惚れ直さずにはいられない!
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とある駅でココは壁に背をもたれながら本を読んでいた。待ち合わせ時間より早く来すぎたというのあるが、緊張を紛らわせるためである。そのせいで本の内容は全く頭に入ってこない。
(……まったく、何度も慣れないものだな)
ココは自嘲気味にフッと笑った。しかし慣れてしまうことも勿体なく感じてしまう自分もいるのは確かである。
――初めて会った日に惚れて何度もアプローチし、ついに瑞貴を『憧れ』から『恋慕』の気持ちにさせることに成功した。想いが通じ合って恋人になれたのも、まだ信じられないくらいである。
「ココさーん!」
「!」
パーティードレスを身に纏って駆け寄って来た瑞貴にココは目を見開いた。人の出入りが多い駅の中には世間一般で『綺麗』や『可愛い』と言われる女性もいるがココはもう瑞貴しか目に入っていない。
「すみません。お待たせしてしまって……」
「大丈夫だよ。それに待ち合わせ時間にはまだ5分あるからね」
「ウウッ……本当は私が先に来るはずだったのに……」
「女性を待たせるなんてこと、僕がすると思う?」
「思いません……。ていうか、ココさん、いつから待っていたんですか?」
「いつからだろうね。さっ、切符はもう買ってあるから列車に乗ろう」
「教えてくださいよー!」
隣で必死に答えを求めている瑞貴が、ココにとって可愛くて仕方なくクスクスと笑っていた。
☆☆☆☆☆
事の発端は数日前のことだった。ココとつき合うようになってからも、トリコは瑞貴の家に変わらずに訪れて共に食事をしていた。普段は一人の瑞貴は誰かと食事するのは嬉しいし、それが仲間であるなら尚更だが――。
『また今回もスッカラカン……』
冷蔵庫を見て瑞貴は溜息を吐いた。調味料はかろうじてあるものの、食材自体がなくなっているのだ。
トリコは来る度に食材を持って来てくれるものの、それ以上の量を食べてしまうので我が家の食料も使うほどだ。断ればいいものの、あんなにおいしそうに食べてくれたら嬉しいし料理人冥利にも尽きる。しかしこうも続くとハントにもいつも以上に励まないといけない。
『浮かない顔をしているね、僕のお姫様は』
『ココさん!』
ある日、前から約束していたのでヒールフォレストにやってきたココが瑞貴の様子を指摘する。中へ案内してお茶を出した瑞貴は、愚痴るように最近トリコのせいで食糧難が続くことを話した。
『なるほど……。トリコもそうだが、断らずにずっとこの状態を続けている瑞貴ちゃんも瑞貴ちゃんだよ』
『はい、おっしゃる通りです……』
(というか、トリコは瑞貴ちゃんが作った料理が目的もあるだろうが、前のように一緒にいれないから入り浸っているんだな)
トリコはあきらめが悪いので瑞貴がココとつき合ってからもアピールを続けている。これまでの食事も彼女と共にいる時間を増やして自分へ意識を向けさせるためだろう。……全く逆効果であるが。
『これからトリコへ説教するとして……瑞貴ちゃんは食料を補充しがてら僕と遊びに出かけないかい?』
『補充しがてらって……どこへ?』
『グルメカジノだよ』
☆☆☆☆☆
――列車から降りてしばらく歩き二人がやってきた場所は、かつてメテオガーリックを手に入れるために来たジダル王国のグルメカジノ。マッチたちグルメカジノを経営し、地下料理界が治安維持をするようになってから、以前来たときより平和になっていた。
それでも一般エリアとはいえカジノの賑わいは変わらず、その規模と人の多さに瑞貴は圧倒されていた。
「相変わらずスゴい……」
「はい、瑞貴ちゃん。軍資金だよ」
「えっ」
ココが手渡したのは三十枚ほどあるコイン。瑞貴が驚いている間に軍資金を用意したようだ。
(……まったく、何度も慣れないものだな)
ココは自嘲気味にフッと笑った。しかし慣れてしまうことも勿体なく感じてしまう自分もいるのは確かである。
――初めて会った日に惚れて何度もアプローチし、ついに瑞貴を『憧れ』から『恋慕』の気持ちにさせることに成功した。想いが通じ合って恋人になれたのも、まだ信じられないくらいである。
「ココさーん!」
「!」
パーティードレスを身に纏って駆け寄って来た瑞貴にココは目を見開いた。人の出入りが多い駅の中には世間一般で『綺麗』や『可愛い』と言われる女性もいるがココはもう瑞貴しか目に入っていない。
「すみません。お待たせしてしまって……」
「大丈夫だよ。それに待ち合わせ時間にはまだ5分あるからね」
「ウウッ……本当は私が先に来るはずだったのに……」
「女性を待たせるなんてこと、僕がすると思う?」
「思いません……。ていうか、ココさん、いつから待っていたんですか?」
「いつからだろうね。さっ、切符はもう買ってあるから列車に乗ろう」
「教えてくださいよー!」
隣で必死に答えを求めている瑞貴が、ココにとって可愛くて仕方なくクスクスと笑っていた。
☆☆☆☆☆
事の発端は数日前のことだった。ココとつき合うようになってからも、トリコは瑞貴の家に変わらずに訪れて共に食事をしていた。普段は一人の瑞貴は誰かと食事するのは嬉しいし、それが仲間であるなら尚更だが――。
『また今回もスッカラカン……』
冷蔵庫を見て瑞貴は溜息を吐いた。調味料はかろうじてあるものの、食材自体がなくなっているのだ。
トリコは来る度に食材を持って来てくれるものの、それ以上の量を食べてしまうので我が家の食料も使うほどだ。断ればいいものの、あんなにおいしそうに食べてくれたら嬉しいし料理人冥利にも尽きる。しかしこうも続くとハントにもいつも以上に励まないといけない。
『浮かない顔をしているね、僕のお姫様は』
『ココさん!』
ある日、前から約束していたのでヒールフォレストにやってきたココが瑞貴の様子を指摘する。中へ案内してお茶を出した瑞貴は、愚痴るように最近トリコのせいで食糧難が続くことを話した。
『なるほど……。トリコもそうだが、断らずにずっとこの状態を続けている瑞貴ちゃんも瑞貴ちゃんだよ』
『はい、おっしゃる通りです……』
(というか、トリコは瑞貴ちゃんが作った料理が目的もあるだろうが、前のように一緒にいれないから入り浸っているんだな)
トリコはあきらめが悪いので瑞貴がココとつき合ってからもアピールを続けている。これまでの食事も彼女と共にいる時間を増やして自分へ意識を向けさせるためだろう。……全く逆効果であるが。
『これからトリコへ説教するとして……瑞貴ちゃんは食料を補充しがてら僕と遊びに出かけないかい?』
『補充しがてらって……どこへ?』
『グルメカジノだよ』
☆☆☆☆☆
――列車から降りてしばらく歩き二人がやってきた場所は、かつてメテオガーリックを手に入れるために来たジダル王国のグルメカジノ。マッチたちグルメカジノを経営し、地下料理界が治安維持をするようになってから、以前来たときより平和になっていた。
それでも一般エリアとはいえカジノの賑わいは変わらず、その規模と人の多さに瑞貴は圧倒されていた。
「相変わらずスゴい……」
「はい、瑞貴ちゃん。軍資金だよ」
「えっ」
ココが手渡したのは三十枚ほどあるコイン。瑞貴が驚いている間に軍資金を用意したようだ。