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サティ夢SS

仲間と肩を並べて歩んだ道も、気が付けば映るのは皆の後ろ姿。かつて讃美歌を紡いだこの口も、今となっては溜息と嘆きしか出ない。あたりまえ、を基準として回るこの世界から転がり落ちた生物を、誰も理解などしてくれるはずがない。

それなのに。

隣で眠るその顔は、俺に向けて微笑みかけてくれた。羽を失った身体を支えて、共に理不尽な世界を歩んでくれた。
きっとこいつなら、これから先も置いていかないでくれるから。


「……俺の、相棒」
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