Day4-3 10月13日 深夜 万事屋 ソファー
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「起こしちゃいました?」
目がうつろだ。
「見りゃわかるだろ?『ギンタマン』読んでたんだよ、寝る前の男のたしなみってヤツ。」
「銀さんは優しいですね。」
ムリして笑ってる感アリアリだ。
とっさに口からでまかせが出た。
「そうだ、俺、ニロが飲みたいんだった。ニロ、飲んでく?温めてやっから、座れ。」
強引に俺の寝床と反対側のソファーに座らせてから、台所に立ち、戸棚のニロと冷蔵庫から出した牛乳を鍋に入れて火にかける。
ふと、記憶がよみがえった。
雨に打たれ立ちすくしていた結野アナに、ニロ出してやったな。
っーことは、弱り切ったお嬢さんをニロでもてなすのは正解だ。
どことなく遠慮がちにソファーに腰掛けた名字さんに、温かいニロを注いだマグカップを渡す。
無言でこくりとうなずいた。
さりげなく隣に座る。
カップを両手で持った彼女は、話すどころかこっちを向いてくれない。
「おかわりもあるぞ。」
なかなか手を付けようとしない。
アレ??銀さんしくじった??
ニロ、嫌い??
参ったなー、いちご牛乳温めた方がよかった??
― 違う。
マグカップを持つ手がガタガタ震えて飲むことができないんだ。
思わず手を重ねる。
体の芯から冷えていた。
和室に行って押し入れを開ける。
毛布、おっさん臭くねーよな?
いやいやいやセーフだろコイツは。
とりあえず買ったばかりのヤツを引っ張り出す。
毛布を手渡そうとした。
彼女は、浴衣の袖に顔をうずめて泣いていた。
全身をくるむように毛布をふんわりと頭からかけてやる。
顔をあげようとしない。
ひたすら泣いている。
放っとくわけにもいかねーし、再び隣に座る。
このままだと、か弱い名字さんが折れちまいそーだ。
思わず肩を抱き寄せようとして、腕をまわしかけた。
オイィィィィ!!
友達でも恋人でもねェ、お互い割り切った一夜限りの後腐れのない女でもねェ、出会って数日目の泣いてる娘に、コレをやったら、セ ク ハ ラになるんじゃね??
確実に神楽にぶっとばされる。
神楽?
仮に、うちの神楽チャンがどこの馬の骨とも知れねーヤローに真夜中、それもパジャマ姿で肩抱かれてたらどーだ?
俺は間違いなくソイツをしばく。
星海坊主は全ての毛根と道連れに、あの世送りにするだろう。
ちょっとやそっとのヤローじゃ、育ての父である銀さんだって認めませんんんん!!
アレ?
何かイライラしてきたんだけどォォォ。
つまり、だな。
毛布の上からぽんと頭に手を乗せるくらいが精一杯だ。
目がうつろだ。
「見りゃわかるだろ?『ギンタマン』読んでたんだよ、寝る前の男のたしなみってヤツ。」
「銀さんは優しいですね。」
ムリして笑ってる感アリアリだ。
とっさに口からでまかせが出た。
「そうだ、俺、ニロが飲みたいんだった。ニロ、飲んでく?温めてやっから、座れ。」
強引に俺の寝床と反対側のソファーに座らせてから、台所に立ち、戸棚のニロと冷蔵庫から出した牛乳を鍋に入れて火にかける。
ふと、記憶がよみがえった。
雨に打たれ立ちすくしていた結野アナに、ニロ出してやったな。
っーことは、弱り切ったお嬢さんをニロでもてなすのは正解だ。
どことなく遠慮がちにソファーに腰掛けた名字さんに、温かいニロを注いだマグカップを渡す。
無言でこくりとうなずいた。
さりげなく隣に座る。
カップを両手で持った彼女は、話すどころかこっちを向いてくれない。
「おかわりもあるぞ。」
なかなか手を付けようとしない。
アレ??銀さんしくじった??
ニロ、嫌い??
参ったなー、いちご牛乳温めた方がよかった??
― 違う。
マグカップを持つ手がガタガタ震えて飲むことができないんだ。
思わず手を重ねる。
体の芯から冷えていた。
和室に行って押し入れを開ける。
毛布、おっさん臭くねーよな?
いやいやいやセーフだろコイツは。
とりあえず買ったばかりのヤツを引っ張り出す。
毛布を手渡そうとした。
彼女は、浴衣の袖に顔をうずめて泣いていた。
全身をくるむように毛布をふんわりと頭からかけてやる。
顔をあげようとしない。
ひたすら泣いている。
放っとくわけにもいかねーし、再び隣に座る。
このままだと、か弱い名字さんが折れちまいそーだ。
思わず肩を抱き寄せようとして、腕をまわしかけた。
オイィィィィ!!
友達でも恋人でもねェ、お互い割り切った一夜限りの後腐れのない女でもねェ、出会って数日目の泣いてる娘に、コレをやったら、セ ク ハ ラになるんじゃね??
確実に神楽にぶっとばされる。
神楽?
仮に、うちの神楽チャンがどこの馬の骨とも知れねーヤローに真夜中、それもパジャマ姿で肩抱かれてたらどーだ?
俺は間違いなくソイツをしばく。
星海坊主は全ての毛根と道連れに、あの世送りにするだろう。
ちょっとやそっとのヤローじゃ、育ての父である銀さんだって認めませんんんん!!
アレ?
何かイライラしてきたんだけどォォォ。
つまり、だな。
毛布の上からぽんと頭に手を乗せるくらいが精一杯だ。