Day9-2 10月18日 深夜 真選組屯所 副長室
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
○時○分:彼女はまだ、どのケーキにするか決められない。瞳をキラキラさせて表情がコロコロ変わる。こういう時の女の子は総じてかわいい。
○時○分:ケーキに夢中になっている名前ちゃんに、あたりさわりのない話をしつつ緊張と警戒心を解いていく。
一つ目のケーキを半分食べたところで彼女は俺のペースに陥ちたと確信した。
追加注文でトドメをさそう。
ここからは俺の本領発揮だ。
○時○分:基本的な情報はほぼ聞き出せた。
論理的破綻は見受けられないし、嘘をつかず正直に話してくれている。
交友関係も寺子屋と地元の友達が中心で、怪しい人物や危険な団体と交流している様子は全くない。家庭内のトラブルもない。
しかし、会話に出てくる地名などの固有名詞は全く聞いたことのないものばかりだ。
個人情報の記録一切がないことを重要視している副長は、どこぞの星のお偉いさんの娘がカネにモノを言わせて関係者を買収し、地球に密入国した可能性を捨てきれていない。
だがしかし、彼女の口から漏れる暮らしぶりは、いわゆる中流家庭の日常でしかない。
親の職業や自宅の間取りからもセレブでないことが明らかだ。
パスポートを偽造したり入国管理局の職員を買収できる財力の持ち主とは到底考えられない。
一方で、桂の顔も知らない田舎娘と思っていたが結構な都会に住んでいたようだ。
俺にはそこら辺のカラクリがどうにもわからない。
彼女の謎は深まるばかりだけど、肝心の記憶は「何処から江戸に来たか」以外回復している。
全て思い出すのは時間の問題だろう。
○時○分:副長のことを聞かれたので「記憶が戻らない君のことをとても心配していたよ。」と答えておいた。
君は監視対象で容疑者同様呼び捨てされてるなんて知られたくないので、適当にお茶をにごした。
彼女は逆にヘビースモーカーの副長の体を心配していた。
○時○分:一介の町娘から情報を聞き出すのは朝飯前だけど、女性に特有のとりとめもない話と突如話題が飛ぶ習性には少し手こずった。
とは言え、浪士との殺気立った会話より断然幸せなひとときであることは間違いない。
外を歩く人たちの傘が濡れている。まだ雨は止んでないみたいだ。
○時○分:急に名前ちゃんが席をはずした。こちらの意図に感づいたか?戻ってきた彼女は帰りたがっているようで、注文を取りに来たウエイターにわざわざ時間を尋ねた。
目的は達成したので撤収することにする。
○時○分:コンビニで傘を買おうとしたら、小雨だし送ってもらえるなら一本で充分です、と言われる。
相合い傘に慣れているのか、それとも俺が男として意識されていないのか?多分後者だ。
○時○分:モールを出て数分も経たないうちに、旦那が偶然を装って迎えに来た。
彼女に傘を持たせなかったのはワザとなのか?そう考えるのは勘ぐり過ぎだろうか?
記憶が戻った頃に再度彼女を聴取したいと思った俺は、次の約束をとりつけようと試みたが、旦那は拒否した上、ろくにあいさつもさせないまま強引に連れ帰った。
俺に会う権利は彼女にあって旦那にない、だから一矢報いる意味をこめて「またね。」と言って別れた。
○時○分:相合い傘の二人を見送る。
しばらくして名前ちゃんが旦那の袖をつかみ、立ち止まると振り返った。彼女は笑顔で手を振ってくれる。
一方旦那は顔のそばでパーに手を広げ「テメー相合い傘しようなんて百年早ェよ、ザマァ。」的なドヤ顔をしていた。
ちょっとイラッとくる。
っーか、あの様子だと、旦那も相合い傘し慣れてないんじゃねーの。
○時○分:屯所に戻る。一昨日からかってきた同僚に「結構イイ線いってるってツラしてんぞコノヤロー。」とタックルされる。
成り行きを自慢したいところだけど、彼女とそういう関係になることはないだろう。
でも、せっかく知り合いになれたんだし、この際、合コンの幹事をお願いするのは悪くないな。
性格のいい娘なので、自分以下のメンツを揃えて合コンに臨むようなことはしないはずだ。
一日も早く、記憶が回復することを願ってやまない。
総括:
事故の日に、病院で受話器を持って立ちすくしていた名前ちゃんを見てから、いつか彼女に笑ってほしいとずっと思ってたんだ。
今日、その願いが、やっとかなった。
僕はあの娘の笑顔がみたかったんだと思いました。
以上
文責:山崎 退
結局作文じゃねーかァァァ!!
2015年4月1日UP
○時○分:ケーキに夢中になっている名前ちゃんに、あたりさわりのない話をしつつ緊張と警戒心を解いていく。
一つ目のケーキを半分食べたところで彼女は俺のペースに陥ちたと確信した。
追加注文でトドメをさそう。
ここからは俺の本領発揮だ。
○時○分:基本的な情報はほぼ聞き出せた。
論理的破綻は見受けられないし、嘘をつかず正直に話してくれている。
交友関係も寺子屋と地元の友達が中心で、怪しい人物や危険な団体と交流している様子は全くない。家庭内のトラブルもない。
しかし、会話に出てくる地名などの固有名詞は全く聞いたことのないものばかりだ。
個人情報の記録一切がないことを重要視している副長は、どこぞの星のお偉いさんの娘がカネにモノを言わせて関係者を買収し、地球に密入国した可能性を捨てきれていない。
だがしかし、彼女の口から漏れる暮らしぶりは、いわゆる中流家庭の日常でしかない。
親の職業や自宅の間取りからもセレブでないことが明らかだ。
パスポートを偽造したり入国管理局の職員を買収できる財力の持ち主とは到底考えられない。
一方で、桂の顔も知らない田舎娘と思っていたが結構な都会に住んでいたようだ。
俺にはそこら辺のカラクリがどうにもわからない。
彼女の謎は深まるばかりだけど、肝心の記憶は「何処から江戸に来たか」以外回復している。
全て思い出すのは時間の問題だろう。
○時○分:副長のことを聞かれたので「記憶が戻らない君のことをとても心配していたよ。」と答えておいた。
君は監視対象で容疑者同様呼び捨てされてるなんて知られたくないので、適当にお茶をにごした。
彼女は逆にヘビースモーカーの副長の体を心配していた。
○時○分:一介の町娘から情報を聞き出すのは朝飯前だけど、女性に特有のとりとめもない話と突如話題が飛ぶ習性には少し手こずった。
とは言え、浪士との殺気立った会話より断然幸せなひとときであることは間違いない。
外を歩く人たちの傘が濡れている。まだ雨は止んでないみたいだ。
○時○分:急に名前ちゃんが席をはずした。こちらの意図に感づいたか?戻ってきた彼女は帰りたがっているようで、注文を取りに来たウエイターにわざわざ時間を尋ねた。
目的は達成したので撤収することにする。
○時○分:コンビニで傘を買おうとしたら、小雨だし送ってもらえるなら一本で充分です、と言われる。
相合い傘に慣れているのか、それとも俺が男として意識されていないのか?多分後者だ。
○時○分:モールを出て数分も経たないうちに、旦那が偶然を装って迎えに来た。
彼女に傘を持たせなかったのはワザとなのか?そう考えるのは勘ぐり過ぎだろうか?
記憶が戻った頃に再度彼女を聴取したいと思った俺は、次の約束をとりつけようと試みたが、旦那は拒否した上、ろくにあいさつもさせないまま強引に連れ帰った。
俺に会う権利は彼女にあって旦那にない、だから一矢報いる意味をこめて「またね。」と言って別れた。
○時○分:相合い傘の二人を見送る。
しばらくして名前ちゃんが旦那の袖をつかみ、立ち止まると振り返った。彼女は笑顔で手を振ってくれる。
一方旦那は顔のそばでパーに手を広げ「テメー相合い傘しようなんて百年早ェよ、ザマァ。」的なドヤ顔をしていた。
ちょっとイラッとくる。
っーか、あの様子だと、旦那も相合い傘し慣れてないんじゃねーの。
○時○分:屯所に戻る。一昨日からかってきた同僚に「結構イイ線いってるってツラしてんぞコノヤロー。」とタックルされる。
成り行きを自慢したいところだけど、彼女とそういう関係になることはないだろう。
でも、せっかく知り合いになれたんだし、この際、合コンの幹事をお願いするのは悪くないな。
性格のいい娘なので、自分以下のメンツを揃えて合コンに臨むようなことはしないはずだ。
一日も早く、記憶が回復することを願ってやまない。
総括:
事故の日に、病院で受話器を持って立ちすくしていた名前ちゃんを見てから、いつか彼女に笑ってほしいとずっと思ってたんだ。
今日、その願いが、やっとかなった。
僕はあの娘の笑顔がみたかったんだと思いました。
以上
文責:山崎 退
結局作文じゃねーかァァァ!!
2015年4月1日UP