March 3月29日 昼下がり バイト先
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「それまでは、俺達の相手をしてもらおうか。」
隣に男がどっしりと腰掛けると私の肩を抱いた。
「っ…。」
相手って…お酌の相手じゃない…。
「宇宙海賊に売りとばす前に、俺達がたっぷり可愛がってやるよ。」
鼻息を荒くした男の手が、太ももをねっとりと這いずり回る。
「久しぶりの女の匂いだ。コイツはたまんねェ~。」
男が顔を寄せてくるけど、両手を縛られたままの私は、身をよじって抵抗する事ぐらいしかできない。
若い男が反対側に座るとあごをするっと撫でた。
「震えちゃってかわいい~。やさしくしてやっからよォ~。」
「ゃ…めてくだ…さ…
肩を抱いたままの男が耳元でささやく。
「宇宙船の上で存分に楽しませてもらうぜ。」
嫌だ、嫌だ、考えたくない。
「兄貴~、俺、考えただけでヤベー。」
周囲からどっと笑いが起きた。
今まで我慢していたけど、涙がにじんでくるのを止められない。
無理やり男の膝の上に乗せられようとしている時だった。
「テメーら浮ついてるんじゃねェ!とっとと見張りに戻れ!」
戻って来たリーダーの男が私たちの足元目がけて花瓶を投げつけたので、二人は持ち場に帰って行った。
ひとまず難を逃れることができたけど、心はもう限界に近い。
金塊とオーナーさんが交換されてからしばらくして、宇宙船の用意が出来たと電話がかかってきた。
犯人達はテレビでも情報を確認してから、交代でトイレに行きはじめる。
私も懇願してトイレに行かせてもらうことにした。
「妙な気起こすんじゃねーぞ。」
天人にひもを切られ、背中に刃物を突き付けられたままトイレに向かう。
女性用のトイレの鍵をかけると急にあたりが静かになる。
やっと一人になれた…。
改めて手首を見ると、強く縛られたせいで跡が付き、赤黒く内出血を起こしている。
とりあえず、汗でべとべとになった手を洗おう。
鏡の向こうの自分は今朝見た顔と全然違う。土気色だ。
さっき涙をこらえきれなかったせいで、目の周りのメイクがよれている。
手が震えて、ペーパータオルがうまく取れない。
歯がガタガタいってうまくかみ合わない。
寒い。
怖い。
ここから逃げようにも、トイレには換気用の小さい窓しかない。
ペーパータオルをゴミ箱に捨てると、私はトイレのふたを閉めて上に腰掛けた。
監視役の天人が早く出ろとドンドン扉を叩いてくる。
あの場所に、二度と戻りたくない。
もう嫌だ。
― !!
すさまじい爆発音と壁が振動するくらいの爆風がドアの隙間から入り込んできた。
同時に照明が切れてトイレが真っ暗になる。
上から、天井の欠片や、ほこりのようなものがバラバラ頭に落ちてくる。
私はとっさに頭を抱えて低い姿勢を取ると、目をつぶった。
…。
…。
…。
どれくらい経ったのだろう。
頭に軽く手を置かれた。
怖い。
何をされるのだろう。
どこに連れていかれるのだろう。
怖い。
今度は肩をぽんぽんと叩かれた。
恐る恐る顔を上げると、真選組の制服を着た銀さんが目の前に立っていた。
2016年2月18日UP
隣に男がどっしりと腰掛けると私の肩を抱いた。
「っ…。」
相手って…お酌の相手じゃない…。
「宇宙海賊に売りとばす前に、俺達がたっぷり可愛がってやるよ。」
鼻息を荒くした男の手が、太ももをねっとりと這いずり回る。
「久しぶりの女の匂いだ。コイツはたまんねェ~。」
男が顔を寄せてくるけど、両手を縛られたままの私は、身をよじって抵抗する事ぐらいしかできない。
若い男が反対側に座るとあごをするっと撫でた。
「震えちゃってかわいい~。やさしくしてやっからよォ~。」
「ゃ…めてくだ…さ…
肩を抱いたままの男が耳元でささやく。
「宇宙船の上で存分に楽しませてもらうぜ。」
嫌だ、嫌だ、考えたくない。
「兄貴~、俺、考えただけでヤベー。」
周囲からどっと笑いが起きた。
今まで我慢していたけど、涙がにじんでくるのを止められない。
無理やり男の膝の上に乗せられようとしている時だった。
「テメーら浮ついてるんじゃねェ!とっとと見張りに戻れ!」
戻って来たリーダーの男が私たちの足元目がけて花瓶を投げつけたので、二人は持ち場に帰って行った。
ひとまず難を逃れることができたけど、心はもう限界に近い。
金塊とオーナーさんが交換されてからしばらくして、宇宙船の用意が出来たと電話がかかってきた。
犯人達はテレビでも情報を確認してから、交代でトイレに行きはじめる。
私も懇願してトイレに行かせてもらうことにした。
「妙な気起こすんじゃねーぞ。」
天人にひもを切られ、背中に刃物を突き付けられたままトイレに向かう。
女性用のトイレの鍵をかけると急にあたりが静かになる。
やっと一人になれた…。
改めて手首を見ると、強く縛られたせいで跡が付き、赤黒く内出血を起こしている。
とりあえず、汗でべとべとになった手を洗おう。
鏡の向こうの自分は今朝見た顔と全然違う。土気色だ。
さっき涙をこらえきれなかったせいで、目の周りのメイクがよれている。
手が震えて、ペーパータオルがうまく取れない。
歯がガタガタいってうまくかみ合わない。
寒い。
怖い。
ここから逃げようにも、トイレには換気用の小さい窓しかない。
ペーパータオルをゴミ箱に捨てると、私はトイレのふたを閉めて上に腰掛けた。
監視役の天人が早く出ろとドンドン扉を叩いてくる。
あの場所に、二度と戻りたくない。
もう嫌だ。
― !!
すさまじい爆発音と壁が振動するくらいの爆風がドアの隙間から入り込んできた。
同時に照明が切れてトイレが真っ暗になる。
上から、天井の欠片や、ほこりのようなものがバラバラ頭に落ちてくる。
私はとっさに頭を抱えて低い姿勢を取ると、目をつぶった。
…。
…。
…。
どれくらい経ったのだろう。
頭に軽く手を置かれた。
怖い。
何をされるのだろう。
どこに連れていかれるのだろう。
怖い。
今度は肩をぽんぽんと叩かれた。
恐る恐る顔を上げると、真選組の制服を着た銀さんが目の前に立っていた。
2016年2月18日UP