未来への目標
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翌日、トムの待つ島の海岸に移動して捕獲したガララワニでお祝いする。もともと今回は振る舞うつもりだったので、全部食べても問題ない。
「うめー! ガララワニの石焼きに香草のホイル焼き、懐かしいなー!」
「うん、いい火加減だ」
「この霜降り模様、ビューティー!」
「オラァ! もっと焼けー!」
「はいはいー!」
「俺も手伝う」
「助かる! お兄ちゃん!」
「トムさんも食べてますか?」
「ああ! 新鮮なガララワニの肉が食えるなんて、運転手を買って出てよかったぜ!」
昼過ぎにはガララワニの肉はもうなくなった。今は食後のティータイムに入っているが、トリコがふと思い出してユヅキに尋ねる。
「ところで、ユヅキのやりたいことってなんだったんだ?」
「トリコ、なんのこと?」
「出発前に、この捕獲が成功したらやりたいことがあるって言ってたんだよ」
「あっ、そのことね。みんなも聞いてくれるかな?」
「「「「「?」」」」」」
カップを置いてユヅキは全員の注目を集めると、しっかりした声で告げる。
「私、旅に出る」
「旅?」
「うん。いろんな所へ行って、いろんな人たちや食材に出会っていきたい。私自身がもっともっと強くなるために。そしていつか――ううん、必ずグルメ界に行く」
世界を回って修業し、目標を立てるユヅキ。真っ直ぐと輝いた瞳で未来を見据える彼女は、小さな少女から大人へと成長しているのだと、大人たちはほのぼのしていたが……。
「そしてステキな旦那様になる人を見つけるね!」
「「「「「ブッ!」」」」」
次いだユヅキの爆弾発言に男性陣は全員思わず吹き出してしまった。トリコとツムグは次いで瑞貴に「知ってたか?」というように顔を向けるが、瑞貴は首をブンブンと横に振る。どうやら彼女も知らなかったようだ。
「おい、ユヅキ!? いったいなんでそうなる!? まだ早いだろ!?」
「だってママがパパと出会って婚約したのって今の私と同い年でしょ?」
「ユヅキちゃん、今からそんなこと決めなくていいんだよ? 必要なら僕が占って上げるから」
「嫌。ココ兄さんの占いに頼って決めるより、自分の意思と心で決めたい」
「俺(レ)は反対だし!」
「パパやお兄ちゃんならまだしも、サニー兄の許可は必要ないじゃん」
「ハンッ! 俺がぶっ飛ばしてやるぜ!」
「じゃあゼブラ兄貴に紹介するのはやめる」
四天王の説得にも動じずテコでもやめない。どうやら前から決めていたらしく、ユヅキの意思は固いようだ。
「こりゃあ、最悪家出をしてでも向かいそうだぜ」
「父と兄だけじゃなく、厄介な叔父もいるとなると大変だね」
「ユヅキちゃんの相手はそう簡単に見つからないかもしれませんね」
「ムー」
その様子を見ているトムと瑞貴と小松は苦笑するしかない。話に参加していないがツムグもまた面白くなさそうだ。
「ちなみにツムグは考えてないの?」
「ん? 俺は考えてないな。正直リン姉よりも魅力的な女は見たことねぇ」
実はツムグの初恋はリンなのだ。昔から良くしてくれて優しく強いリンにツムグは子供ながら惹かれたのだが、大人になって割り合ってもやはり初恋は特別のようである。
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「ということで、スターにぃには私の成長と運命の相手を見つけられるよう応援してね!」
「…………」
このときスタージュンは可愛い姪の夢を応援するべきか(ユヅキは喜ぶが自分は悲しむ)、全力で阻止するべきか(ユヅキは悲しむが自分は喜ぶ)、物凄く悩んだとか。
その後、姪の成長と寂しさに弟と酒を呑み交わすのだった。
あとがき→