ズルいのはどっち?
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捕獲したペーパークロコダイルは村に運び込まれた。ペラペラの皮は旨味が強くコラーゲンもたっぷり含まれており、さらに肉も絶品なので村民たちは大喜びする。そして報酬としてココと瑞貴も一部をもらうことになった。
夕方の空をキッスが飛ぶ中、瑞貴は疑問な思ったことをココに尋ねる。
「ココさん。私、思ったんですけど」
「ん?」
「ココさんって電磁波が見えるんですよね。だったら擬態していたペーパークロコダイルも見えてたんじゃないですか?」
「うん、見えてたよ」
アッサリとバラしたので瑞貴は「やっぱり!」と声を上げると、ココは申し訳なさそうに微笑む。
「ごめんね。瑞貴ちゃんと二人きりでハントする口実が欲しかったから。こんなデートができるのも瑞貴ちゃんが美食屋だからできることだし」
「デッ……!?」
ボンッという音が聞こえるくらい瑞貴の顔は一気に赤くなった。その様子を見てココはクスクスと笑うと、瑞貴はいつかのようにうずくまってキッスの背に顔を突っ伏した。
「あー……ズルいなぁ」
「僕がかい? まあ、それは認めるけど」
「違います、私です」
「えっ?」
ココは自分のことだと思っていたが、まさか瑞貴自身だと思わず目をパチクリする。
「いやだって、さっきまで騙された感じがして怒っていたのに……『二人きり』とか『デート』とか、ココさんの言葉や行動に一喜一憂して赤くなる単純な自分がズルいです……」
(僕に……?)
逆にココは瑞貴の言葉に驚いた。全く脈ナシというわけではないとわかっていたが、ココがアピールしても瑞貴はどこかかわしてしまう。しかし、こうして言葉にしてくれると希望はまだあるのだとわかって声に出して笑ってしまう。
「フフッ」
「あっ! 今、笑いましたね!?」
「瑞貴ちゃんが可愛いことを言ってくれるから嬉しくてね」
ガバッと顔を上げた瑞貴はまだ頬が赤い。それが嘘ではないと顔が示してくれるのでココは尚更嬉しく思う。
「また一緒に、僕とハントに来てくれる?」
「えっ? それはもちろん!」
ココは瑞貴の手をそっと取って微笑み、瑞貴は目をパチクリすると……。
チュッ。
「わみゃ!?」
「約束の証だよ」
「っ、ココさーん!」
〈ア゙ア゙ー!〉
背中に乗る二人が賑やかなのは仲良しの証拠なので、キッスも大好きな二人が笑顔でいることが嬉しかった。
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