暁その他
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お題:日常シーン10題
『湿った路地裏』
by確かに恋だった
嗚呼、苛々する。
「長十郎って、キス下手そう」
些細な事?
そうかもしれない。
だけど、溜まりに溜まった些細な事に、僕の堪忍袋はとうとう弾けた。
ああ、僕は頭にきてるんだ。
自制なんかしてやるものか。
怒りと軽い高揚で、僕の頭は正しい判断を投げ捨てている。
だから、欲情のまま、また彼女を蹂躙し始めた。
柔らかい唇を食み、抉じ開けて小さな肉を絡め取る。
ざらりと舐めれば細い身体は震え、腰を支える手に力を込めた。
舌なんか、噛まれた所で痛くもない。
血の混ざった唾液を飲み下す様は、酷く扇情的だ。
そんな程度で、僕が怯むと思わないで欲しい。
抵抗など無意味だと、思い知らせるように壁に縫い付けた手を更に押さえつける。
糸を引いて離れた唇は、てらてらと濡れて光った。
「長十郎、も、やめっ……」
「あれだけ、馬鹿にしてたじゃないですか。自分で止めて下さい」
冷たく囁けば、端正な顔が歪む。
誰か来たら、なんて泣きそうな顔で言われても、僕は意に介さない。
問答無用で服を緩め、現になった肩口に噛み付いた。
湿った地面が、彼女の足元で跳ねる。
暴れる足を膝で割って、シャツの中で肌を撫でた。
一々びくびくと震える白い肌に、一つ印しを付ける。
そうして、覚えておくといい。
僕も、男なんだと。
そう甘くはないと。
この柔らかな肌に、刻みつけておくから。
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『湿った路地裏』
by確かに恋だった
嗚呼、苛々する。
「長十郎って、キス下手そう」
些細な事?
そうかもしれない。
だけど、溜まりに溜まった些細な事に、僕の堪忍袋はとうとう弾けた。
ああ、僕は頭にきてるんだ。
自制なんかしてやるものか。
怒りと軽い高揚で、僕の頭は正しい判断を投げ捨てている。
だから、欲情のまま、また彼女を蹂躙し始めた。
柔らかい唇を食み、抉じ開けて小さな肉を絡め取る。
ざらりと舐めれば細い身体は震え、腰を支える手に力を込めた。
舌なんか、噛まれた所で痛くもない。
血の混ざった唾液を飲み下す様は、酷く扇情的だ。
そんな程度で、僕が怯むと思わないで欲しい。
抵抗など無意味だと、思い知らせるように壁に縫い付けた手を更に押さえつける。
糸を引いて離れた唇は、てらてらと濡れて光った。
「長十郎、も、やめっ……」
「あれだけ、馬鹿にしてたじゃないですか。自分で止めて下さい」
冷たく囁けば、端正な顔が歪む。
誰か来たら、なんて泣きそうな顔で言われても、僕は意に介さない。
問答無用で服を緩め、現になった肩口に噛み付いた。
湿った地面が、彼女の足元で跳ねる。
暴れる足を膝で割って、シャツの中で肌を撫でた。
一々びくびくと震える白い肌に、一つ印しを付ける。
そうして、覚えておくといい。
僕も、男なんだと。
そう甘くはないと。
この柔らかな肌に、刻みつけておくから。
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