プロローグ 10月10日 深夜 ※Day1-7
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― あれ?どっちだっけ?
頭が痛くてうまく思い出せない。
真っ暗な病室の窓のカーテンの隙間からネオンの明かりがぼんやりと漏れている。
日はすっかり落ちてしまったようだ。
消灯後の病院は廊下を除いて真っ暗だ。
夜目に慣れてきたので辺りが次第に見えてきた。
ベッド脇の収納棚兼ミニテーブルに、ミスドの大きな箱と缶コーヒーが置いてある。
眠っている間に誰かお見舞いに来てたらしい。
でも、どうして起こしてくれなかったのだろう。
― っーか、ここは何病院だっけ?
お店から車で数分の川に面した通りに、二つの大学病院と、そこから数キロ離れたターミナル駅前に財閥系の病院がある。
きっと私が搬送された病院はそのうちのどれかだ。
― このビルから、スカイツリーが見えるかな。
お母さんが迎えに来るまでの間、夜景でも眺めようと思い、私は何気なくカーテンを開けた。
すると、スカイツリーのある場所には、同じぐらいの高さの巨大なビルが、こうこうと光を放っていて、空には無数の飛行船が浮かんでいたのだった。
2014年9月13日UP