Day1-4 10月10日 日没 パトカーに乗車
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地図をめくる山崎さんは茫然とした私に気づかず、該当するページを開き、神社の場所を指してくれる。
「ここが、名字さんがはねられた、つまり事故現場、通称、神社前の交差点ね。俺たちが今いるところ。神社の隣のコインパーキングは俺の知る限り、去年まで雑居ビルが建ってたんだけど、過去にケーキ屋があったって話は聞いたことないなあ。」
「俺も聞き込んできたけど、どういうわけか店がねーんだよ、第一、江戸中の甘味処なら糖分王の俺が完璧に把握してるし。」
「そんなはずないです。ここじゃないんです。」
「申し訳ないけど、君の勘違いじゃないかな?たとえば、神社はこの地区にあと2つあるから、多分そのどちらかだと思うよ。ほら、この大通りから北に500メートル行った所と、南西の方角1キロの場所にあるんだ。すぐだから行ってみよう。」
山崎さんは地図をめくって広域周辺図のページを広げてくれた。
おかしい。
番地の地名どころか、そもそも23区がない。
大学と、山手線が、地図にない。
スカイツリーと東京タワーが見あたらない。
「仁―JIN―」のオープニングでおなじみの、橋と赤いラインの地下鉄が交差する川と、外堀、内堀、江戸城だけは一致していた。
私が住所を告げた時、山崎さんが怪訝な顔をした意味がやっとわかった。
地図に「東京都」なるものは存在しない。
それから2か所の神社に行ってみたけど、私にはなんの気休めにもならなかった。
そもそも神社の名称が違ったし、もちろん、ご神木もなかった。
見覚えのある建物は一切みつからなかった。
こんなの絶対おかしいよ。
「あの…ここは一体何処なんですか?絶対違います、ここじゃありません。私こんな場所本当に知らないです、事故の場所は本当にここであってるんですか?何かの間違いじゃないですか?私おかしいですか?」
「名字さん?」
4人は顔を見合わせて私そっちのけで相談を始めた。
「銀さん…これって、もしかしてじゃないですか。」
「おいおい、マジか。俺にはねられたばかりにとんだ災難に巻き込んじまったのかよ。」
「副長、どうします?」
「山崎、どうって、そりゃ病院しかねーだろ。それと、オイ天パ、降りろ。座席きついんだよ!そんなに乗りてーなら、公務執行妨害で逮捕するぞ。」
私たちは病院に引き返した。
「ここが、名字さんがはねられた、つまり事故現場、通称、神社前の交差点ね。俺たちが今いるところ。神社の隣のコインパーキングは俺の知る限り、去年まで雑居ビルが建ってたんだけど、過去にケーキ屋があったって話は聞いたことないなあ。」
「俺も聞き込んできたけど、どういうわけか店がねーんだよ、第一、江戸中の甘味処なら糖分王の俺が完璧に把握してるし。」
「そんなはずないです。ここじゃないんです。」
「申し訳ないけど、君の勘違いじゃないかな?たとえば、神社はこの地区にあと2つあるから、多分そのどちらかだと思うよ。ほら、この大通りから北に500メートル行った所と、南西の方角1キロの場所にあるんだ。すぐだから行ってみよう。」
山崎さんは地図をめくって広域周辺図のページを広げてくれた。
おかしい。
番地の地名どころか、そもそも23区がない。
大学と、山手線が、地図にない。
スカイツリーと東京タワーが見あたらない。
「仁―JIN―」のオープニングでおなじみの、橋と赤いラインの地下鉄が交差する川と、外堀、内堀、江戸城だけは一致していた。
私が住所を告げた時、山崎さんが怪訝な顔をした意味がやっとわかった。
地図に「東京都」なるものは存在しない。
それから2か所の神社に行ってみたけど、私にはなんの気休めにもならなかった。
そもそも神社の名称が違ったし、もちろん、ご神木もなかった。
見覚えのある建物は一切みつからなかった。
こんなの絶対おかしいよ。
「あの…ここは一体何処なんですか?絶対違います、ここじゃありません。私こんな場所本当に知らないです、事故の場所は本当にここであってるんですか?何かの間違いじゃないですか?私おかしいですか?」
「名字さん?」
4人は顔を見合わせて私そっちのけで相談を始めた。
「銀さん…これって、もしかしてじゃないですか。」
「おいおい、マジか。俺にはねられたばかりにとんだ災難に巻き込んじまったのかよ。」
「副長、どうします?」
「山崎、どうって、そりゃ病院しかねーだろ。それと、オイ天パ、降りろ。座席きついんだよ!そんなに乗りてーなら、公務執行妨害で逮捕するぞ。」
私たちは病院に引き返した。