ」
「うえ……?」
思い出したように万次郎が言葉を発する。
「挿れてたとき、俺のこと名前で呼んだろ?」
名前は、そうだったっけ、と自分の記憶を辿るが、あまりの快楽に夢中で全く覚えていなかった。
「もっかい名前で呼んで?」
お願い、と、どこか含みのある笑みで言う万次郎を不思議に思いながら、名前は「万次郎……」と少し顔を赤くしながら、万次郎の名前を呟いた。
「うん、可愛い」
「えっ、ちょ、マイキー……!?」
万次郎は名前の上に覆いかぶさるようにして、悪戯な笑みを浮かべる。
「これからは”万次郎”な?」
そして名前に深く口付け、もう一度その身体を求めるのであった。
名前で呼んで
佐野万次郎……通称「マイキー」は、自室のソファに寝そべり、何をするわけでもなく、ただ天井を見ていた。
「マイキー、お客さんだよー」
部屋をノックする音と同時に、妹のエマの声が聞こえてきた。
その声はどこかにやにやと笑っているようで。
まさか、と万次郎は思い、いそいそと部屋の扉を開ける。
するとそこには。
「あ、マイキー! ええっと……突然来ちゃってごめんね?」
万次郎の恋人である名前が立っていた。
***
「あのー……マイ、キー……?」
名前を部屋にあげた後、万次郎は突然名前をぎゅう、と抱きしめた。
そして名前の胸に顔をうずめたまま動かず、かれこれ5分近く経っている。
「ど、どうしたの……?」
おずおずと問いかけてくる名前に対し、万次郎は小さく「会いたかった」と答えた。
「学校で会ってるじゃん」
「学校だと名前、いつも友達といて俺のこと構ってくんないじゃん」
少し拗ねたような口調で言う万次郎が可愛くて、名前は思わず万次郎の頭を撫でた。
そして名前も万次郎のことをぎゅう、と抱きしめる。
お互い抱きしめあって満足したのか、万次郎と名前はソファに座り、他愛ない会話をしていた。
が、どうやら名前の様子がおかしい。
「名前、なんかあった?」
「へ!?」
突然の万次郎からの問に、思わず間抜けな声が出る。
「いや、何もない……けど、ああ、いやあるんだけどっ」
支離滅裂なことを言いながら、名前は自分の鞄から何か袋を取り出す。
「これ!!あの、誕生日プレゼント!!」
綺麗にラッピングされた袋を、勢いよく万次郎に向けて差し出す。
万次郎は目をぱちくりさせ、数秒固まった後、
「ありがとう。すげー嬉しい」
と、満面の笑みでプレゼントを受け取った。
二人が付き合い初めてから初めての誕生日。受け取ってもらえてよかった、と安堵する名前。
「じゃあ、私帰るね! また学校で……わっ」
プレゼントを渡し終え、帰ろうとする名前を、万次郎は後ろから抱きしめた。
「プレゼントもすげー嬉しいけど、俺、もっと欲しいものがあるんだ」
そう、耳元で囁く万次郎の声は、ひどく大人びていて。
その”もっと”欲しいものを名前はすぐに理解した。
「ダメ、だよ」
「なんで?」
「……だって、わ、私」
万次郎の欲しいもの。
それは名前のすべて。
名前と万次郎は、まだそういった行為をしていなかったのだ。
「だって、なに?」
優しく囁く声。
それだけで心臓が破裂しそうなのに、これ以上のことをしてしまったら、自分がおかしくなってしまいそうで。
自分の淫らな姿を見て、万次郎に嫌われてしまうのではないか。
そう考えると、怖くて仕方がなかった。
でも、自分も、万次郎の全てが欲しい。
それが本音だった。
「私、処女だよ……?」
「いい。名前のはじめても、何もかもが欲しい」
全部、俺のものにしたいんだ。
「……っ」
その言葉がトドメだった。
名前は万次郎の方へ向き直り、黒く、それでいて吸い込まれてしまいそうな、そんな瞳を見つめた。
そして、どちらからともなく、口付けを交わした。
***
「んうっ……ぁっ」
「痛い?」
「ううん、だいじょ、ぶ、んっ」
つぷ、と、名前のナカに浅く指を入れ、少しずつ浅いところを擦る。
その度に名前は甘い嬌声を上げ、無自覚に腰をくねらせていた。
はじめてなのに。
なんでこんなに気持ちいいの。
名前は、先ほどまでの首筋や耳や胸への愛撫を思い出す。
もしかして、マイキーって経験あるのかな。
「ひっあ、ぁ……!?」
そんなことを考えていたら、急に強い快感に襲われた。
「上の空だったでしょ」
少し拗ねた口調で言う万次郎。
その指はもう名前の奥まで入っていた。
「そんなことっ、なっ、あっあぅ……っ」
くちゅくちゅといやらしい音が部屋に響く。
何度もゆっくりと指を出し入れされて、快感で頭がうまく働かない。
本当に自分は処女なのかと疑うくらい、そこは濡れそぼっていた。
「名前」
「んっ……?」
「そろそろ限界」
万次郎は自分のソレにゴムをつけ、「いい?」と優しく尋ねる。
ああ、本当に、私マイキーと一緒になっちゃうんだ。
そう考えると、処女を失うことの恐怖よりも、嬉しさが勝って胸の奥がきゅうっと切なくなった。
「うん……。私の全部、もらって……?」
「……っ」
ズッ、と入口に太くて硬いものが入りこんでくる。
初めては痛いと聞いていたけれど、万次郎に充分に愛撫されたおかげか、痛みを感じることはなかった。
「痛かったらすぐ言って。やめるから」
「や、だ……っ、やめないでっ」
痛くなんてないから、と名前は万次郎の首に手をまわす。
「くっ……キツッ」
「あっあっ、マイ、キ……っ」
ずぶずぶと名前のソコは容易く万次郎を飲み込んでいく。
そして全て入り終わり、万次郎は「はー……」と深く息を吐き、
「ぜんぶ、もーらいっ」
と、前髪をかき上げながら、いたずらっぽく笑った。
本当に、もらわれてしまった。もらってしまった。嬉しい。すき。すき。
名前は多幸感に満ち満ちていた。
「動いていい?」
「うん」
合意を得て、万次郎はゆっくりと腰を動かしはじめる。
ゆっくり、優しく、壊さないように。
「あっ、ひぅっ……!!ああっ」
指とは比べ物にならない快感。
名前はシーツを強く握りしめ、嬌声を上げる。
「やばっ……これ、俺がもたねー……っ」
そう余裕が無さげに言った万次郎は徐々にピストンを早くしていく。
「マイキーっ……これ、これだめぇっ!へん、変になる、からぁっ!」
「なって、変になって……っ、全部、見たい」
どんどん早くなる律動に、目の前がチカチカする。
なにこれ。なにかくる。こわい。こわい……!
イく寸前のゾクゾクとした感覚に恐怖を覚え、名前は万次郎に縋るように抱きついた。
「だめっ、だめっ、ぅぁっ、なんかくるっ、あっ、やっ、まんじろっ、万次郎っ」
「……っ!!いきなり名前呼びはっ、ずりぃって……!」
そう言って、万次郎は名前の奥を突く。
その瞬間、
「んあっ、あっ、あぁっーーーッ!!」
名前の身体はびくびくと震え、ナカは万次郎のソレを強く締め付けた。
「俺もイく……ッ」
絶頂に達した瞬間の締め付けに耐え切れず、万次郎はゴム越しに名前の中に白濁とした液を吐き出した。
***
「あのさ、マイキー……」
「ん?」
事が終わってから、二人でベッドに横になっていると、何か言いづらそうに名前が言葉を発する。
「……もしかして、はじめてじゃなかった……?」
「……は?」
「いや、だからっ、その……どど、ど、童貞じゃなかったのかってこと!」
そう、顔を赤くしながら名前は言った。
すると万次郎は目をぱちくりさせた後、「ぶはっ」と、吹き出した。
「笑いごとじゃないよ!私にとっては大事なっ、んむっ」
万次郎の胸にうずめていた顔を、バッと上げた瞬間、唇を唇で塞がれる。
「ばーか」
「なっ、ばかって!」
反論しようとする名前の頭を笑いながら撫でる万次郎。
「ばかだよ、ばーか。そんな心配してたのか」
そう言って万次郎は名前を見つめた。
「ち、ちゃんと……お前がはじめての相手だよ」
今度は万次郎が顔を赤くしながら言い、それを隠すためか、名前の頭を自分の胸に収めた。
「まい、きー……」
恥ずかしさと嬉しさが入り交じり、涙が零れる。
「うえ……、うっ、ひっく……、よかった、よかったぁ……!」
「ちょ、泣くなよ!……ごめんな、不安、だったよな」
よしよし、と優しく頭を撫で、名前の額に口付けを落とす。
「そういえばさ」
「うえ……?」
思い出したように万次郎が言葉を発する。
「挿れてたとき、俺のこと名前で呼んだろ?」
名前は、そうだったっけ、と自分の記憶を辿るが、あまりの快楽に夢中で全く覚えていなかった。
「もっかい名前で呼んで?」
お願い、と、どこか含みのある笑みで言う万次郎を不思議に思いながら、名前は「万次郎……」と少し顔を赤くしながら、万次郎の名前を呟いた。
「うん、可愛い」
「えっ、ちょ、マイキー……!?」
万次郎は名前の上に覆いかぶさるようにして、悪戯な笑みを浮かべる。
「これからは”万次郎”な?」
そして名前に深く口付け、もう一度その身体を求めるのであった。
名前で呼んで