Day30+1 11月9日 夕方 源外庵
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「あっちで取り込み中だけど、待った方がいいですか?」
外からは相変わらず銀さんのうめき声が聞こえてくる。
「アイツらは難しい話すると眠っちまうから表で遊ばせとけ。さっきは、泣かせちまって悪かったな。」
源外さんは気まずそうに頭をかいた。
「気にしないでください。」
「タイムマシンは俺がイチから作り上げたから五年かかった。だが、ある特定の時間と場所に人体を送信する基本構造は、タイムマシンの改良版といっていい。なァに、コイツの中身がわかりゃ上手くいくさ。『案ずるより産むがやすし』だ。」
難しい事はわからないけど、この人を信用しよう。
「嬢ちゃんよォ。」
「はい。」
「ここにいるのは不本意だろーが、起きちまったモンは仕方ねェ。」
「まだ受け入れられないけど、前向きにならないと駄目ですよね。しっかりしなきゃ。」
「『しっかりしなきゃ』とか気合い入れても、機械が早く完成するワケじゃあるめーよ。」
工具を手にした源外さんは笑っている。
「しばらく、江戸を物見遊山するつもりで万事屋にいりゃいい。アイツらと一緒にいると、いい意味でも悪い意味でも毎日慌ただしくて飽きねーぞ。」
物見遊山か…。
多分、ここには長くいることになる。
だったら気分を切り替えよう、その方がいい。
そういえば重要な事を忘れていた。
「ところで、お代はどうすればいいですか?」
「そういや、先立つモンの話がまだだったな。」
「っていうか、申し訳ないんですけど…。」
莫大(ばくだい)な電力を必要とする高価な機械の製造費なんて払えそうもない。
「お代は…そうだな、俺が嬢ちゃんの世界に一緒に行くってのはどうだ?」
「それでいいんですか?!」
「お尋ね者の身じゃ旅行出来ねーし、ちょうどいい機会だ。」
源外さんはものすごくうれしそうだ。
「アイツらには内緒にしとけ。銀の字からは別口でお代を頂くからよ。」
「でも、これは私の問題だから関係ないんじゃないですか?」
「『どこでもドア』作ってくれって先に頼み込んできたのは銀の字だ。」
「知らなかった…。」
銀さんは何も言わなかったけど、源外さんに依頼していたんだ。
だから「どこでもドアのねーちゃん」って呼ばれてたんだ。
でも、前回ここに居た半月足らずの間、スマホ貸してって言われた記憶はない。
あれ…?どういうこと?
この際、細かい事を気にするのは止めよう。
みんなと一緒にいると楽しい。
今は、それだけでいい。
主な関連エピソード
銀時 Day21,Day22,Day30
桂 Day3-1,Day8
2015年10月22日UP
外からは相変わらず銀さんのうめき声が聞こえてくる。
「アイツらは難しい話すると眠っちまうから表で遊ばせとけ。さっきは、泣かせちまって悪かったな。」
源外さんは気まずそうに頭をかいた。
「気にしないでください。」
「タイムマシンは俺がイチから作り上げたから五年かかった。だが、ある特定の時間と場所に人体を送信する基本構造は、タイムマシンの改良版といっていい。なァに、コイツの中身がわかりゃ上手くいくさ。『案ずるより産むがやすし』だ。」
難しい事はわからないけど、この人を信用しよう。
「嬢ちゃんよォ。」
「はい。」
「ここにいるのは不本意だろーが、起きちまったモンは仕方ねェ。」
「まだ受け入れられないけど、前向きにならないと駄目ですよね。しっかりしなきゃ。」
「『しっかりしなきゃ』とか気合い入れても、機械が早く完成するワケじゃあるめーよ。」
工具を手にした源外さんは笑っている。
「しばらく、江戸を物見遊山するつもりで万事屋にいりゃいい。アイツらと一緒にいると、いい意味でも悪い意味でも毎日慌ただしくて飽きねーぞ。」
物見遊山か…。
多分、ここには長くいることになる。
だったら気分を切り替えよう、その方がいい。
そういえば重要な事を忘れていた。
「ところで、お代はどうすればいいですか?」
「そういや、先立つモンの話がまだだったな。」
「っていうか、申し訳ないんですけど…。」
莫大(ばくだい)な電力を必要とする高価な機械の製造費なんて払えそうもない。
「お代は…そうだな、俺が嬢ちゃんの世界に一緒に行くってのはどうだ?」
「それでいいんですか?!」
「お尋ね者の身じゃ旅行出来ねーし、ちょうどいい機会だ。」
源外さんはものすごくうれしそうだ。
「アイツらには内緒にしとけ。銀の字からは別口でお代を頂くからよ。」
「でも、これは私の問題だから関係ないんじゃないですか?」
「『どこでもドア』作ってくれって先に頼み込んできたのは銀の字だ。」
「知らなかった…。」
銀さんは何も言わなかったけど、源外さんに依頼していたんだ。
だから「どこでもドアのねーちゃん」って呼ばれてたんだ。
でも、前回ここに居た半月足らずの間、スマホ貸してって言われた記憶はない。
あれ…?どういうこと?
この際、細かい事を気にするのは止めよう。
みんなと一緒にいると楽しい。
今は、それだけでいい。
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2015年10月22日UP