女帝の誕生!?
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いろいろあって結局私が折れることになり、一龍会長に連れて行ってもらった場所はアニメで何度も観たIGOの第1ビオトープ。私を抱っこして歩く一龍会長が廊下を歩いていると、道行く職員たちが目を見開いたり二度見したり声を上げるのを我慢したりしているのに、私を抱える当の本人は全く気にしていない。
そのまま一つの扉の前に立つと、自動ドアなのか扉がすぐに開いた。
「お前たちー! 元気でやっとるかのー?」
「会長(オヤジ)!」
「「「「!」」」」
一龍会長が声を上げると、青い髪の男の子を始め五人の男女が集まって来た。どう見たって四天王とリンちゃんの幼少期だよね、とっても可愛い!
当然ながら全員の目線は私に目が行く。一龍会長もそれに気づき、私を五人の前に降ろすとトリコが尋ねてきた。
「そいつ誰だ?」
「こりゃ指差しちゃいかん! お前たちの新しい妹じゃ。ほれ、挨拶」
「瑞貴です。こんにちは」
「俺、トリコ!」
「僕はココだよ。よろしくね」
「俺(レ)はサニーだ」
「ゼブラ」
「ウチはリンだしー! おんなのこがふえてうれしいしー!」
二カッと挨拶するトリコ、微笑むココ、口角を上げるサニー、ぶっきらぼうなゼブラ、元気一杯のリンちゃん。とりあえず邪険にされたり、敵視されなくてよかった――。
「んじゃ、さっそくじゃがお前たちと瑞貴で戦ってみぃ! 今日の訓練はそれじゃ!」
さっそく子供同士の出会いの場を邪魔しやがったー! このオヤジはー!
――今日は休日のようで無人のグルメコロシアムに移動した私たち。そこで私VS四天王(一龍会長命令)で対決したんだけど……。
「えっと……なんかごめんなさい」
「ワッハッハッハッ! 手も足も出なかったのー!」
「トリコやお兄ちゃんたちが負けたし……!」
申し訳なさそうに謝る私の前には地に倒れる四天王。もちろん薙刀や四神の技を使わず手加減したけど、人間界にいる猛獣より何十倍も強い奴らがいるグルメ界で生活した私には、四人の相手には全くならなかった。