Day9-2 10月18日 深夜 真選組屯所 副長室
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○時○分:彼女が事故現場で紛失したバッグの形状と同一の物を持っているのを確認。(表面に細かいキズ有)
彼女は匿名の人間によってバッグが病院に届けられた後、数日経ってから万事屋に届いた、と「旦那から説明を受けた」というが、バッグは桂の手から直接旦那に渡ったと推測するのが正しい。
あれだけテレビで大々的に報道されちゃ、当分の間ヤツがかぶき町に寄りつくことはないだろう。一足遅かったか。
○時○分:案の定三人が変装して後をつけてくる。
俺にプレッシャーをかけるのが目的のため、隠すつもりは毛頭ないようだが、素人の彼女は全く気付いていない。
俺も気づかないフリをしてやりすごす。
○時○分:雲行きがいよいよ怪しくなり、雨がまばらに降り始めた。
あいにく傘を忘れてしまっていたが、すぐにモールに入ったので濡れずにすんだ。
っーかなんなの、アイツら傘持ってるじゃねーか!だったら名前ちゃんに持たせるべきだろ。
○時○分:彼女は店のショーウインドーに釘づけで、目当てのメガネショップになかなかたどりつけない。
かぶき町では一人歩きを許されていないと話していた。
一見過保護に思えるが、おのぼりさん丸出しの様子からすると、旦那の下した判断は正しい。
時間には十分余裕があるので、下調べしておいたセレクトショップに案内することにした。
○時○分:彼女は楽しそうに商品を一つ一つ手に取って眺めたり、鏡の前で合わせたりしている。
かくいう俺も、次回の潜入調査が女装なので好都合だ。
我を忘れてコーディネートを考えていたら、逆に名前ちゃんに観察されていた。
彼女の脳内では、俺がつき合っている娘(こ)のために、プレゼントを探してることになっているらしい。
ニコニコしながら「うらやましいです~。」と言われてしまったので愛想笑いで返す。
もちろん、俺にそんな娘はいない。
○時○分:小物を買ってあげようとしたが、丁寧に断ってきたので、ウインドーショッピングを終えメガネショップに入った。
気兼ねして安いヤツを選びそうなので、やや高級価格帯の店に連れてきた。
○時○分:裸眼で過ごせるので軽い近視かと思っていたが、度無しレンズだという。
何故メガネをかけるのか聞いたけど、服装や髪形に合わせてかけたり外したりしているらしい。
沖田隊長なら「あざといキャラづくり」などと、いじめる材料に利用しそうだ。
○時○分:彼女は最終候補を三つに絞ると、
「山崎さんが私に一番似合うと思ったのにします。」
と言ってきた。
俺が決めていいのか確認したが、スポンサーだし男性の視点も参考にしたいそうだ。
「コレかな?コレが一番似合うと思うよ。」
「実は私もこれがいいかなって思ってたんです。気が合いますね!」
俺たちは顔を見合わせて笑った。
ふと、動く影を意識すると、旦那が嫉妬にまみれた表情でこっちをにらんでいる。
旦那は名前ちゃんのような娘がタイプなのか?
それとも、友だちに新しい友だちが出来て自分と遊んでくれなくなったから、ふてくされてるケースなのか?
どっちにせよ大人げない態度だ。
○時○分:メガネを用意してもらっている間、俺のメガネ姿を見てみたい、とあれこれ持ってきた。
時として化粧や変装で性別まで変えざるを得ない俺にとって、彼女の平和的なメガネの使用法はかなりうらやましい。
一通りかけさせて満足した名前ちゃんは、
「山崎さんはメガネ似合わないかな…、っていうか、そのままが一番ステキだから、いらないんだと思います。」
なんかストレートに言ってくれるじゃないか。
えっ?これって、ほめられてるの?
涙出てきそう。
俺たちは顔を見合わせて、また笑った。
鏡ごしの三人に目をやると、暴れる旦那をチャイナさんと新八くんが必死になだめている。
だから名前ちゃんは旦那の女じゃないだろ。
居候の彼女ですらこうなんだから、惚れた女は独占欲まる出しでガチガチに縛りそうだ。
沖田隊長ならここでドス黒い笑みをお見舞いするところだが、俺は見ないフリをする事にした。
あー今日の任務、超楽しい。
時には命の危険も伴う、一時も気の休まらない潜入任務とは大違いだ。
領収書、経費で落ちなくてもいいや。
この瞬間はプライスレスだ。
俺、誰かと付き合いたい…。
○時○分:ケーキ屋でバイトしていた彼女の御眼鏡にかないそうなカフェに入る。
仮にそうでなくても、「おごってもらう」立場の年下の人間が「別の店がいい」と主張できるわけないし、礼儀正しい彼女が店の選択でごねるはずがない事はわかっている。
カフェの座席は、事前に買収した人間で固めておいたので、万事屋三人の入り込むスキはない。
店員に変装して突入してくる事態も想定したけど、チャイナさんと新八くんは旦那の相手にうんざりしたらしく早々に撤退した。
向かいの店から旦那は監視しているが何もできやしない。
これで心置きなく素性を聞き出すことができる。
彼女は匿名の人間によってバッグが病院に届けられた後、数日経ってから万事屋に届いた、と「旦那から説明を受けた」というが、バッグは桂の手から直接旦那に渡ったと推測するのが正しい。
あれだけテレビで大々的に報道されちゃ、当分の間ヤツがかぶき町に寄りつくことはないだろう。一足遅かったか。
○時○分:案の定三人が変装して後をつけてくる。
俺にプレッシャーをかけるのが目的のため、隠すつもりは毛頭ないようだが、素人の彼女は全く気付いていない。
俺も気づかないフリをしてやりすごす。
○時○分:雲行きがいよいよ怪しくなり、雨がまばらに降り始めた。
あいにく傘を忘れてしまっていたが、すぐにモールに入ったので濡れずにすんだ。
っーかなんなの、アイツら傘持ってるじゃねーか!だったら名前ちゃんに持たせるべきだろ。
○時○分:彼女は店のショーウインドーに釘づけで、目当てのメガネショップになかなかたどりつけない。
かぶき町では一人歩きを許されていないと話していた。
一見過保護に思えるが、おのぼりさん丸出しの様子からすると、旦那の下した判断は正しい。
時間には十分余裕があるので、下調べしておいたセレクトショップに案内することにした。
○時○分:彼女は楽しそうに商品を一つ一つ手に取って眺めたり、鏡の前で合わせたりしている。
かくいう俺も、次回の潜入調査が女装なので好都合だ。
我を忘れてコーディネートを考えていたら、逆に名前ちゃんに観察されていた。
彼女の脳内では、俺がつき合っている娘(こ)のために、プレゼントを探してることになっているらしい。
ニコニコしながら「うらやましいです~。」と言われてしまったので愛想笑いで返す。
もちろん、俺にそんな娘はいない。
○時○分:小物を買ってあげようとしたが、丁寧に断ってきたので、ウインドーショッピングを終えメガネショップに入った。
気兼ねして安いヤツを選びそうなので、やや高級価格帯の店に連れてきた。
○時○分:裸眼で過ごせるので軽い近視かと思っていたが、度無しレンズだという。
何故メガネをかけるのか聞いたけど、服装や髪形に合わせてかけたり外したりしているらしい。
沖田隊長なら「あざといキャラづくり」などと、いじめる材料に利用しそうだ。
○時○分:彼女は最終候補を三つに絞ると、
「山崎さんが私に一番似合うと思ったのにします。」
と言ってきた。
俺が決めていいのか確認したが、スポンサーだし男性の視点も参考にしたいそうだ。
「コレかな?コレが一番似合うと思うよ。」
「実は私もこれがいいかなって思ってたんです。気が合いますね!」
俺たちは顔を見合わせて笑った。
ふと、動く影を意識すると、旦那が嫉妬にまみれた表情でこっちをにらんでいる。
旦那は名前ちゃんのような娘がタイプなのか?
それとも、友だちに新しい友だちが出来て自分と遊んでくれなくなったから、ふてくされてるケースなのか?
どっちにせよ大人げない態度だ。
○時○分:メガネを用意してもらっている間、俺のメガネ姿を見てみたい、とあれこれ持ってきた。
時として化粧や変装で性別まで変えざるを得ない俺にとって、彼女の平和的なメガネの使用法はかなりうらやましい。
一通りかけさせて満足した名前ちゃんは、
「山崎さんはメガネ似合わないかな…、っていうか、そのままが一番ステキだから、いらないんだと思います。」
なんかストレートに言ってくれるじゃないか。
えっ?これって、ほめられてるの?
涙出てきそう。
俺たちは顔を見合わせて、また笑った。
鏡ごしの三人に目をやると、暴れる旦那をチャイナさんと新八くんが必死になだめている。
だから名前ちゃんは旦那の女じゃないだろ。
居候の彼女ですらこうなんだから、惚れた女は独占欲まる出しでガチガチに縛りそうだ。
沖田隊長ならここでドス黒い笑みをお見舞いするところだが、俺は見ないフリをする事にした。
あー今日の任務、超楽しい。
時には命の危険も伴う、一時も気の休まらない潜入任務とは大違いだ。
領収書、経費で落ちなくてもいいや。
この瞬間はプライスレスだ。
俺、誰かと付き合いたい…。
○時○分:ケーキ屋でバイトしていた彼女の御眼鏡にかないそうなカフェに入る。
仮にそうでなくても、「おごってもらう」立場の年下の人間が「別の店がいい」と主張できるわけないし、礼儀正しい彼女が店の選択でごねるはずがない事はわかっている。
カフェの座席は、事前に買収した人間で固めておいたので、万事屋三人の入り込むスキはない。
店員に変装して突入してくる事態も想定したけど、チャイナさんと新八くんは旦那の相手にうんざりしたらしく早々に撤退した。
向かいの店から旦那は監視しているが何もできやしない。
これで心置きなく素性を聞き出すことができる。