Day22 10月31日 夜 北斗心軒
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俺が水を飲み終えると、すぐにお妙は退店を促して一旦姿を消した。
代わりにやってきた黒服に扉の前まで案内される。
雑談をしながら待っていると、お妙が傘を持ってやってきた。
「この雨だから他のお客様はタクシーで帰ったけど、素寒貧(すかんぴん)の銀さんは歩きですよね。私の傘、使ってください。」
「バカ言うなよ、今日は一日中晴れだろ?雨っーのは、ヅラをポリ公から護るATフィールド的な…
「銀さん…、本当にどうしちゃったんですか?」
黒服はお妙と顔を見合わせてから、やれやれと言った調子で扉を開ける。
「オイ、結野アナファンの俺をなめてもらっちゃ困…
俺はしばらくの間言葉を発することができなかった。
「深夜からどしゃ降りって言ってましたよ。銀さんが天気予報を忘れるなんて天から槍(やり)が降ってくるんじゃないかしら…。くれぐれも気をつけて帰ってくださいね。」
「傘、ありがとよ。新八経由で返しとくわ。」
「いいんです、この傘は差し上げます。だって、万事屋には一本ぐらいかわいい傘があってもいいでしょ?それはそうとして、本当に銀さん、大丈夫?明日卵がゆ作りに行きましょうか?」
「イヤイヤイヤ全然調子いいから、ほら、見ての通り元気だから!!卵がゆなら新八に作ってもらうわ。」
「そうですか?でも、無理しないでくださいね。おやすみなさい。」
豪雨の中を小さい傘で進む。
ヅラに会ったのっていつだ?アレは夢だったのか??
でも、服にはラーメンのシミがついてる。
っーことは今日だ…。俺もヤキが回ったな。
毎朝、結野アナが俺だけに微笑んでくれるのに、天気予報忘れるなんて絶対ありえねーし。
絶対ありえねーし、認めねーし。
お妙の言う通り、俺はどうかしちまってる。
この俺に限って天気予報を忘れるワケねェ。
マジでヤベェな。神楽にでも頭をぶん殴られたか?
どしゃ降りの雨は、女物の傘の存在を無視するぐらいに容赦なく降り注ぐ。
水を吸いこんでずっしりとした着物がまとわりついて手足が重てェ。
神様が背負う荷を軽くしてくれた分、楽に前に進めるはずだろーと言い聞かせるけど、
名前さんが無事帰れて気分は晴れなきゃいけねーはずだけど、重てェ。
らしくねーな、俺。
2015年6月7日UP
代わりにやってきた黒服に扉の前まで案内される。
雑談をしながら待っていると、お妙が傘を持ってやってきた。
「この雨だから他のお客様はタクシーで帰ったけど、素寒貧(すかんぴん)の銀さんは歩きですよね。私の傘、使ってください。」
「バカ言うなよ、今日は一日中晴れだろ?雨っーのは、ヅラをポリ公から護るATフィールド的な…
「銀さん…、本当にどうしちゃったんですか?」
黒服はお妙と顔を見合わせてから、やれやれと言った調子で扉を開ける。
「オイ、結野アナファンの俺をなめてもらっちゃ困…
俺はしばらくの間言葉を発することができなかった。
「深夜からどしゃ降りって言ってましたよ。銀さんが天気予報を忘れるなんて天から槍(やり)が降ってくるんじゃないかしら…。くれぐれも気をつけて帰ってくださいね。」
「傘、ありがとよ。新八経由で返しとくわ。」
「いいんです、この傘は差し上げます。だって、万事屋には一本ぐらいかわいい傘があってもいいでしょ?それはそうとして、本当に銀さん、大丈夫?明日卵がゆ作りに行きましょうか?」
「イヤイヤイヤ全然調子いいから、ほら、見ての通り元気だから!!卵がゆなら新八に作ってもらうわ。」
「そうですか?でも、無理しないでくださいね。おやすみなさい。」
豪雨の中を小さい傘で進む。
ヅラに会ったのっていつだ?アレは夢だったのか??
でも、服にはラーメンのシミがついてる。
っーことは今日だ…。俺もヤキが回ったな。
毎朝、結野アナが俺だけに微笑んでくれるのに、天気予報忘れるなんて絶対ありえねーし。
絶対ありえねーし、認めねーし。
お妙の言う通り、俺はどうかしちまってる。
この俺に限って天気予報を忘れるワケねェ。
マジでヤベェな。神楽にでも頭をぶん殴られたか?
どしゃ降りの雨は、女物の傘の存在を無視するぐらいに容赦なく降り注ぐ。
水を吸いこんでずっしりとした着物がまとわりついて手足が重てェ。
神様が背負う荷を軽くしてくれた分、楽に前に進めるはずだろーと言い聞かせるけど、
名前さんが無事帰れて気分は晴れなきゃいけねーはずだけど、重てェ。
らしくねーな、俺。
2015年6月7日UP