August Part1 8月中旬 夕方 繁華街
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「徳川公の銅像ならこの通りをまっすぐ行って二番目の信号を左…。ええと、歩いても行けますが遠いので、あのバスに乗るといいですよ。向こうにSTARFRONT COFFEE見えますか?オープンカフェになってる……はい、それです。「公園前」という停留所で降りてください。」
「重ね重ね世話になったでござる。」
サングラスの彼が礼を述べるのと同時に、編み傘の人が傘に手を添えて会釈のポーズをした。
私は二人組にあいさつをしてから待ち合わせの場所に行った。
「どうしたの?もしかしてナンパ?」
様子を見守っていた友達は、からかうように聞いてくる。
「道聞かれてたの。徳川公の銅像行きたいんだって。」
「へェ~おのぼりさんに道聞かれるなんて、名前も地元民らしくなってきたね~。」
「そうだ、私電話で聞いてないんだけど、こっち何人くるの?」
「私と名前。あと私の友達とその友達、全部で四人。」
残り二人は遅れているらしく、彼女は携帯電話を常にチェックしている。
「ところで銀さんにバレなかった?」
「銀さんは大丈夫だったんだけど、神楽ちゃんにはバレてるみたい。それと門限伸ばしてもらったんだけど、二次会は途中で抜けるね。」
「銀さん、自分はちゃらんぽらんしてるクセに名前には厳しいよね~。っていうか名前の事好きなんじゃない?」
彼女は最初、私がコンビニに送り迎えしてもらってるので、銀さんと私が付き合ってると思っていたらしい。
否定してからも、私たちの関係を定期的に尋ねてくる。
「この前もナンパしてるの見かけたし、違うんじゃないかな。例の件もあって、私が銀さんの知らない人と会ってると心配になるみたい。だからこの前飲みに誘ったんだよ。」
「あの晩、銀さんがおぶって家まで送ってくれたんだっけ…?全然覚えてないけど、ありがとうって言っといて。まあ、名前への感情は心配だけじゃない気もするけど…。っーか名前はどうなの?」
「銀さんを意識しないと言えば嘘になるけど、やっぱり保護者かな…。そうそう、保護者と言えば、神楽ちゃんがラブレターもらった時、育ての親の銀さんと実のお父さん合わせて半狂乱だったらしいよ。」
「あー懐かしい~!っーかマジで!!求婚されたの神楽ちゃんだったの??あの時かぶき町どころか地球終了寸前でお通夜ムードだったし、名前その頃江戸にいなくてよかったよ~。」
「??」
「うちの三軒隣の家、巨神兵みたいなのに潰されて大変だったんだから!」
「巨神兵??」
「巨神兵ってのは言い過ぎだけど。体が人間の何十倍…
こっちの世界の人は、田舎者という設定の私に、江戸で起きた事件の数々を教えてくれるけど、どこまでネタなのかよくわからないことがある。
でも、正直者の彼女が言うなら事実なのだろう。
「あ、二人が駅に着いたって。」
携帯電話に連絡が来たので彼女は巨神兵の話を止めた。
「ところで今日の相手、どういう系統の人?」
「私のお兄ちゃんの友達の取引先の公務員?っていうか幕府の人?まあ幕府っていってもピンからキリまで、っていうか暴力警察真選組ならこっちから願い下げ!!」
「そ、そう…かな…?来るの、いい人たちだといいよね…。」
真選組のみんなには人質事件でお世話になったので、私は適当にお茶をにごした。
「もうそろそろ来る頃じゃない?さっきから言おうと思ってたんだけど、名前の着物かわいいね~。今日は気合い十分ってことかな?」
「そんな事ないよ~。そう言うそっちこそ髪型いつもと違うし。」
「あ、バレた?ま、お互いさまだね~。名前!もしかして、あの人たちじゃない?」
向こうから四人組のお侍さんが連れだって歩いてくるのが見えた。
※例の件=Other stories
2016年6月12日UP
「重ね重ね世話になったでござる。」
サングラスの彼が礼を述べるのと同時に、編み傘の人が傘に手を添えて会釈のポーズをした。
私は二人組にあいさつをしてから待ち合わせの場所に行った。
「どうしたの?もしかしてナンパ?」
様子を見守っていた友達は、からかうように聞いてくる。
「道聞かれてたの。徳川公の銅像行きたいんだって。」
「へェ~おのぼりさんに道聞かれるなんて、名前も地元民らしくなってきたね~。」
「そうだ、私電話で聞いてないんだけど、こっち何人くるの?」
「私と名前。あと私の友達とその友達、全部で四人。」
残り二人は遅れているらしく、彼女は携帯電話を常にチェックしている。
「ところで銀さんにバレなかった?」
「銀さんは大丈夫だったんだけど、神楽ちゃんにはバレてるみたい。それと門限伸ばしてもらったんだけど、二次会は途中で抜けるね。」
「銀さん、自分はちゃらんぽらんしてるクセに名前には厳しいよね~。っていうか名前の事好きなんじゃない?」
彼女は最初、私がコンビニに送り迎えしてもらってるので、銀さんと私が付き合ってると思っていたらしい。
否定してからも、私たちの関係を定期的に尋ねてくる。
「この前もナンパしてるの見かけたし、違うんじゃないかな。例の件もあって、私が銀さんの知らない人と会ってると心配になるみたい。だからこの前飲みに誘ったんだよ。」
「あの晩、銀さんがおぶって家まで送ってくれたんだっけ…?全然覚えてないけど、ありがとうって言っといて。まあ、名前への感情は心配だけじゃない気もするけど…。っーか名前はどうなの?」
「銀さんを意識しないと言えば嘘になるけど、やっぱり保護者かな…。そうそう、保護者と言えば、神楽ちゃんがラブレターもらった時、育ての親の銀さんと実のお父さん合わせて半狂乱だったらしいよ。」
「あー懐かしい~!っーかマジで!!求婚されたの神楽ちゃんだったの??あの時かぶき町どころか地球終了寸前でお通夜ムードだったし、名前その頃江戸にいなくてよかったよ~。」
「??」
「うちの三軒隣の家、巨神兵みたいなのに潰されて大変だったんだから!」
「巨神兵??」
「巨神兵ってのは言い過ぎだけど。体が人間の何十倍…
こっちの世界の人は、田舎者という設定の私に、江戸で起きた事件の数々を教えてくれるけど、どこまでネタなのかよくわからないことがある。
でも、正直者の彼女が言うなら事実なのだろう。
「あ、二人が駅に着いたって。」
携帯電話に連絡が来たので彼女は巨神兵の話を止めた。
「ところで今日の相手、どういう系統の人?」
「私のお兄ちゃんの友達の取引先の公務員?っていうか幕府の人?まあ幕府っていってもピンからキリまで、っていうか暴力警察真選組ならこっちから願い下げ!!」
「そ、そう…かな…?来るの、いい人たちだといいよね…。」
真選組のみんなには人質事件でお世話になったので、私は適当にお茶をにごした。
「もうそろそろ来る頃じゃない?さっきから言おうと思ってたんだけど、名前の着物かわいいね~。今日は気合い十分ってことかな?」
「そんな事ないよ~。そう言うそっちこそ髪型いつもと違うし。」
「あ、バレた?ま、お互いさまだね~。名前!もしかして、あの人たちじゃない?」
向こうから四人組のお侍さんが連れだって歩いてくるのが見えた。
※例の件=Other stories
2016年6月12日UP