再会
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「あ〜転校初日に思い出しちゃった。嫌だなぁ」
私は昔の記憶が嫌いだ。
今の自分と比較されてしまうから。
そして1番深いのが、円堂くん。
私は円堂くんに好意を寄せている。
最初は別に好きじゃなかった。
でも記憶を思い出す度に
あの言葉がどれだけ私の精神を助けてくれたか、
あの笑顔を、私は忘れられない。
新しい恋に歩みたいけど。
今の私では到底無理だ。
だから思い出したくなかった。
余計に会いたくなる感情が重くなるから。
「って!もうこんな時間か。早く行かなきゃ」
私は大慌てで家を出た。
そのまま走って、、ギリギリに着いた。
「転校初日にギリギリかぁ。問題児扱いされちゃったらどうしよう。」
私は学校に入り、職員室に寄った。
「失礼します。すみません飯塚先生いますか?」
「お!!君かな!?転校生の〇〇さんは!」
「そうです。」
「よしじゃあそのまま上がろうか」
「はい。」
私は担任になる先生についていった。
「よし、ここが君のクラスだよ僕が入ってと言ったら入ってね」
「分かりました。」
先生は先に教室に入って私はドアの前にスタンバイした。
私が色々考えていると
「入っていーよー」という声が聞こえて、そのまま開けた。
教卓の前に行き、私は自己紹介をした。
「今日から雷門中に入った〇〇です。どうぞよろしくお願いします。」
あまりにも普通だったのか、それとも予想以上に喋らなかったからなのか、
クラスの反応は,,,なかった。
そのまま先生に席まで誘導され、着席した。
そのままHRが始まって退屈に感じたので
周りの顔を見ていくと、1人見覚えのある男の子がいた。
(あのバンダナ。それに顔もちょっと面影ある、、もしかして、円堂くん、、?)
私は円堂くんらしき人を見つけた、でも確信がないため名前を知るまでは話しかけられないな。
そう考えた矢先
「おい円堂〜聞いてるかぁ?」
「は、はい!!?」
「お前独り言言ってただろ、そんな暇あるなら先生の話を聞け!」
「あ、はいすみません。。」
(間違いない、、円堂くんだ。。やっと、会えた。でも。話しかける自信が無いな、、それに明らかにあっちは気づいてないし、、)
忘れられてると思うと、話しかけるのに怖気づいた。
そのまま私は話しかけずに、知らないフリをした。