私だって怒ります!
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「そもそも俺が最初に瑞貴をサンドガーデンに誘ってたんだ! 邪魔すんな!」
「ハアッ!? 今の瑞貴のこの状態で砂漠ー!? トリコ、てめっ何(ニ)考えてんだし!」
「――あの、トリコさん? サニーさん?」
「それに風呂ならサンドガーデンに新しくできた砂風呂だ!」
「ライフだって自然でできた温泉だぞ? ただ入ればいいってもんじゃねーし!」
「――お二人共、私の話を聞いて」
「うまいモンを食えば健康になるし肌にも髪にもいいんだぜ!」
「バカかお前(マ)! さらなる美を求めるには食事だけじゃ足りねーっての!」
ヒートアップしていく二人の口喧嘩。手を出していないし周りに他の客がいないことは幸いだが、一応当事者でもある瑞貴の声すら届いていない。
プチンッ!
「いい加減にしてください!!」
このとき、堪忍袋の緒が切れた瑞貴の怒号はホテルグルメ中に轟いたのではないかと思うくらいだった。
――数分後、ホテルグルメの新たな来客がレストランへと真っ直ぐ向かっていた。
「なんでてめぇがここにいんだよ!」
「おいおい、ここは瑞貴ちゃんがやっているレストランなんだから俺が来たっておかしくないだろ?」
「お前ら、騒ぎを起こすとあいつに叱られるぞ」
「やあ、瑞貴ちゃんやっているかい?」
たまたま鉢合わせたゼブラと鉄平とマッチとココ。珍しい面子がレストランに入ろうとすると……。
「ここはみんなで楽しく食事をする場なんです! 大声を出して周りに迷惑をかけてはいけません!」
「「ハイ……」」
「それと、私はまだ『行く』とも言っていません! 今週は新作料理の研究に入りたいんです! 私の意見を聴かずに勝手に話を進めようともしないでください!」
「「すみませんでした!」」
「「「「…………」」」」
店に入った四人はなんとも言えない光景に絶句していた。トリコもサニーも椅子に座っているとはいえ、瑞貴よりも何倍も大きい。しかし今は二人が小さく見えてしまうのは、背中を向けているので表情は見えないが彼女が今まで見たことのないくらい怒っているからだろう。実際いつも我が強いトリコとサニーが逆らえないでいる。
「あっ、ココさん、ゼブラさん、マッチさん、鉄平さん、いらっしゃいませ! 今、お席にご案内しますね」
「「「「あ、ああ……」」」」
振り向いた瑞貴の表情はいつも見る可愛らしい笑顔だった。
用意してもらった席について注文をし、元気よく「かしこまりました!」と言って厨房に戻って行った瑞貴はいつも通りだ。しかしその『いつも通り以外』の表情を見たトリコとサニーは彼女が去ったというのに未だに顔を青ざめて震えている。
「普段大人しい奴が怒ると怖いって言うが…まさにああいうことだな……」
「最近会った捕獲レベル70の猛獣でもビビらなかった俺(レ)が…瑞貴にはビビらされたし……」
…………。
「あの二人があんなにも大人しくなるなんてね……」
「よかったな、ゼブラ。お前もう少しであの二人の仲間入りするとこだったぞ」
「……そんなのごめんだ」
「なんていうか、教訓ができた感じだよ」
瑞貴を怒らすべからず――このとき、この場にいた全員が改めて思った。
「お待たせしました!」
笑顔で料理を持って来てくれた瑞貴を見て、この笑顔を崩すべからず――とも思うのだった。
あとがき→
「ハアッ!? 今の瑞貴のこの状態で砂漠ー!? トリコ、てめっ何(ニ)考えてんだし!」
「――あの、トリコさん? サニーさん?」
「それに風呂ならサンドガーデンに新しくできた砂風呂だ!」
「ライフだって自然でできた温泉だぞ? ただ入ればいいってもんじゃねーし!」
「――お二人共、私の話を聞いて」
「うまいモンを食えば健康になるし肌にも髪にもいいんだぜ!」
「バカかお前(マ)! さらなる美を求めるには食事だけじゃ足りねーっての!」
ヒートアップしていく二人の口喧嘩。手を出していないし周りに他の客がいないことは幸いだが、一応当事者でもある瑞貴の声すら届いていない。
プチンッ!
「いい加減にしてください!!」
このとき、堪忍袋の緒が切れた瑞貴の怒号はホテルグルメ中に轟いたのではないかと思うくらいだった。
――数分後、ホテルグルメの新たな来客がレストランへと真っ直ぐ向かっていた。
「なんでてめぇがここにいんだよ!」
「おいおい、ここは瑞貴ちゃんがやっているレストランなんだから俺が来たっておかしくないだろ?」
「お前ら、騒ぎを起こすとあいつに叱られるぞ」
「やあ、瑞貴ちゃんやっているかい?」
たまたま鉢合わせたゼブラと鉄平とマッチとココ。珍しい面子がレストランに入ろうとすると……。
「ここはみんなで楽しく食事をする場なんです! 大声を出して周りに迷惑をかけてはいけません!」
「「ハイ……」」
「それと、私はまだ『行く』とも言っていません! 今週は新作料理の研究に入りたいんです! 私の意見を聴かずに勝手に話を進めようともしないでください!」
「「すみませんでした!」」
「「「「…………」」」」
店に入った四人はなんとも言えない光景に絶句していた。トリコもサニーも椅子に座っているとはいえ、瑞貴よりも何倍も大きい。しかし今は二人が小さく見えてしまうのは、背中を向けているので表情は見えないが彼女が今まで見たことのないくらい怒っているからだろう。実際いつも我が強いトリコとサニーが逆らえないでいる。
「あっ、ココさん、ゼブラさん、マッチさん、鉄平さん、いらっしゃいませ! 今、お席にご案内しますね」
「「「「あ、ああ……」」」」
振り向いた瑞貴の表情はいつも見る可愛らしい笑顔だった。
用意してもらった席について注文をし、元気よく「かしこまりました!」と言って厨房に戻って行った瑞貴はいつも通りだ。しかしその『いつも通り以外』の表情を見たトリコとサニーは彼女が去ったというのに未だに顔を青ざめて震えている。
「普段大人しい奴が怒ると怖いって言うが…まさにああいうことだな……」
「最近会った捕獲レベル70の猛獣でもビビらなかった俺(レ)が…瑞貴にはビビらされたし……」
…………。
「あの二人があんなにも大人しくなるなんてね……」
「よかったな、ゼブラ。お前もう少しであの二人の仲間入りするとこだったぞ」
「……そんなのごめんだ」
「なんていうか、教訓ができた感じだよ」
瑞貴を怒らすべからず――このとき、この場にいた全員が改めて思った。
「お待たせしました!」
笑顔で料理を持って来てくれた瑞貴を見て、この笑顔を崩すべからず――とも思うのだった。
あとがき→