円堂視点

俺には悩みの種がある。
昔から俺はサッカーが好きだ。
だから中学でサッカー部に入って、
フットボールフロンティアに出る為に
練習をしているが。
その悩みの種というのは。

｢円堂！冬海先生がお前のこと呼んでる。校長室に来いってさ｣
｢校長室？｣
｢大事な話があるらしい。俺嫌な予感がするんだ｣
｢？｣
｢例えば、廃部の話とかさ、｣
｢廃部!!?｣
｢私もそんな噂聞いたけど。｣
｢冗談じゃないぞ！廃部になんかさせるもんか！｣

そう。廃部の話。
サッカー部に入る人が中々いなく、
やっとメンバーが集まって7人ってところだが、
フットボールフロンティアは11人いないと
試合に出られない。

｢あの、話ってなんですか？｣
｢突然ですが、1週間後に久しぶりの練習試合をすることになりました。｣
｢って、、試合って……試合!!?やれるんですか!?｣
｢相手は帝国学園です。｣
｢て、帝国!?最強と言われるあの帝国学園ですか!?｣
｢その通り。どうです？すごいでしょう｣
｢この40年間フットボールフロンティアで優勝し続けてる無敵の学園だよ｣
｢日本一のチームが、なんでうちに…？最強のサッカー部との試合は嬉しいんですけど今、部員7人しかいません。。｣

チームで悩んでいることを言うと
ずっと後ろにいる女の子が
突然喋った。

｢足りないのなら試合までに集めたらいかが？｣
｢え？｣
｢集められない場合あるいは試合に勝てなかった場合サッカー部は廃部。決定事項よ｣
｢勝手に決めんなよ！｣
｢これは理事長と校長先生による決定でもあるの｣
｢あんなほたてホヤの弱小クラブに回す予算はないわ｣
｢なに！？｣
｢円堂くん！夏未お嬢様は理事長から我が校の運営を任せれているんだよ｣
｢彼女の言葉は理事長の言葉と同じだ。｣

そんなことを言われるとイライラしてしまった、
俺達には無理と言われているようで、
だから俺はやると言った。
最初から諦めてたら勝てるものも勝てない。
それに廃部になったら今までの努力が水の泡だ。
その事をチームメンバーに話すと

｢ってお前。｣
｢その試合やるって言ったでやんすか…?｣
｢やるさ！廃部になんかさせない！！｣
｢きっちり11人揃えてやる！｣
｢相手は帝国ですよ…？無理。絶対無理｣
｢ボコボコにされて恥かくだけですよ、、｣
｢結局廃部ってことか、｣
｢この部室ともおさらばっすねぇ、｣
｢お前らなぁ！サッカーを愛する気持ちがあれば！不可能だって可能になる！｣
｢何も始まってないのに、諦めちゃダメだ…諦めちゃダメなんだよ！！｣