Day3-2 10月12日 夜 万事屋 押入れ
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拝啓 お父さん
しばらく会っていませんが元気ですか。
あいかわらずハゲ散らかっていますか。
私は元気です。
でも、名前ちゃんは元気ではありません。
名前ちゃんは、銀ちゃんがスクーターではねて記憶喪失にさせてしまった女の子です。
住所が思い出せないので一緒に暮らしています。
私たちは、八方手を尽くして家探しを頑張っていますが、今のところ何の手がかりもありません。
今日は、定春が名前ちゃんの匂いをたどりましたが、事故を起こした神社前の交差点で途絶えてしまいました。
もう一度匂いをかがせたら、今度は、鼻で名前ちゃんの体を押して鳥居をくぐり、おさい銭箱の前まで連れていくと、定春は綱をくわえて、しばらくの間鈴を鳴らしていました。
私は、神社に関係のある人だと思ったので、社務所に宮司さんを呼びに行きました。
でも、宮司さんや他の巫女さんから、会ったことはないと言われてしまいました。
当日に祈祷を受けた人のリストを見せてもらったり、奉納された絵馬を一枚一枚読んだりしたけど、事故直前の足取りはつかめませんでした。
だとすると、一体どこから来たのでしょうか。
名前ちゃんは時々、何かを思い出したように話しかけてきますが、うまく言葉にできず、すぐに口ごもってしまいます。
きっと、頭の中が混乱しているのでしょう。
とてもかわいそうです。
私は、この広い江戸で、頼る人がいない名前ちゃんを護りたいと思いました。
記憶を失って、工場でジャスタウェイを作っていた銀ちゃんは、万事屋に帰ってきました。
だから名前ちゃんも、いつか記憶が戻ると私は信じています。
あと昨日、銀ちゃんが、名前ちゃんはメイド星の天人の可能性があるって言ってました。
その星に住む全ての女の子は、毎日メイド服を着て暮らしているそうです。
お父さん、本当にメイド星はあるのでしょうか。
多分、頭だけ思春期な銀ちゃんの妄想が生み出したデタラメでしょう。
一応、調べてもらえますか?
できるだけ早く返事をください。
明日は、ターミナルに手がかりを探しに行きます。
ターミナルの先の宇宙には、私の知らない不思議な事がいっぱいあるのでしょう。
でも、地球もまだまだわからないことばかりです。
いつかお父さんが私を旅に連れていってくれる日までに、侍の星の人たちのことをもっとわかりたいです。
それから、今年のクリスマスに休みは取れますか?
次の手紙でほしい物リストを送ります。
お父さんに会えるのを楽しみにしています。
その時に名前ちゃんを紹介します。
P.S. サンタの変装をしてサプライズで来るのはやめてください。
10月12日 神楽より
※神楽ちゃんの手紙の丁寧な文体はコミック8巻を参考。
2014年12月1日UP