Day30 11月8日 エピローグ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あのォ、スイマセン、神様…おカネあげすぎちゃったんで、お釣りをくれませんか…。小銭でいいんで、はした金でいいんで恵んでください、お願いしまーす。元は俺のカネなんです、お願いしまーす。あ、やっぱいいです、俺がさい銭箱から自主的に釣りを出…今のナシ!チェンジで!!」
― 何かと用事作ってここら辺うろつくの今日で最後だからな、新八と神楽にバレたら大人としてしめしつかねーし、ヅラは意味深に笑うし、…ええと…何言おうとしたんだっけ…、
「俺は…、
― …、アアアア余計な事考えてんじゃねェェェ!!今のナシだから!神様、今の願い事絶対ナシだから!!
目を開け両手を離し礼を終えたタイミングで誰かと激しく肩がぶつかった。
「すまねェ。」
「こちらこそすみません。」
「名前さんんん??」
「ええっ??」
「ウオワァァァァ!!」
「銀さん??」
「どういうこと?銀さん??さっきの銀さんだよね!!まさか戻ってきちゃった?!銀さんーーー?銀さんー!」
彼女は声をあげながらあちこち走り回り、手水場の影に隠れている俺をみつけだしたころには息が荒くなっていた。
「銀さん、私、私。名前。覚えてる?あの…、万事屋の坂田銀時さんですよね?私の事わかります?名字名前です。そうだ、『お登勢』で撮った写真大切に持ってます。私です、名字名前です。」
洋服を着た名前さんが目の前に立って俺の袖をつかんでいる。
「お願いだから逃げないで話を聞いてください。」
「お、俺は逃げたりしちゃいねーよ、急に人が現れて怖かったーとか全然思ってねーし…。ここにタイムマシーンの入口が…
オイオイ…俺はまぼろしでも見てるのか??
嘘かホントか確かめる方法は一つしかねェ。
「痛いよ銀さん!ほおをつねるなら自分のだって!」
アレ?間違えた。他人じゃなくてテメーにやんねーと。
「痛ェ。」
ほおをつねった俺の反応がおかしいのか、名前さんはクスクス笑ってる。
「夢じゃねーよな??」
「夢じゃないよ。」
どーやら、夢を見てるワケじゃねーらしい。
「おかえり、名前さん。」
「改めまして。た、ただいま…。」
「靴の片方残して行っちまうなんて、どこのおとぎばなしの姫さんだコノヤロー。」
「やっぱりこっちに置いてきちゃったんだ、でもいなくなったのは私のせいじゃな……銀さ…
― 神様、さっきの願いはやっぱアリで。もちろん釣りはいらねーよ。
「銀さん、く、くるしいよ。ハグは気楽にぽんぽんって感じでいいんだって。」
不意に俺の腕の中におさまった名前さんは無駄な抵抗をしている。
「江戸のしきたりに従っとけ。天人の文化が入ってるから江戸のハグはディープなんだよ。」
― ドサクサに紛れてデタラメ言っちゃったよ俺、江戸のしきたりなワケねーだろォォォ!!
「毎日メイド服じゃねーんだな。」
「前にも言ったけど私はメイドじゃないって、普段の服はこんな感じだよ。」
「今日のも悪くねーよ。」
「何が?」
「な、何でもねェ。」
「っていうか、そろそろ離してもらっていいかな?なんか私の知ってる銀さんぽくない。」
「何も変わっちゃいねーよ。」
― イヤイヤイヤ微妙に変わってきてるんだけど。確かにキャラが俺っぽくねェし、なぜか定番の下ネタが出てこねェェェ!
俺は左腕で名前さんを抱きしめたまま、右手で頭を撫でてから後頭部を軽く抑えて髪飾りを揺らした。
「前はこんなんじゃなかったよ…。」
彼女は大人しくなるにつれ、声が小さくなる。
「もしかしてパラレルワールドの銀さんだったらどうしよう…。本当に銀さんだよね?」
「俺みてーなのがもう一人いるワケねーよ。」
「言われてみれば、そうかな…。」
イントネーションは半信半疑だけど、一応納得したようだった。
「でも、こっちの銀さんも親切な人で適当に話合わせてるとか…。」
あー、また始まった。ここで判断を誤ったら心配性で疑り深い名前さんは泣く、あの夜みてーに絶対泣く。
「俺が護るって言ったろ?覚えてねーの?」
「…覚えてる。」
「銀さんを信じろ。」
「…うん。」
「俺じゃ頼りねェか?」
「そんなことない。」
― 何かと用事作ってここら辺うろつくの今日で最後だからな、新八と神楽にバレたら大人としてしめしつかねーし、ヅラは意味深に笑うし、…ええと…何言おうとしたんだっけ…、
「俺は…、
― …、アアアア余計な事考えてんじゃねェェェ!!今のナシだから!神様、今の願い事絶対ナシだから!!
目を開け両手を離し礼を終えたタイミングで誰かと激しく肩がぶつかった。
「すまねェ。」
「こちらこそすみません。」
「名前さんんん??」
「ええっ??」
「ウオワァァァァ!!」
「銀さん??」
「どういうこと?銀さん??さっきの銀さんだよね!!まさか戻ってきちゃった?!銀さんーーー?銀さんー!」
彼女は声をあげながらあちこち走り回り、手水場の影に隠れている俺をみつけだしたころには息が荒くなっていた。
「銀さん、私、私。名前。覚えてる?あの…、万事屋の坂田銀時さんですよね?私の事わかります?名字名前です。そうだ、『お登勢』で撮った写真大切に持ってます。私です、名字名前です。」
洋服を着た名前さんが目の前に立って俺の袖をつかんでいる。
「お願いだから逃げないで話を聞いてください。」
「お、俺は逃げたりしちゃいねーよ、急に人が現れて怖かったーとか全然思ってねーし…。ここにタイムマシーンの入口が…
オイオイ…俺はまぼろしでも見てるのか??
嘘かホントか確かめる方法は一つしかねェ。
「痛いよ銀さん!ほおをつねるなら自分のだって!」
アレ?間違えた。他人じゃなくてテメーにやんねーと。
「痛ェ。」
ほおをつねった俺の反応がおかしいのか、名前さんはクスクス笑ってる。
「夢じゃねーよな??」
「夢じゃないよ。」
どーやら、夢を見てるワケじゃねーらしい。
「おかえり、名前さん。」
「改めまして。た、ただいま…。」
「靴の片方残して行っちまうなんて、どこのおとぎばなしの姫さんだコノヤロー。」
「やっぱりこっちに置いてきちゃったんだ、でもいなくなったのは私のせいじゃな……銀さ…
― 神様、さっきの願いはやっぱアリで。もちろん釣りはいらねーよ。
「銀さん、く、くるしいよ。ハグは気楽にぽんぽんって感じでいいんだって。」
不意に俺の腕の中におさまった名前さんは無駄な抵抗をしている。
「江戸のしきたりに従っとけ。天人の文化が入ってるから江戸のハグはディープなんだよ。」
― ドサクサに紛れてデタラメ言っちゃったよ俺、江戸のしきたりなワケねーだろォォォ!!
「毎日メイド服じゃねーんだな。」
「前にも言ったけど私はメイドじゃないって、普段の服はこんな感じだよ。」
「今日のも悪くねーよ。」
「何が?」
「な、何でもねェ。」
「っていうか、そろそろ離してもらっていいかな?なんか私の知ってる銀さんぽくない。」
「何も変わっちゃいねーよ。」
― イヤイヤイヤ微妙に変わってきてるんだけど。確かにキャラが俺っぽくねェし、なぜか定番の下ネタが出てこねェェェ!
俺は左腕で名前さんを抱きしめたまま、右手で頭を撫でてから後頭部を軽く抑えて髪飾りを揺らした。
「前はこんなんじゃなかったよ…。」
彼女は大人しくなるにつれ、声が小さくなる。
「もしかしてパラレルワールドの銀さんだったらどうしよう…。本当に銀さんだよね?」
「俺みてーなのがもう一人いるワケねーよ。」
「言われてみれば、そうかな…。」
イントネーションは半信半疑だけど、一応納得したようだった。
「でも、こっちの銀さんも親切な人で適当に話合わせてるとか…。」
あー、また始まった。ここで判断を誤ったら心配性で疑り深い名前さんは泣く、あの夜みてーに絶対泣く。
「俺が護るって言ったろ?覚えてねーの?」
「…覚えてる。」
「銀さんを信じろ。」
「…うん。」
「俺じゃ頼りねェか?」
「そんなことない。」