Day5-2 10月14日 昼 万事屋
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たまにはいいこと言うじゃねーか、と銀さんに頭をこづかれると、神楽ちゃんは、元の世界に帰す作戦はさておき名字さんにリラックスしてもらう方針を立てようと提案し、全員一致で賛成した。
「だいたい、最近の銀ちゃんは、目と眉の間、こーんなに近づけてヤバいアル。」
神楽ちゃんはシリアス銀さんの顔真似をしてみせる。
「そりゃー、ワープみてーに目の前に現れるわ、夜中に泣かれちまうわ、いくら俺でもシリアスモードになっちゃうよ。」
僕たちの前でぼやいてみせる今朝の銀さんは、黒目までちょっと大きくなってる。
記憶喪失になった時のニュー銀さんに近い状態だ。
髪の毛は…変わってないというか、むしろ天パがきつくなった気もしないでもない。
「余裕のない男はモテないネ。こういう時こそ、いつも通りがいいアル。私たちがまずリラックスするアル。」
今日の神楽ちゃん、なかなかいい事言うじゃないか。
「神楽ちゃんの言う通り、僕たちが普段通りに受け入れて、名字さんが心を開くのを待つほかありませんね。ほら、近ごろ大人気の『ありのまま』ですよ。そうしたら、いつか本当のことを打ち明けてくれると思います。」
「今日からお前は新八じゃなくて新一ネ。」
「だから誰だよ新一って。」
「だな、テメーらの言うことが正しいな。」
銀さんはわしゃわしゃと頭をかくと、
「じゃあ、名前さんの話はこれで終了。」と反動をつけてイスから立ち上がり、はさみと紐を引き出しから取り出すと、部屋の片隅にためこんだジャンプと新聞を資源ごみに出すために、まとめはじめた。
「銀ちゃん。」
「何だよ。」
「まだ、話終わってないネ。」
神楽ちゃんは不満げに、新聞に紐をかけている銀さんの肩をゆすぶって話を聞いてもらおうとする。
「終わっただろ、名前さんが元の世界へ戻れるよう俺たちが全力を尽くすこと、居づらくならねーよーに秘密は守ること、って言ったはずだ。」
「大事なコト忘れてるネ。」
銀さんはこっちを向かずに新聞を束ねると、はさみで紐を切って一つ束を作った。
「銀ちゃんが一番できてないアル。」
「ガタガタうっせーな、だから、もっとダラーっとすりゃーいいんだろ?こう、ダラーっと。」
銀さんは振り向いて、だるそーな目つきをして見せたが、すぐに目と眉の間が近づいてしまう。
ジャンプの山から神楽ちゃんが一冊とって社長イスに座る。
「オイ、仕事の邪魔すんな。」
神楽ちゃんは机の上に足を投げ出してジャンプを開き「これがいつもの銀ちゃんネ。」と、だらけて読むポーズをまねてみせた。
そういうことか!!
「僕、神楽ちゃんの言いたいことがわかりました。確かに銀さんが一番挙動不審ですよ。」
「そうアル。」
「だって最近の銀さん、名字さんが現れると、急に机の上に乗せてる足を引っ込めて授業中の寺子屋の学生みたいな姿勢でジャンプ読んでるじゃないですか。」
「夜中だって気取ったポーズで『ギンタマン』読むフリしてたアル。」
「テメー起きてたなら一緒に名前さんフォローしろよ。」
「図星アルか?私起きてないヨ。寝てたアル。」
銀さんはバツの悪そうな顔をした。
「それと、うちで一番高価なグラスにいちご牛乳注いで名前さんの前でワインみたいに飲むのもやめてくれませんか。パックから直飲みしても名前さんは銀さんを嫌ったりしませんよ。化けの皮なんてすぐに剥がれちゃいますよ。」
「わーかったよ、二人とも。だからこう『ありの~まま』でいることにすっから。」
これで一件落着と思ったが、神楽ちゃんの攻撃はとどまるところを知らなかった。
「だいたい、最近の銀ちゃんは、目と眉の間、こーんなに近づけてヤバいアル。」
神楽ちゃんはシリアス銀さんの顔真似をしてみせる。
「そりゃー、ワープみてーに目の前に現れるわ、夜中に泣かれちまうわ、いくら俺でもシリアスモードになっちゃうよ。」
僕たちの前でぼやいてみせる今朝の銀さんは、黒目までちょっと大きくなってる。
記憶喪失になった時のニュー銀さんに近い状態だ。
髪の毛は…変わってないというか、むしろ天パがきつくなった気もしないでもない。
「余裕のない男はモテないネ。こういう時こそ、いつも通りがいいアル。私たちがまずリラックスするアル。」
今日の神楽ちゃん、なかなかいい事言うじゃないか。
「神楽ちゃんの言う通り、僕たちが普段通りに受け入れて、名字さんが心を開くのを待つほかありませんね。ほら、近ごろ大人気の『ありのまま』ですよ。そうしたら、いつか本当のことを打ち明けてくれると思います。」
「今日からお前は新八じゃなくて新一ネ。」
「だから誰だよ新一って。」
「だな、テメーらの言うことが正しいな。」
銀さんはわしゃわしゃと頭をかくと、
「じゃあ、名前さんの話はこれで終了。」と反動をつけてイスから立ち上がり、はさみと紐を引き出しから取り出すと、部屋の片隅にためこんだジャンプと新聞を資源ごみに出すために、まとめはじめた。
「銀ちゃん。」
「何だよ。」
「まだ、話終わってないネ。」
神楽ちゃんは不満げに、新聞に紐をかけている銀さんの肩をゆすぶって話を聞いてもらおうとする。
「終わっただろ、名前さんが元の世界へ戻れるよう俺たちが全力を尽くすこと、居づらくならねーよーに秘密は守ること、って言ったはずだ。」
「大事なコト忘れてるネ。」
銀さんはこっちを向かずに新聞を束ねると、はさみで紐を切って一つ束を作った。
「銀ちゃんが一番できてないアル。」
「ガタガタうっせーな、だから、もっとダラーっとすりゃーいいんだろ?こう、ダラーっと。」
銀さんは振り向いて、だるそーな目つきをして見せたが、すぐに目と眉の間が近づいてしまう。
ジャンプの山から神楽ちゃんが一冊とって社長イスに座る。
「オイ、仕事の邪魔すんな。」
神楽ちゃんは机の上に足を投げ出してジャンプを開き「これがいつもの銀ちゃんネ。」と、だらけて読むポーズをまねてみせた。
そういうことか!!
「僕、神楽ちゃんの言いたいことがわかりました。確かに銀さんが一番挙動不審ですよ。」
「そうアル。」
「だって最近の銀さん、名字さんが現れると、急に机の上に乗せてる足を引っ込めて授業中の寺子屋の学生みたいな姿勢でジャンプ読んでるじゃないですか。」
「夜中だって気取ったポーズで『ギンタマン』読むフリしてたアル。」
「テメー起きてたなら一緒に名前さんフォローしろよ。」
「図星アルか?私起きてないヨ。寝てたアル。」
銀さんはバツの悪そうな顔をした。
「それと、うちで一番高価なグラスにいちご牛乳注いで名前さんの前でワインみたいに飲むのもやめてくれませんか。パックから直飲みしても名前さんは銀さんを嫌ったりしませんよ。化けの皮なんてすぐに剥がれちゃいますよ。」
「わーかったよ、二人とも。だからこう『ありの~まま』でいることにすっから。」
これで一件落着と思ったが、神楽ちゃんの攻撃はとどまるところを知らなかった。