Day6 10月15日 朝 万事屋
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「銀ちゃんがやらしい目で名前ちゃんを見るアルか?銀ちゃんの足がクサいアルか?」
「そんなんじゃなくて…。」
「この際はっきりするネ。遠慮せず言うアル。」
「神楽ァァァ!!いつ俺がやらしい目で名前さんを見たって言うんだ!!銭湯帰りに名前さんの斜め後ろにくっついて歩いてるけど全くの誤解だ!俺は風呂上りに石けんの香り漂ってるうなじとか全然興味ねェからタダの一回も見たことねーよ!つまりだな、アレはボディーガードの一環っーか…、俺、足臭くねェよな?ねえ聞いてる?」
銀さんオス的な目で私を見てたの?
なんか意外だった。
同居してるのだから今後は気をつけよう。
いや、今日でお別れするから気をつけなくてよくなるのか。
「全然違うよ。」
銀さんは安心したようだった。
「だから隠し事なんてしてない。」
「さっきからどんだけ頑固なんだよ。大体、人巻き込んでおいて今更逃げようたって、そうは問屋がおろさねーよ。」
「車輪に巻き込もうとしたのは他でもない銀ちゃんネ。名前ちゃんがいて毎日楽しいアル。思い出せないなんて決めつけちゃダメアル。頭スカスカの銀ちゃんでも三週間かかったヨ。データの復旧は時間がかかるネ。」※
二人は一歩も譲らない。でも、引くわけにはいかない。
「記憶が戻る事はこの先絶対ない。そもそもこれは私の問題だし。」
「バカ言うな!俺は絶対あきらめねーぞ。それに関わった以上俺たちの問題だ。」
「すべてうまくいく日がきっと来るネ。いつかパピーやマミーやみんなに会えるヨ。それまで一緒にいるアル。寂しい思いはさせないネ。」
神楽ちゃんの温かい言葉に心が揺れる。
「名前さんは責任を持って送り届けるから時間をくれ。来週にはちょっとした当てもあるんだ。少しは信用しろ。」
でも本当に無理なんだ、人の力でどうにかなる次元の問題じゃないんだって。
「だからみんながどれだけ頑張ってくれても無理な
「万事屋なめんなコノヤロー!!」
「万事屋なめんなコノヤロー!!」
「あっ、そう~、本当に行っちゃうんだ~、なら俺にも考えがある。」
突然、銀さんは強引に腕をつかんで玄関に連れていくと、パーンと乱暴に戸を開けて、事故の日に履いてた黒の革靴を私の足元に揃える。
「万事屋と今日限り縁を切るなら、お妙が貸してる着物返せ。」
「ええっ?!」
そういえば事故の翌日着物に着替えて以来、制服を見ていない。
着替えて帰ろう。
帰ろう、って帰る場所ないけど、とりあえずここじゃないどこかへ。
「神楽ちゃん、制服どこ?」
「ウチにないアル。クリーニングの仕上がりは来週アルヨ。」
神楽ちゃんが横を向いてシレっとうそぶく。
銀さんは私をやりこめたと思ってニヤニヤしている。
「らしいぜ~、俺たちと赤の他人になりたいンだろ?俺も名前さんがいなくなってせいせいするわ。で、どうする?お妙の着物置いてくなら喜んで外に放りだしてやるよ。」
着替えがないのに着物を置いていけって…どういうこと?
「俺は名前さんが下着姿で寒空の下凍えよーが、悪いヤツらに売りとばされよーが、一切構わねェ。何せ赤の他人なんだからな。金輪際、知ったこっちゃねーよ。」
そんな…、いくらなんでもひどいよ。本気で言ってるの?
「着物を脱げって、いつの時代の悪代官気取ってるんですか、いきなりどうしちゃったんですか?」
「何言ってンの?俺はもともとドSなんだよ。なんなら手伝ってやろーか?」
銀さんは腕組みをやめて近づくと、私の腰に手を伸ばして帯留めを外そうとする。
「えっ、まさか、そんな冗談でし、ちょ
次の瞬間、
銀さんは視界から消滅し
壁にめり込んでいた。
「これが正しい壁ドンの使い方アル。」
神楽ちゃんに投げ飛ばされた体を壁からはがそうと、もがく銀さんの目は、さっきのドSからヘラヘラ笑いのモードに変わっていた。
「そんなんじゃなくて…。」
「この際はっきりするネ。遠慮せず言うアル。」
「神楽ァァァ!!いつ俺がやらしい目で名前さんを見たって言うんだ!!銭湯帰りに名前さんの斜め後ろにくっついて歩いてるけど全くの誤解だ!俺は風呂上りに石けんの香り漂ってるうなじとか全然興味ねェからタダの一回も見たことねーよ!つまりだな、アレはボディーガードの一環っーか…、俺、足臭くねェよな?ねえ聞いてる?」
銀さんオス的な目で私を見てたの?
なんか意外だった。
同居してるのだから今後は気をつけよう。
いや、今日でお別れするから気をつけなくてよくなるのか。
「全然違うよ。」
銀さんは安心したようだった。
「だから隠し事なんてしてない。」
「さっきからどんだけ頑固なんだよ。大体、人巻き込んでおいて今更逃げようたって、そうは問屋がおろさねーよ。」
「車輪に巻き込もうとしたのは他でもない銀ちゃんネ。名前ちゃんがいて毎日楽しいアル。思い出せないなんて決めつけちゃダメアル。頭スカスカの銀ちゃんでも三週間かかったヨ。データの復旧は時間がかかるネ。」※
二人は一歩も譲らない。でも、引くわけにはいかない。
「記憶が戻る事はこの先絶対ない。そもそもこれは私の問題だし。」
「バカ言うな!俺は絶対あきらめねーぞ。それに関わった以上俺たちの問題だ。」
「すべてうまくいく日がきっと来るネ。いつかパピーやマミーやみんなに会えるヨ。それまで一緒にいるアル。寂しい思いはさせないネ。」
神楽ちゃんの温かい言葉に心が揺れる。
「名前さんは責任を持って送り届けるから時間をくれ。来週にはちょっとした当てもあるんだ。少しは信用しろ。」
でも本当に無理なんだ、人の力でどうにかなる次元の問題じゃないんだって。
「だからみんながどれだけ頑張ってくれても無理な
「万事屋なめんなコノヤロー!!」
「万事屋なめんなコノヤロー!!」
「あっ、そう~、本当に行っちゃうんだ~、なら俺にも考えがある。」
突然、銀さんは強引に腕をつかんで玄関に連れていくと、パーンと乱暴に戸を開けて、事故の日に履いてた黒の革靴を私の足元に揃える。
「万事屋と今日限り縁を切るなら、お妙が貸してる着物返せ。」
「ええっ?!」
そういえば事故の翌日着物に着替えて以来、制服を見ていない。
着替えて帰ろう。
帰ろう、って帰る場所ないけど、とりあえずここじゃないどこかへ。
「神楽ちゃん、制服どこ?」
「ウチにないアル。クリーニングの仕上がりは来週アルヨ。」
神楽ちゃんが横を向いてシレっとうそぶく。
銀さんは私をやりこめたと思ってニヤニヤしている。
「らしいぜ~、俺たちと赤の他人になりたいンだろ?俺も名前さんがいなくなってせいせいするわ。で、どうする?お妙の着物置いてくなら喜んで外に放りだしてやるよ。」
着替えがないのに着物を置いていけって…どういうこと?
「俺は名前さんが下着姿で寒空の下凍えよーが、悪いヤツらに売りとばされよーが、一切構わねェ。何せ赤の他人なんだからな。金輪際、知ったこっちゃねーよ。」
そんな…、いくらなんでもひどいよ。本気で言ってるの?
「着物を脱げって、いつの時代の悪代官気取ってるんですか、いきなりどうしちゃったんですか?」
「何言ってンの?俺はもともとドSなんだよ。なんなら手伝ってやろーか?」
銀さんは腕組みをやめて近づくと、私の腰に手を伸ばして帯留めを外そうとする。
「えっ、まさか、そんな冗談でし、ちょ
次の瞬間、
銀さんは視界から消滅し
壁にめり込んでいた。
「これが正しい壁ドンの使い方アル。」
神楽ちゃんに投げ飛ばされた体を壁からはがそうと、もがく銀さんの目は、さっきのドSからヘラヘラ笑いのモードに変わっていた。