手に入れた幸せ
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「もう少しだね」
「ん?」
「目線の先の理由、気づいてないと思った? もう少しでミニマムシェルが完全に成長できるってことだよ」
「ああ。恐らく一週間ぐらいで充分成長する。準備も必要だし小松にも連絡しとかなきゃな……」
珍しくだんだんと語尾が小さくなるトリコ。なんとなく歯切れが悪い様子に瑞貴は首を傾げる。
「どうしたの?」
「いや、考えるといろんな感情がごっちゃになんだよ。宇宙へ行ける嬉しさだろ、いつも三人で冒険に行ってたのに今回は小松とだけだろ、瑞貴たちと離れる寂しさだろ、子供たちの成長を見れない悲しさだろ――……もう何がなんだか自分でもわかんねぇ」
「宇宙へ何年行ってもさ、逆うらしま効果で地球では数日経つじゃん」
「だってさ、ガキの時代は貴重だって昔会長(オヤジ)が言ってたんだぜ。こうやって父親になると会長(オヤジ)の言葉が痛感する……」
「なるほどね」
トリコは指折りながらだんだんと意気消沈し、瑞貴はその様子を見てから子供たちへ顔を向けた。
ツムグもユヅキも二人の子供であるせいかグルメ細胞持ちである。しかし純粋にグルメ細胞の悪魔を宿すトリコ、グルメ細胞で会ってグルメ細胞でない四神を宿す瑞貴――そのハーフのため子供たちのグルメ細胞は、それぞれ強さと同時に自身の守り神のようなものになっているのだ。
「……ちなみにトリコは宇宙に行くのは、今回だけのつもりにするの?」
「ンなわけあるか! つか、全員連れて行きてぇよ! けど俺たちが目指す通路は宇宙旅行で使うようなとこじゃないからさ~……」
「だったらちゃんとグルメ界のときのように『道』を作っておいてよ。強者が通れば猛獣が近づきにくくなる道を。そしたら私もツムグもユヅキも一緒に行って、お父さんとお母さんの狩りを見せて、小松さんとお母さんの料理を食べて、宇宙でいっぱい思い出を作れるじゃん」
「そっか……そうだな!」
「そうそう! トリコがいない間はちゃんと子供たちの様子をビデオに撮っておくから!」
「――父ちゃーん! 母ちゃーん!」
「――パパー! ママー!」
「「!」」
元気な声が聞こえると同時に、トリコにツムグが、瑞貴にユヅキが飛び込んできた。
「一緒に遊ぼうぜ!」
「あしょぼ!」
「よっしゃ! じゃあ父ちゃんが昔みたいに高い高いしてやるか!」
「アレ、加減考えてよね!? トラウマ植えつけるつもりかってくらい高く飛ばしたことあったんだから!」
そうやってトリコと瑞貴は立ち上がり、ツムグとユヅキに手を引かれて共に遊びに向かう。
そして一週間後――トリコは小松と共に瑞貴と子供たちに見送られ、ミニマムシェルで宇宙へと旅立つのだった。
あとがき→
「ん?」
「目線の先の理由、気づいてないと思った? もう少しでミニマムシェルが完全に成長できるってことだよ」
「ああ。恐らく一週間ぐらいで充分成長する。準備も必要だし小松にも連絡しとかなきゃな……」
珍しくだんだんと語尾が小さくなるトリコ。なんとなく歯切れが悪い様子に瑞貴は首を傾げる。
「どうしたの?」
「いや、考えるといろんな感情がごっちゃになんだよ。宇宙へ行ける嬉しさだろ、いつも三人で冒険に行ってたのに今回は小松とだけだろ、瑞貴たちと離れる寂しさだろ、子供たちの成長を見れない悲しさだろ――……もう何がなんだか自分でもわかんねぇ」
「宇宙へ何年行ってもさ、逆うらしま効果で地球では数日経つじゃん」
「だってさ、ガキの時代は貴重だって昔会長(オヤジ)が言ってたんだぜ。こうやって父親になると会長(オヤジ)の言葉が痛感する……」
「なるほどね」
トリコは指折りながらだんだんと意気消沈し、瑞貴はその様子を見てから子供たちへ顔を向けた。
ツムグもユヅキも二人の子供であるせいかグルメ細胞持ちである。しかし純粋にグルメ細胞の悪魔を宿すトリコ、グルメ細胞で会ってグルメ細胞でない四神を宿す瑞貴――そのハーフのため子供たちのグルメ細胞は、それぞれ強さと同時に自身の守り神のようなものになっているのだ。
「……ちなみにトリコは宇宙に行くのは、今回だけのつもりにするの?」
「ンなわけあるか! つか、全員連れて行きてぇよ! けど俺たちが目指す通路は宇宙旅行で使うようなとこじゃないからさ~……」
「だったらちゃんとグルメ界のときのように『道』を作っておいてよ。強者が通れば猛獣が近づきにくくなる道を。そしたら私もツムグもユヅキも一緒に行って、お父さんとお母さんの狩りを見せて、小松さんとお母さんの料理を食べて、宇宙でいっぱい思い出を作れるじゃん」
「そっか……そうだな!」
「そうそう! トリコがいない間はちゃんと子供たちの様子をビデオに撮っておくから!」
「――父ちゃーん! 母ちゃーん!」
「――パパー! ママー!」
「「!」」
元気な声が聞こえると同時に、トリコにツムグが、瑞貴にユヅキが飛び込んできた。
「一緒に遊ぼうぜ!」
「あしょぼ!」
「よっしゃ! じゃあ父ちゃんが昔みたいに高い高いしてやるか!」
「アレ、加減考えてよね!? トラウマ植えつけるつもりかってくらい高く飛ばしたことあったんだから!」
そうやってトリコと瑞貴は立ち上がり、ツムグとユヅキに手を引かれて共に遊びに向かう。
そして一週間後――トリコは小松と共に瑞貴と子供たちに見送られ、ミニマムシェルで宇宙へと旅立つのだった。
あとがき→