無自覚な小悪魔!?
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
今日はハロウィン。リンちゃんの提案でトリコの家の庭でパーティーをすることになったんだけど……。
「あのハゲ! ふざけんなしー!」
「ハハッ……」
仮装の衣装はリンちゃんが用意したって言うし、一度トリコの家に料理を作ったあとサンに乗ってIGOまで迎えに行ったら、肝心の提案者であるリンちゃんはマンサム所長から急な仕事を依頼されて来れなくなってしまった。
おかげで物凄く怒っているし、ティナさんもテレビ局の仕事で行けないことを嘆いていたっけ。
「もうこうなったら、瑞貴にウチの分までメイクしてやるし!」
「えっ!?」
「衣装もウチのを着ていくしー!」
「えー!?」
怒りのあまり興奮しているリンちゃんに私の声が届くわけもなく、私はズルズルと部屋に連れ込まれてしまった……。
☆☆☆☆☆
……夜空の中、場所を変えてトリコの家・スウィーツハウス。庭では仮装した面々とセットされたテーブルにはたくさんのご馳走がある。
「ウッヒョー! うまそー! なあ、もう食っていいか!?」
「ダメですよ! 今、瑞貴さんがリンさんを迎えに行っているんですから」
狼男の仮装をしているトリコは今にもテーブルにある料理を食べようとするので、ミイラ男の仮装をしている小松はしっかり言いつける。
「ったく、あいつは我慢ができねーのかよ」
「サンに乗っているんだから、もうすぐ来るよ」
魔法使いの仮装をしているサニーは呆れ、吸血鬼の仮装をしているココは得意の占いでそう言う。
「ハンッ! 呼びつけといて遅れるたぁ、チョーシに乗ってやがんな」
「おいおい、怒るなよゼブラ。女の子はオシャレに時間がかかるものなんだからさ」
「黙れ再生屋!」
フランケンの仮装をしているゼブラは吠えるが、ゾンビの仮装をしている鉄平は物ともしていない。
「それにしても、おじさんまで来ると思いませんでしたよ」
「誘われたってのもあるが、部下たちがたまには羽を伸ばして来いって言うもんでな。俺にとっては滝丸少年がいるのが意外だが」
「僕も似たような理由ですよ。愛丸さんが自分が行けない分、楽しんで来て欲しいって」
看守の仮装をしている滝丸は頬を指でかき、海賊の仮装をしているマッチはフッと笑う。
〈アオーッ!〉
「おっ! サンの声だ!」
「瑞貴さんたちが来たんですね!」
……夜空のせいかひと際輝く光を放つサンが着地してきた。しかしその背に乗っている者が一行に降りて来ない。
「リンちゃんは急な仕事で来れないということです。そして私も帰ってよろしいでしょうか?」
「んで敬語だし?」
「瑞貴ちゃん、サンに隠れてないでこっちにおいで」
「ムリです!」
「さっさとしろ! こっちは腹減ってんだよ!」
「う~!」
観念するしかないと腹を括った私はサンの背から降り、みんなの前に出て来た。だけど……。
「「「「「…………」」」」」
「なんでみんな無言なの!? 似合わないのは重々承知だから!」
私はオフショルダーでミニスカ、さらに背中には小さな黒い羽根のついた小悪魔の衣装を着ている。頬には小さなコウモリと星のタトゥーシールも付いているし、髪も巻かれてしまった……。
実はこれはリンちゃんの衣装なんだ。おそろいで行こうと決めたから、私は本当なら対になるロングスカートの小悪魔だったんだけど、リンちゃんの暴走を止められなかったからこれで行くことになった。
「ウウッ……今回ばかりはリンちゃんを恨みたい……」
「そそそそ、そんなことないですよ! 瑞貴さん、似合ってます!」
「そうです! 可愛いです!」
「小松さん、滝丸くん、お世辞だとしても嬉しいよ。ありがとう」
「こんなに顔真っ赤にして言ってんのに、お世辞なわけないだろ」
「そうそう。見惚れちゃったんだよね~。ていうか、普段露出しない瑞貴ちゃんがそんな肩や足を出すなんてさ、なんかエロいよね~。ある意味これもギャップって奴? その色香で男を惑わしちゃうなんて、ホント小悪魔――」
「小松さん、滝丸くん、マッチさん、こいつはほっといて行きましょう」
一人でベラベラしゃべる鉄平はほっといて、私は三人と一緒に四天王の元へ行った。
「あのハゲ! ふざけんなしー!」
「ハハッ……」
仮装の衣装はリンちゃんが用意したって言うし、一度トリコの家に料理を作ったあとサンに乗ってIGOまで迎えに行ったら、肝心の提案者であるリンちゃんはマンサム所長から急な仕事を依頼されて来れなくなってしまった。
おかげで物凄く怒っているし、ティナさんもテレビ局の仕事で行けないことを嘆いていたっけ。
「もうこうなったら、瑞貴にウチの分までメイクしてやるし!」
「えっ!?」
「衣装もウチのを着ていくしー!」
「えー!?」
怒りのあまり興奮しているリンちゃんに私の声が届くわけもなく、私はズルズルと部屋に連れ込まれてしまった……。
☆☆☆☆☆
……夜空の中、場所を変えてトリコの家・スウィーツハウス。庭では仮装した面々とセットされたテーブルにはたくさんのご馳走がある。
「ウッヒョー! うまそー! なあ、もう食っていいか!?」
「ダメですよ! 今、瑞貴さんがリンさんを迎えに行っているんですから」
狼男の仮装をしているトリコは今にもテーブルにある料理を食べようとするので、ミイラ男の仮装をしている小松はしっかり言いつける。
「ったく、あいつは我慢ができねーのかよ」
「サンに乗っているんだから、もうすぐ来るよ」
魔法使いの仮装をしているサニーは呆れ、吸血鬼の仮装をしているココは得意の占いでそう言う。
「ハンッ! 呼びつけといて遅れるたぁ、チョーシに乗ってやがんな」
「おいおい、怒るなよゼブラ。女の子はオシャレに時間がかかるものなんだからさ」
「黙れ再生屋!」
フランケンの仮装をしているゼブラは吠えるが、ゾンビの仮装をしている鉄平は物ともしていない。
「それにしても、おじさんまで来ると思いませんでしたよ」
「誘われたってのもあるが、部下たちがたまには羽を伸ばして来いって言うもんでな。俺にとっては滝丸少年がいるのが意外だが」
「僕も似たような理由ですよ。愛丸さんが自分が行けない分、楽しんで来て欲しいって」
看守の仮装をしている滝丸は頬を指でかき、海賊の仮装をしているマッチはフッと笑う。
〈アオーッ!〉
「おっ! サンの声だ!」
「瑞貴さんたちが来たんですね!」
……夜空のせいかひと際輝く光を放つサンが着地してきた。しかしその背に乗っている者が一行に降りて来ない。
「リンちゃんは急な仕事で来れないということです。そして私も帰ってよろしいでしょうか?」
「んで敬語だし?」
「瑞貴ちゃん、サンに隠れてないでこっちにおいで」
「ムリです!」
「さっさとしろ! こっちは腹減ってんだよ!」
「う~!」
観念するしかないと腹を括った私はサンの背から降り、みんなの前に出て来た。だけど……。
「「「「「…………」」」」」
「なんでみんな無言なの!? 似合わないのは重々承知だから!」
私はオフショルダーでミニスカ、さらに背中には小さな黒い羽根のついた小悪魔の衣装を着ている。頬には小さなコウモリと星のタトゥーシールも付いているし、髪も巻かれてしまった……。
実はこれはリンちゃんの衣装なんだ。おそろいで行こうと決めたから、私は本当なら対になるロングスカートの小悪魔だったんだけど、リンちゃんの暴走を止められなかったからこれで行くことになった。
「ウウッ……今回ばかりはリンちゃんを恨みたい……」
「そそそそ、そんなことないですよ! 瑞貴さん、似合ってます!」
「そうです! 可愛いです!」
「小松さん、滝丸くん、お世辞だとしても嬉しいよ。ありがとう」
「こんなに顔真っ赤にして言ってんのに、お世辞なわけないだろ」
「そうそう。見惚れちゃったんだよね~。ていうか、普段露出しない瑞貴ちゃんがそんな肩や足を出すなんてさ、なんかエロいよね~。ある意味これもギャップって奴? その色香で男を惑わしちゃうなんて、ホント小悪魔――」
「小松さん、滝丸くん、マッチさん、こいつはほっといて行きましょう」
一人でベラベラしゃべる鉄平はほっといて、私は三人と一緒に四天王の元へ行った。