無自覚な小悪魔!?
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「それ、リンの衣装だろ? なんでお前(マ)が着てんだ?」
「暴走したリンちゃんがムリヤリ……」
「ああ……お疲れ様」
「ココさん、ありがとうございます」
「そうしていると、少し若返ったんじゃねぇの?」
「私、リンちゃんと同い年!」
「フンッ! チョーシに乗った格好しやがって!」
「ハロウィンの衣装だよ!?」
まあ、なんやかんやあったけど私で最後だったみたい。トリコとかゼブラは待ちくたびれたということでパーティーを始めるため、みんながそれぞれグラスを手に取る。
「んじゃ、ハロウィンと久々の再会を祝って!」
「「「「「カンパーイ!」」」」」
トリコの合図でみんな自分のグラスを高らかに上げた。女性が私一人しかいないっていうのも寂しいけど、こうやってハロウィンを楽しむのは元の世界以来だなぁ。チビッ子たちによくお菓子をねだられていたっけ。
サンは先に待っていたウォーとフィル、そしてみんなのパートナーのテリーとオブとキッスとクインとユンちゃんと合流し、アニマルたちだけで楽しんでいた。たまにはこういう集まりもいいよね。
――色とりどり並べられた料理の中に私が作ったのもあるけど、小松さんが作った料理もやっぱりおいしい!
「よっ。久しぶりに馳走になるぜ」
「瑞貴さんと小松さんが作った料理、本当においしいです!」
「このマシュマロカボチャで作ったジュースも、意外とイケるね」
私の周りにマッチさんと滝丸くんと鉄平が集まった。材料を取りにベジタブルスカイまで行った甲斐があったなぁ。私には環境適応能力があるし、サンは積乱雲を好むから、言うほど苦じゃなかったけどね。
「しかし滝丸少年、お前意外と看守に板が付いてるな。一瞬本物かと思ったぞ」
「本物の看守だったらおじさんが捕まりますよ。それにおじさんこそ、まさか海賊だなんて意外でした。普通の人が着ている服を着ても充分仮装になると思うけど」
「んだと?」
「まあまあ、そこまで。けど、マッチの衣装ってシンプルな海賊の船長服に見えるけど、生地は結構いいのを使ってるよな」
「あっ、ホントだ! 私も気づかなかったよ」
「……部下たちが、仮装とはいえ組長の威厳を保てる衣装を選びやがったんだ。一応これでもマシなほうを選んだんだぞ」
シンさん、ラムさん、ルイさん……いったい他にどんな衣装を用意したんだろう。
「まっ、派手さなら再生屋も負けてないと思うがな」
「ああ。確かにあれはびっくりしました」
「どうしたの?」
「俺の顔、多少血糊が付いているでしょ? でも瑞貴ちゃんが来る前はもっとグロテスクにやってたんだ」
「ええっ!?」
「あれは今度こそ本当にお化けかと思いました……」
「血まみれの与作の弟子だからな……。本物の血を使っているのかと本気で思った……」
よかった、最後に到着して。滝丸くんとマッチさんが青ざめるほどなんだから、絶対夢に出てきてもおかしくないよ!
「あっ、瑞貴さん。その格好じゃあ寒いですよね。僕の上着を貸しますよ」
「大丈夫だよ。環境適応能力のおかげで全然平気。たぶん、リンちゃんもそれを見越してショールを貸してくれなかったんだと思う」
「てかさ看守や海賊より、ゾンビの俺のほうが小悪魔に近くてお似合いじゃね?」
ギュッ。
「わみゃ!? 鉄平!?」
急に鉄平にうしろから抱きしめられて私はびっくりした。こういうのに第六感はなかなか反応してくれないのは、相手が気を許せる仲間の一人だからかな?
「このままさ、抜け出して俺とライフに来ちゃう? 今晩は師匠がどうしても外せない依頼に行っちゃったからさ、朝まで二人っきりとか」
「なっ!?」
うしろからってのもあるけど、肩に顎を乗せないで! 鉄平は身長が高いから、いつもと違う目線だとびっくりするよ!
グイッ。
「あれ?」
「ちょっとー、俺の小悪魔ちゃん返してよー」
「誰がお前の小悪魔だ」
急に視界が動いたかと思ったら、マッチさんが鉄平の腕から私を引き寄せて胸の中に治めた。
「いつもは仁義を厚くする俺だが、今夜限りは海賊だ。欲しいと思ったモノはゾンビからだろうと奪うまでさ」
「マ、マッチさん!?」
「お前はどうだ? 俺にさらわれてみるか? ん?」
顎をクイッとされて上を向くことになったけど……マッチさんって傷だらけでもイケメンなのは変わらないもん! 性格も良しだから顔赤いって!
「暴走したリンちゃんがムリヤリ……」
「ああ……お疲れ様」
「ココさん、ありがとうございます」
「そうしていると、少し若返ったんじゃねぇの?」
「私、リンちゃんと同い年!」
「フンッ! チョーシに乗った格好しやがって!」
「ハロウィンの衣装だよ!?」
まあ、なんやかんやあったけど私で最後だったみたい。トリコとかゼブラは待ちくたびれたということでパーティーを始めるため、みんながそれぞれグラスを手に取る。
「んじゃ、ハロウィンと久々の再会を祝って!」
「「「「「カンパーイ!」」」」」
トリコの合図でみんな自分のグラスを高らかに上げた。女性が私一人しかいないっていうのも寂しいけど、こうやってハロウィンを楽しむのは元の世界以来だなぁ。チビッ子たちによくお菓子をねだられていたっけ。
サンは先に待っていたウォーとフィル、そしてみんなのパートナーのテリーとオブとキッスとクインとユンちゃんと合流し、アニマルたちだけで楽しんでいた。たまにはこういう集まりもいいよね。
――色とりどり並べられた料理の中に私が作ったのもあるけど、小松さんが作った料理もやっぱりおいしい!
「よっ。久しぶりに馳走になるぜ」
「瑞貴さんと小松さんが作った料理、本当においしいです!」
「このマシュマロカボチャで作ったジュースも、意外とイケるね」
私の周りにマッチさんと滝丸くんと鉄平が集まった。材料を取りにベジタブルスカイまで行った甲斐があったなぁ。私には環境適応能力があるし、サンは積乱雲を好むから、言うほど苦じゃなかったけどね。
「しかし滝丸少年、お前意外と看守に板が付いてるな。一瞬本物かと思ったぞ」
「本物の看守だったらおじさんが捕まりますよ。それにおじさんこそ、まさか海賊だなんて意外でした。普通の人が着ている服を着ても充分仮装になると思うけど」
「んだと?」
「まあまあ、そこまで。けど、マッチの衣装ってシンプルな海賊の船長服に見えるけど、生地は結構いいのを使ってるよな」
「あっ、ホントだ! 私も気づかなかったよ」
「……部下たちが、仮装とはいえ組長の威厳を保てる衣装を選びやがったんだ。一応これでもマシなほうを選んだんだぞ」
シンさん、ラムさん、ルイさん……いったい他にどんな衣装を用意したんだろう。
「まっ、派手さなら再生屋も負けてないと思うがな」
「ああ。確かにあれはびっくりしました」
「どうしたの?」
「俺の顔、多少血糊が付いているでしょ? でも瑞貴ちゃんが来る前はもっとグロテスクにやってたんだ」
「ええっ!?」
「あれは今度こそ本当にお化けかと思いました……」
「血まみれの与作の弟子だからな……。本物の血を使っているのかと本気で思った……」
よかった、最後に到着して。滝丸くんとマッチさんが青ざめるほどなんだから、絶対夢に出てきてもおかしくないよ!
「あっ、瑞貴さん。その格好じゃあ寒いですよね。僕の上着を貸しますよ」
「大丈夫だよ。環境適応能力のおかげで全然平気。たぶん、リンちゃんもそれを見越してショールを貸してくれなかったんだと思う」
「てかさ看守や海賊より、ゾンビの俺のほうが小悪魔に近くてお似合いじゃね?」
ギュッ。
「わみゃ!? 鉄平!?」
急に鉄平にうしろから抱きしめられて私はびっくりした。こういうのに第六感はなかなか反応してくれないのは、相手が気を許せる仲間の一人だからかな?
「このままさ、抜け出して俺とライフに来ちゃう? 今晩は師匠がどうしても外せない依頼に行っちゃったからさ、朝まで二人っきりとか」
「なっ!?」
うしろからってのもあるけど、肩に顎を乗せないで! 鉄平は身長が高いから、いつもと違う目線だとびっくりするよ!
グイッ。
「あれ?」
「ちょっとー、俺の小悪魔ちゃん返してよー」
「誰がお前の小悪魔だ」
急に視界が動いたかと思ったら、マッチさんが鉄平の腕から私を引き寄せて胸の中に治めた。
「いつもは仁義を厚くする俺だが、今夜限りは海賊だ。欲しいと思ったモノはゾンビからだろうと奪うまでさ」
「マ、マッチさん!?」
「お前はどうだ? 俺にさらわれてみるか? ん?」
顎をクイッとされて上を向くことになったけど……マッチさんって傷だらけでもイケメンなのは変わらないもん! 性格も良しだから顔赤いって!