籠の中の鳥
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――グリンパーチはIGOの第1ビオトープのGTロボ回収の仕事もあったそうだけど、そのとき私は必死に頼み込んで『庭』から離れた場所に降ろしてもらう。だってマンサム所長に会いたくないんだもん。GPS付きの通信機も持ったから、グリンパーチも渋々了承してくれた。
だけど迎えに来たとき、ジャックエレファントはGTロボを持ってなかった。首を傾げつつ風舞でジャックエレファントの背に乗ってグリンパーチに尋ねる。
「GTロボはどうしたんですか?」
「所長と副会長が大人げなく本気出してきやがったからな。ポンコツロボなんかくれてやった!」
「な、なるほど……」
「手ぶらじゃ帰れねぇし、ウールジャングルにBBコーンが実っているって聞いたから、それ持って帰るぞ」
「わかりました」
「あっ、俺はウール火山で休憩すっから、こいつとBBコーン取って来いよ」
「えっ」
もしかして、一緒に第1ビオトープに行かなかった代償か? 正直行って勘弁してほしいんだけど。
☆☆☆☆☆
やっとウール火山に到着した……。私が満身創痍になりかけの理由は、私を乗せているジャックエレファントのせいである。
ジャックエレファントは方向音痴で、グリンパーチがいるウール火山とは真逆に行ったり別の方向に行ったりするから、案内するのが本当に大変だった。
なんかグリンパーチの向かいに誰かいるんだけど、誰だろう? なんか見たことがあるような……?
「「!」」
私と目が合ったあの姿は……この世界の主人公で、美食屋四天王のトリコだった。
「っ……!」
ずっと会いたかったけど…会いたくなかった……。不可抗力とは言え私は現在彼と真逆の立ち位置にいる組織に住んでいる。こうして出会ったトリコが、これから先も私に対する気持ちは、私の感情がどうあれ『敵』に違いない。
涙が出そうになるのを懸命に堪えていると、グリンパーチがいつの間にか隣に着地してきた。
「って、待てコラァ! テメェが食ったBBコーン返せよ!」
「あ? お前が俺のストローをぶった切ったからだ。これであいこだ。じゃあな!」
「あいこだぁ!? つか、名前くらい名乗れ!」
「俺の名はグリンパーチ! 美食會・副料理長だ!」
そう言い残してジャックエレファントがスピードを上げ、私たちはその場を去って行った。
――それからウールジャングルも通り過ぎ、ピースフルフラワーの花畑を越えたあと、グリンパーチが話しかけてきた。
「お前、トリコと会ったことがあるのか?」
「いいえ……初めてです……」
「じゃあなんでそんな顔してんだよ?」
「だって……だって……グスッ」
「お、おい、泣くなよ!? 俺がボスかスターに殺されちまう!」
言葉にしたいけどできなくて、どう説明したらいいかわからない。それがさらに涙腺を崩壊させていく。焦るグリンパーチの声を横に、私は戻るまで涙が止まらなかった。
だけど迎えに来たとき、ジャックエレファントはGTロボを持ってなかった。首を傾げつつ風舞でジャックエレファントの背に乗ってグリンパーチに尋ねる。
「GTロボはどうしたんですか?」
「所長と副会長が大人げなく本気出してきやがったからな。ポンコツロボなんかくれてやった!」
「な、なるほど……」
「手ぶらじゃ帰れねぇし、ウールジャングルにBBコーンが実っているって聞いたから、それ持って帰るぞ」
「わかりました」
「あっ、俺はウール火山で休憩すっから、こいつとBBコーン取って来いよ」
「えっ」
もしかして、一緒に第1ビオトープに行かなかった代償か? 正直行って勘弁してほしいんだけど。
☆☆☆☆☆
やっとウール火山に到着した……。私が満身創痍になりかけの理由は、私を乗せているジャックエレファントのせいである。
ジャックエレファントは方向音痴で、グリンパーチがいるウール火山とは真逆に行ったり別の方向に行ったりするから、案内するのが本当に大変だった。
なんかグリンパーチの向かいに誰かいるんだけど、誰だろう? なんか見たことがあるような……?
「「!」」
私と目が合ったあの姿は……この世界の主人公で、美食屋四天王のトリコだった。
「っ……!」
ずっと会いたかったけど…会いたくなかった……。不可抗力とは言え私は現在彼と真逆の立ち位置にいる組織に住んでいる。こうして出会ったトリコが、これから先も私に対する気持ちは、私の感情がどうあれ『敵』に違いない。
涙が出そうになるのを懸命に堪えていると、グリンパーチがいつの間にか隣に着地してきた。
「って、待てコラァ! テメェが食ったBBコーン返せよ!」
「あ? お前が俺のストローをぶった切ったからだ。これであいこだ。じゃあな!」
「あいこだぁ!? つか、名前くらい名乗れ!」
「俺の名はグリンパーチ! 美食會・副料理長だ!」
そう言い残してジャックエレファントがスピードを上げ、私たちはその場を去って行った。
――それからウールジャングルも通り過ぎ、ピースフルフラワーの花畑を越えたあと、グリンパーチが話しかけてきた。
「お前、トリコと会ったことがあるのか?」
「いいえ……初めてです……」
「じゃあなんでそんな顔してんだよ?」
「だって……だって……グスッ」
「お、おい、泣くなよ!? 俺がボスかスターに殺されちまう!」
言葉にしたいけどできなくて、どう説明したらいいかわからない。それがさらに涙腺を崩壊させていく。焦るグリンパーチの声を横に、私は戻るまで涙が止まらなかった。