不思議なあいつ
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虹の実を捕獲しに行って俺はあいつが世間で話題の『舞獣姫』だって知った。世界中を巡って貧しい奴らに食材を与え、さらに現地の奴らに料理を振る舞っている。
ハントの行く先にはそういう場所もあるからよく耳にし、一度そいつの料理を食ってみてぇって思ったが、船の上やバロン諸島で食ったんだよな。蟹ブタとアルミキャベツのソースカツサンドや、ガララワニの香草入りホイル焼き……メチャクチャうまかった!
「ほら虹の実。最後のひと口を食えよ」
「ええっ!? でもそれは、トリコさんのフルコースですよ!?」
「今回無理矢理連れて来ちまった詫びだ。いいから食えって」
「ムグッ!?」
ちょっとしか一緒にいなかったが、こいつは妙に謙虚で譲らないことに関しては強い。だからこそ、こうして強引にやんなきゃいけねぇな。
「お、おいしいです~」
「ハハッ。お前、頬がゆるっゆるだぞ」
「う、うるさいです!」
口ではこう言ってるが……正直可愛いって思ってるんだぞ。それに『うまいモンを食べたら幸せになる』って伝えたいなら、お前自身がいろんなモンを食って証明しろよ。
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宝石の肉(ジュエルミート)のときはマジでヤバかった。フグ鯨のときも思ったが黒いGTロボの使い手――スタージュンがあそこまで強いとは思わなかった。
自食作用(オートファジー)と宝石の肉(ジュエルミート)のおかげで俺のグルメ細胞はレベルアップしたが、俺はまだまだ弱いことがわかった。もっと強くならなきゃ、またあのときのように瑞貴が――。
「ト~リコ?」
「おわっ!」
自分の手の平を見つめていたら瑞貴が顔を覗かせてきた。そういや今日は珍しく瑞貴が俺ん家(チ)に遊びに来てたんだな。まあ、目的はもちろんテリーだが。さっきまでテリーとオブサウルスと遊んでいたのに、いつの間に俺のとこに来たんだよ。
「なんか物思いにふけてるから珍しいなって思って」
「オ、オイ! なんで俺の考えがわかったんだよ!」
「えっ? マジで当たったの? 適当に言っただけなのに」
て、適当かよ……。俺はこいつが読唇術か思考を読み取る力があるのかと思った。まさかここで『お前のことを考えてた』なんて言えるわけねぇよ。