Day10 10月19日 夜 定食屋
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土方さんは私に気づくと失礼なぐらいジロジロみてくる。
すると、あきれたように銀さんに視線を向けて嫌味を言い始めた。
「糖分で栄養バランス取れるとでも思ってんのか?この様子じゃロクなモン食わせちゃいねーだろ。」
「適当なことぬかすんじゃねーよ。パフェとかいちご牛乳とか…とにかく毎日ふんだんに与えてるぞ。名前さんはこれからブクブク太っていくんだよ。」
「ブクブクは余計だよ、それに与えるって私は金魚じゃないよ!甘いものはそろそろ…十分かもしれない。」
「女の子はさ、ちょっと太ってるぐらいが、ほら、こう~、いろんな意味で都合がイイんだよ食感的に好ましいっーか?いやソッチの食感じゃなくて触感?」
「今の発言軽くセクハラ入ってるよね?」
「アンタも同じモン食ってると脳や頭髪に毒が回るぞ。」
そうだ、お礼を言っておかないと。
この人は基本やさしいけど威圧感があるというか…、でも笑顔だ。
「名字名前です。土方さん、先日はお世話になりました、それとお金を貸して頂きありがとうございました。」
「当たり前のことをしたまでだ、カネはやったつもりだから忘れろ。」
凍りついた空気を和ませようと思ったのに、全く素っ気ない答えが返ってきた。会話が続かない。
「おばちゃん、いつもの頼む。」
他にも席は空いているのに、なぜか土方さんは私の隣に腰掛けた。
気が立ってる二人に挟まれて居心地がいいわけない。
「ひ~じ~か~た~く~ん、うっとおしいから近くに座らないでくれませんか~!さっきから、チラチラチラチラ目障りなんだよ!!」
「俺の定席だ、文句あっか??」
彼らは私の存在を無視して勝手に話を続けている。会話に加える気は全くないらしい。
「お嬢さん、天丼おまたせ。」
サービスすると言った通り、ラージサイズのどんぶりにエビと野菜の天ぷらが沢山乗っている。
ごはん少な目にってお願いしておけばよかったな。取り分けて銀さんに食べてもらうとしよう。
土方さんは、くゆらしてたタバコを灰皿で消すと、目ざとくチェックをいれてくる。
「確かに旨そうだが、仕上げにちょいと足りねーモンがある。おばちゃん、追加でトッピングしてやってくれ。」
店に入ってから初めて土方さんの表情がやわらかくなった。こういう顔もできるんだ。
トッピングって何だろう。秘伝のタレ?
でも、おばさんは『いつもの』の調理に集中して、呼びかけが耳に入っていない。
土方さんがふたたび声をかけようとした時だった。
突然、ガラスのコップが震えて水がこぼれるくらいカウンターが振動した。
私を挟んで座っている銀さんと土方さんが、どんぶりをがっちりと掴んで互いに自分の方に引っ張ろうとしている。
二人は私そっちのけでトゲのある会話のラリーを続けているけど、本格的にケンカが始まったのだろうか。
「コイツに触るな、指一本たりとも触れるんじゃねェ。」
「?」
「ウブな女をテメーの味覚に染めようったってそうはいかねーんだよ。コイツに手ェ出すな。」
「銀さん??」
「ソレは俺のセリフだ!名字さん、俺が来たからにはヤローの好き勝手にさせねェ。オイ天パ!大人しくコイツを渡しやがれ!!」
何このシチュエーション…。
そういうことか。「コイツ」は丼をさしてるんだ。
銀さんをにらみつける土方さんの瞳孔が開いている。
目を合わせちゃだめだ。
天パと怒鳴られた銀さんは急に黙ってしまった。
髪の毛コンプレックスなのかな…。陽の光に当たるとすごくキレイだし全然気にすることないのに。
私は、フォローしようと振り向いた。
すると、銀さんは凹んでるどころかエビ天をくわえてモゴモゴ食べてる。
一体いつ取ったの??土方さんをみた一瞬の間??
っていうか食べていいって許可した覚えないよ!!
定食屋は「ちょっと表に出ろ」ってどっちが口にしてもおかしくない、斬り合いが始まる寸前の雰囲気になってしまった。
銀さんは木刀、土方さんは真剣をさげてるから冗談では済まされない。
私はまだ箸をつけられないでいる。とりあえず手を放してくれないかな…。
「ほらほら、女の子の前でケンカはみっともないよ、おびえてるじゃないか。ハイ、宇治銀時丼と土方スペシャル、おまたせ。」
エビを勝手に食べられた対価に銀時丼を分けてもらう予定でいたけど、私は一目で後悔することになった。
銀さんの前には、小豆というかカキ氷の宇治金時から氷と抹茶と白玉団子を除いた、つまり最高級の十勝産の厳選された小豆のみぜいたくに使用して少々のお米があしらわれた…何か、わけのわからないとにかく頭がクラクラする甘い代物が置かれた。
つぶあんは、和菓子には欠かせない材料だ。
神社のもちつき大会であんころもちは定番だし、クリームあんみつも大好きだ。
でも、主食ってのはないないない、絶対ありえない!!
すると、あきれたように銀さんに視線を向けて嫌味を言い始めた。
「糖分で栄養バランス取れるとでも思ってんのか?この様子じゃロクなモン食わせちゃいねーだろ。」
「適当なことぬかすんじゃねーよ。パフェとかいちご牛乳とか…とにかく毎日ふんだんに与えてるぞ。名前さんはこれからブクブク太っていくんだよ。」
「ブクブクは余計だよ、それに与えるって私は金魚じゃないよ!甘いものはそろそろ…十分かもしれない。」
「女の子はさ、ちょっと太ってるぐらいが、ほら、こう~、いろんな意味で都合がイイんだよ食感的に好ましいっーか?いやソッチの食感じゃなくて触感?」
「今の発言軽くセクハラ入ってるよね?」
「アンタも同じモン食ってると脳や頭髪に毒が回るぞ。」
そうだ、お礼を言っておかないと。
この人は基本やさしいけど威圧感があるというか…、でも笑顔だ。
「名字名前です。土方さん、先日はお世話になりました、それとお金を貸して頂きありがとうございました。」
「当たり前のことをしたまでだ、カネはやったつもりだから忘れろ。」
凍りついた空気を和ませようと思ったのに、全く素っ気ない答えが返ってきた。会話が続かない。
「おばちゃん、いつもの頼む。」
他にも席は空いているのに、なぜか土方さんは私の隣に腰掛けた。
気が立ってる二人に挟まれて居心地がいいわけない。
「ひ~じ~か~た~く~ん、うっとおしいから近くに座らないでくれませんか~!さっきから、チラチラチラチラ目障りなんだよ!!」
「俺の定席だ、文句あっか??」
彼らは私の存在を無視して勝手に話を続けている。会話に加える気は全くないらしい。
「お嬢さん、天丼おまたせ。」
サービスすると言った通り、ラージサイズのどんぶりにエビと野菜の天ぷらが沢山乗っている。
ごはん少な目にってお願いしておけばよかったな。取り分けて銀さんに食べてもらうとしよう。
土方さんは、くゆらしてたタバコを灰皿で消すと、目ざとくチェックをいれてくる。
「確かに旨そうだが、仕上げにちょいと足りねーモンがある。おばちゃん、追加でトッピングしてやってくれ。」
店に入ってから初めて土方さんの表情がやわらかくなった。こういう顔もできるんだ。
トッピングって何だろう。秘伝のタレ?
でも、おばさんは『いつもの』の調理に集中して、呼びかけが耳に入っていない。
土方さんがふたたび声をかけようとした時だった。
突然、ガラスのコップが震えて水がこぼれるくらいカウンターが振動した。
私を挟んで座っている銀さんと土方さんが、どんぶりをがっちりと掴んで互いに自分の方に引っ張ろうとしている。
二人は私そっちのけでトゲのある会話のラリーを続けているけど、本格的にケンカが始まったのだろうか。
「コイツに触るな、指一本たりとも触れるんじゃねェ。」
「?」
「ウブな女をテメーの味覚に染めようったってそうはいかねーんだよ。コイツに手ェ出すな。」
「銀さん??」
「ソレは俺のセリフだ!名字さん、俺が来たからにはヤローの好き勝手にさせねェ。オイ天パ!大人しくコイツを渡しやがれ!!」
何このシチュエーション…。
そういうことか。「コイツ」は丼をさしてるんだ。
銀さんをにらみつける土方さんの瞳孔が開いている。
目を合わせちゃだめだ。
天パと怒鳴られた銀さんは急に黙ってしまった。
髪の毛コンプレックスなのかな…。陽の光に当たるとすごくキレイだし全然気にすることないのに。
私は、フォローしようと振り向いた。
すると、銀さんは凹んでるどころかエビ天をくわえてモゴモゴ食べてる。
一体いつ取ったの??土方さんをみた一瞬の間??
っていうか食べていいって許可した覚えないよ!!
定食屋は「ちょっと表に出ろ」ってどっちが口にしてもおかしくない、斬り合いが始まる寸前の雰囲気になってしまった。
銀さんは木刀、土方さんは真剣をさげてるから冗談では済まされない。
私はまだ箸をつけられないでいる。とりあえず手を放してくれないかな…。
「ほらほら、女の子の前でケンカはみっともないよ、おびえてるじゃないか。ハイ、宇治銀時丼と土方スペシャル、おまたせ。」
エビを勝手に食べられた対価に銀時丼を分けてもらう予定でいたけど、私は一目で後悔することになった。
銀さんの前には、小豆というかカキ氷の宇治金時から氷と抹茶と白玉団子を除いた、つまり最高級の十勝産の厳選された小豆のみぜいたくに使用して少々のお米があしらわれた…何か、わけのわからないとにかく頭がクラクラする甘い代物が置かれた。
つぶあんは、和菓子には欠かせない材料だ。
神社のもちつき大会であんころもちは定番だし、クリームあんみつも大好きだ。
でも、主食ってのはないないない、絶対ありえない!!