愛と真心を込めて
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……IGOは外部からの差し入れは基本的に受け取らない。国際的な組織だからこそ、どこから何が盛られているかわからないため、一般の職員も他人からのは受け入れないようにしている。故にバレンタインなんてもっての他なのだ。さらに四天王は心許した人間以外は食べ物をもらうことに抵抗があった。。
それでもIGOを出てから基本は自己責任という形になっている。トリコは嗅覚で見分けられるのでトムの妻のも(旦那が世話になっているので)普通にもらっている。ココも電磁波で判断できるが他人との必要以上の干渉はしないしモテるため一人もらったら次々来るのでキリがない。サニーは好みにうるさいし食べ過ぎは美容に悪いとかであまり受け取らない。ゼブラはそもそも身内以外あげようとする(ラブを除いて)女性がいない。
「……てんこ盛り納得」
「……有名人って大変なんだね」
「ココもこの時期だけは家に引きこもるか遠出するみたいだし。でも、瑞貴のはちゃんともらうから安心するし」
「そう? ならあげていいんだね、よかった。――そうだ、リンちゃん、ティナさん、ちょっと協力してほしいことがあるんだけど」
「「?」」
☆☆☆☆☆
バレンタイン当日の夕方。IGOが保有するバカンス用の別荘にトリコと小松はやって来ると、そこには見知った人物たちがいた。
「あ? お前らも呼ばれたのか?」
「こんにちは、みなさん!」
「やあ、トリコも小松くんも同じのようだね」
「俺(レ)としては、お前(マ)も来るとは思わなかったけどな、ゼブラ」
「ケッ。俺はメシを食いに来ただけだ」
五人の手にはそれぞれ手紙が握ってある。差出人は瑞貴とリン――日付と時間が記されており、別途に入れられた返信用のカードに全員『参加する』と意をして送り返したのだ。
「おっ、四天王全員そろってるじゃん!」
「みなさん、こんにちは」
「息災のようだな」
「鉄平! 滝丸! マッチ!」
トリコが声を上げたメンバーはアイスヘルで共に冒険した者たちだ。そして三人の手にも自分たちのと同じ封筒がある。
「お前らにも届いたのか?」
「はい。本当は愛丸さんにも来てたんですけど、今日はどうしても外せない用事があるからというので、僕だけです」
「シンとラムとルイも同じだな。俺だけでも行って来いって送り出された」
「俺んとこの師匠もそうだよ~。でもま……――このバレンタインって日に呼んでくれたってことは、瑞貴ちゃんから絶対にチョコがもらえるってことだよね? 俺絶対に欲しいな~。欲を言えば本命が欲しいんだけど、なんか瑞貴ちゃんって俺への扱いがヒドいときがあるからまだまだってことだよね。今年はダメだったけど来年はそうなるようにガンガンとアピールを――」
「うるせぇぇえええ!!」
さっそく鉄平のおしゃべりが始まると、ゼブラが吠え弾を使わんとする勢いで大声を上げた。どちらかというと声量的にはゼブラがうるさいのだが、今だけはこのおしゃべり(鉄平)を止めたことに他のみんなは感謝する。
それでもIGOを出てから基本は自己責任という形になっている。トリコは嗅覚で見分けられるのでトムの妻のも(旦那が世話になっているので)普通にもらっている。ココも電磁波で判断できるが他人との必要以上の干渉はしないしモテるため一人もらったら次々来るのでキリがない。サニーは好みにうるさいし食べ過ぎは美容に悪いとかであまり受け取らない。ゼブラはそもそも身内以外あげようとする(ラブを除いて)女性がいない。
「……てんこ盛り納得」
「……有名人って大変なんだね」
「ココもこの時期だけは家に引きこもるか遠出するみたいだし。でも、瑞貴のはちゃんともらうから安心するし」
「そう? ならあげていいんだね、よかった。――そうだ、リンちゃん、ティナさん、ちょっと協力してほしいことがあるんだけど」
「「?」」
☆☆☆☆☆
バレンタイン当日の夕方。IGOが保有するバカンス用の別荘にトリコと小松はやって来ると、そこには見知った人物たちがいた。
「あ? お前らも呼ばれたのか?」
「こんにちは、みなさん!」
「やあ、トリコも小松くんも同じのようだね」
「俺(レ)としては、お前(マ)も来るとは思わなかったけどな、ゼブラ」
「ケッ。俺はメシを食いに来ただけだ」
五人の手にはそれぞれ手紙が握ってある。差出人は瑞貴とリン――日付と時間が記されており、別途に入れられた返信用のカードに全員『参加する』と意をして送り返したのだ。
「おっ、四天王全員そろってるじゃん!」
「みなさん、こんにちは」
「息災のようだな」
「鉄平! 滝丸! マッチ!」
トリコが声を上げたメンバーはアイスヘルで共に冒険した者たちだ。そして三人の手にも自分たちのと同じ封筒がある。
「お前らにも届いたのか?」
「はい。本当は愛丸さんにも来てたんですけど、今日はどうしても外せない用事があるからというので、僕だけです」
「シンとラムとルイも同じだな。俺だけでも行って来いって送り出された」
「俺んとこの師匠もそうだよ~。でもま……――このバレンタインって日に呼んでくれたってことは、瑞貴ちゃんから絶対にチョコがもらえるってことだよね? 俺絶対に欲しいな~。欲を言えば本命が欲しいんだけど、なんか瑞貴ちゃんって俺への扱いがヒドいときがあるからまだまだってことだよね。今年はダメだったけど来年はそうなるようにガンガンとアピールを――」
「うるせぇぇえええ!!」
さっそく鉄平のおしゃべりが始まると、ゼブラが吠え弾を使わんとする勢いで大声を上げた。どちらかというと声量的にはゼブラがうるさいのだが、今だけはこのおしゃべり(鉄平)を止めたことに他のみんなは感謝する。