再会と事件
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パアンッ!
「「「!?」」」
「オラそこ! どさくさに紛れて何やってんだ!」
「きゃあ!」
「す、すみません! 奥の食材を運ぼうと……でも当店の繊細食材は乱暴に扱うと鮮度が落ちるので……」
「だったら素早く対応しろ!」
自分たちの存在がバレたかと思ったが、強盗団の背後にある店に威嚇射撃をしたようだ。弾丸は屋根を貫いている。奥から強盗団へ体を向けた店主は震えながら頭を両手で押さえ、女性は顔をうつむけてペンダントを両手で握って怯えていた。
「よかった。バレたかと思いました……」
「あの店主が店の奥にある品物を丁寧に詰め込んだせいか。一緒にいる女は……見た所、客のようだな」
(今の威嚇射撃……)
滝丸とマッチがホッとする中、瑞貴は不思議に思いながら周りを見渡している。
「にしても、おかしいな……」
「何がですか?」
「あの強盗団、横一列に並んで歩いているだろう。前方と横は見ても背後がガラ空きだ」
「確かに……。いくら人々が通信手段を失われて自分たちは銃を持っているとはいえ、余裕がありすぎます」
(っ、そうか!)
――それから全ての荷物をトラックに詰め込んだのか、人々は一ヶ所に集められて強盗団は彼らに銃を突き付けている。
「これで全部か。撤退するぞ」
「待て。俺たちがいなくなったあとにサツへ連絡されるわけにはいかん」
「そうだな。じゃあ……そこの女! こっち来い!」
「は、はい!」
強盗団の一人に銃を突き付けられた女性はビクッと肩を跳ね、震えながら強盗団に近づいて行く。
「お前は人質だ。俺たちが高飛びするまでのな」
「ヒッ!」
首に腕を回されコメカミに銃を当てられた女性はさらに涙目になった。当然その様子は瑞貴たちにも見えており、状況が悪化したことに滝丸は慌てる。
「どうします!? このままじゃ、あの女性が連れて行かれますよ!」
「落ち着け。他の強盗団が持っている物、ありゃ爆弾だ。ここ一帯を吹き飛ばすぐらいの大きさだ」
「じゃあまさか、逃げたあとに仕掛けるつもりですか!?」
「だろうな、場合によっては時限式じゃなく手動でも動く可能性がある」
「……滝丸くん、マッチさん。私に考えがあります」
「「えっ?」」
瑞貴は静かに告げると二人に作戦を話していった。その間に強盗団は二人が人質の女性と一緒にトラックに乗り、残った一人は爆弾を人々の前に置いた。
「これがなんだかわかるか? ――爆弾だ」
「「「「「ヒイッ!」」」」」
「動くな。俺たちが去ってからここが見えなくなる頃……三時間後に爆発する仕掛けだ。その間に逃げるなど好きにしろ。ただし、余計な真似はすんなよ……このスイッチでもすぐに爆発できるんだからな」
強盗団はスイッチをチラつかせながら人々を恐怖に陥れ、自らもトラックの荷台に乗り込み、運転席の強盗団がエンジンをかけようとしたときだった――!