波乱万丈の中の幸せ
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「でも……」
「ん?」
「瑞貴さん、どこか嬉しそうな顔をしてますね」
「!」
口では呆れるように言っても目は優しいと小松は気づいていた。本人は自覚がなかったのか目を見開いている。
「……家に誰かがいるなんて何年振りかわからないから」
それは小松への答えなのか、それとも自分に言い聞かせているのか……。
☆☆☆☆☆
夕方に瑞貴が自宅に帰ると、テリーとオブサウルスが出迎えてくれる。トリコが来てからはこれも日課になっていた。
「ただいま、テリー、オブ」
〈ウォン!〉
〈ゴルバルァ!〉
ガチャ。
「おっ、瑞貴。おかえり」
テリーとオブサウルスを撫でていると声が聞こえたのかトリコが家の中から出てきた。その姿と挨拶に小松が言うように瑞貴は無意識に微笑む理由が少しわかった気がする。食糧難より嬉しいことが瑞貴にはたくさんできたのだから。
「ただいま、トリコ」
こうして『おかえり』と言ってくれる人がいたり、誰かと食事したり、賑やかな声がやまない……トリップしてからはずっと一人で暮らしていた瑞貴にとって新鮮でたまらなかった。
「今回はシャクレノドンを捕獲して来たぞー!」
「……ずいぶんとデカいね。肉は全部使えるし、骨はスープの仕込みに使いたいなぁ」
「おっ、ならそのときはラーメン食いてぇ! ほら、グルメタウンにあった奴みたいに!」
「その道を極めていたら人には負けるかもしれないけど、わかった。仕込みをしておくね。食卓に出るまで絶対食べないように!」
「わかったわかった」
瑞貴はしっかり釘を刺すとトリコは苦笑した。本当にわかっているのかと疑いたくなる。
「よし、じゃあ今日のメインは唐揚げだね。サラダとスープも作るから食器の用意をお願い」
「わかった」
トリコは食器を用意しながら毎度見惚れるほどの瑞貴の手捌きに感心していた。ついイタズラ心というか、日頃思っていることがあるので、包丁を持つ手を止めた瑞貴の隣に立つ。
「なあ、瑞貴」
「ん?」
「こうして共同作業しているとさ、なんだか『新婚』みてぇだよな」
「寝言は寝て言え」
ズバッと返されたので、トリコは肩を落としながらテーブルを拭きに向かう。
しかしトリコが去ったあと、今日小松が妙なことを言ったせいか瑞貴の頬が赤かったなど知らなかった。
あとがき→
「ん?」
「瑞貴さん、どこか嬉しそうな顔をしてますね」
「!」
口では呆れるように言っても目は優しいと小松は気づいていた。本人は自覚がなかったのか目を見開いている。
「……家に誰かがいるなんて何年振りかわからないから」
それは小松への答えなのか、それとも自分に言い聞かせているのか……。
☆☆☆☆☆
夕方に瑞貴が自宅に帰ると、テリーとオブサウルスが出迎えてくれる。トリコが来てからはこれも日課になっていた。
「ただいま、テリー、オブ」
〈ウォン!〉
〈ゴルバルァ!〉
ガチャ。
「おっ、瑞貴。おかえり」
テリーとオブサウルスを撫でていると声が聞こえたのかトリコが家の中から出てきた。その姿と挨拶に小松が言うように瑞貴は無意識に微笑む理由が少しわかった気がする。食糧難より嬉しいことが瑞貴にはたくさんできたのだから。
「ただいま、トリコ」
こうして『おかえり』と言ってくれる人がいたり、誰かと食事したり、賑やかな声がやまない……トリップしてからはずっと一人で暮らしていた瑞貴にとって新鮮でたまらなかった。
「今回はシャクレノドンを捕獲して来たぞー!」
「……ずいぶんとデカいね。肉は全部使えるし、骨はスープの仕込みに使いたいなぁ」
「おっ、ならそのときはラーメン食いてぇ! ほら、グルメタウンにあった奴みたいに!」
「その道を極めていたら人には負けるかもしれないけど、わかった。仕込みをしておくね。食卓に出るまで絶対食べないように!」
「わかったわかった」
瑞貴はしっかり釘を刺すとトリコは苦笑した。本当にわかっているのかと疑いたくなる。
「よし、じゃあ今日のメインは唐揚げだね。サラダとスープも作るから食器の用意をお願い」
「わかった」
トリコは食器を用意しながら毎度見惚れるほどの瑞貴の手捌きに感心していた。ついイタズラ心というか、日頃思っていることがあるので、包丁を持つ手を止めた瑞貴の隣に立つ。
「なあ、瑞貴」
「ん?」
「こうして共同作業しているとさ、なんだか『新婚』みてぇだよな」
「寝言は寝て言え」
ズバッと返されたので、トリコは肩を落としながらテーブルを拭きに向かう。
しかしトリコが去ったあと、今日小松が妙なことを言ったせいか瑞貴の頬が赤かったなど知らなかった。
あとがき→