トリコ×ONE PIECE2
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〈〈〈〈〈アチョー! アチョー!〉〉〉〉〉
「もちろん、みんなの分もあるよ。一緒に食べようね」
「瑞貴ー! メシはまだかー!?」
「だいぶできたよ。ルフィ、ゾロ、完成したのを運んでくれる?」
「「オウッ/ああ」」
他のみんなの分もできて残りは運ぶだけだから、ルフィもゾロも手伝ってくれたんだけど――。
「あーん……」
ムニー!
「ルフィ、食べるのはみんながそろってから」
「す、すびばせん……」
コッソリといわずに大口を開けておかずを一気に食べようとしたルフィを、思いっきり頬を引っ張ることで阻止した。
大人しく料理を運んでくれる中、チョッパーの元にいた小松さんとナミちゃんが戻ってきた。でもチョッパーに作ったお粥の鍋は小松さんが持ったままだ。
「チョッパー、どうだった?」
「それが食欲ないと言って、ひと口も食べてくれなかったんです……」
「体もどんどん青くなっていくわ……」
「そっか……」
まずは力を付けるために腹ごしらえだ。ロビンさんは宮殿の周りを見て行くと言っていないから、残った全員が食卓の席に着き、子供のキュウカンフーチョウも一緒に食事をしている。
「モグモグ……うんめーな! これ! 小松、おかわり!」
「はい!」
ルフィと小松さんは対極の席にいるけど、ルフィが腕を伸ばすことにより関を移動したり誰かに頼むわけでもなく、小松さんの目の前にカラになった皿を差し出しておかわりをもらえた。
「うめー!」
「ホント! ダシが効いててスゴくおいしい!」
「フフッ、そう言ってもらえると嬉しいよ」
「どんどんおかわりしてください。トリコさんも――……ん?」
「あれ?」
いつもならルフィみたいにたくさん食べるトリコだけど、ひと口も食べないで思いつめた顔をしている。
「どうしたんですか? トリコさん」
「もう時間がねぇ。早く海鮮の実を見つけねぇと、チョッパーは手遅れになる」
「「ええっ!?」」
「体がどんどん青くなって、全身真っ青になったとき、あいつは……」
その先は言わんとしなくてもわかった。これは確かに一刻を争う状態なのだ。
「このままだと、せいぜい持って今日いっぱいってとこだ」
「そんな!」
「チョッパーは死なねぇ! 俺が、絶対に海鮮の実を見つける!」
皿を置いて立ち上がったルフィに、トリコも頷いたので私たちも続けて立ち上がった。
「時間が勿体ない。よし、すぐに探しに行こう!」
「うん!」
「はい!」
「――この先で、石碑を見つけたの」
「「「「えっ?」」」」
第三者の声に出入口を見れば、外に行っていたロビンさんが戻って来た。ナミちゃんも気づいて立ち上がる。
「ロビン」
「それに刻まれていた碑文が、手掛かりになるかも。『島に溢れる海に果実は実る』……」
「島に溢れる、海?」
「なんのことでしょう?」
「『島』に『海』……溢れるってことは外からじゃなくて中からってことだよね……」
この島は水門があったから川が流れているけど海が流れているわけじゃない。それに万が一川に逆流した海があっても、それは『溢れる』という言葉には通じない……どういうことかな?
「このイソヌンチャクはどこで?」
「ん? これって小松さんが……」
「はい。それはさっき僕が川で採ってきたモノです」
「それだ、瑞貴! 小松!」
「「えっ?」」
なんのことかと思って私たちは目をパチクリした。
――トリコはイソヌンチャクが鍵を示しているようで、小松さんの案内で近くに流れる川へ向かった。底には食卓にあったのと同じイソヌンチャクが生えている。
「イソヌンチャクは海にいるんだ。真水には棲めねぇ」
「えっ? じゃあこの川は……」
イソヌンチャクを採ったトリコの言葉を聞いて、ナミちゃんが川の水を手にすくって舐める。
「しょっぱい!」
「『溢れる海』という言葉は、きっと山の上の水源を差しているんだわ」
ここに到着したときに見えた水門を目指し、私たちは山登りを始めた。テリーの背にはチョッパーとナミちゃんと小松さんが乗って、他のみんなは徒歩で進んでいる。
「っ!」
「瑞貴、どうしたの?」
「この先に妙な気配を感じる……。簡単にはいかなさそうだよ」
肌が軽くピリピリしていたのでナミちゃんが尋ねてきた。人間を追い出すほどの猛獣が生息しているなら、キュウカンフーチョウ以外にも強いのがいるのは間違いナシだろうね。念の為ブレスレットを薙刀にしておこう。
そして頂上に着くと離れた場所ではよくわからなかったけど、古いけどかなり立派な巨大な水門が建っている。
「もちろん、みんなの分もあるよ。一緒に食べようね」
「瑞貴ー! メシはまだかー!?」
「だいぶできたよ。ルフィ、ゾロ、完成したのを運んでくれる?」
「「オウッ/ああ」」
他のみんなの分もできて残りは運ぶだけだから、ルフィもゾロも手伝ってくれたんだけど――。
「あーん……」
ムニー!
「ルフィ、食べるのはみんながそろってから」
「す、すびばせん……」
コッソリといわずに大口を開けておかずを一気に食べようとしたルフィを、思いっきり頬を引っ張ることで阻止した。
大人しく料理を運んでくれる中、チョッパーの元にいた小松さんとナミちゃんが戻ってきた。でもチョッパーに作ったお粥の鍋は小松さんが持ったままだ。
「チョッパー、どうだった?」
「それが食欲ないと言って、ひと口も食べてくれなかったんです……」
「体もどんどん青くなっていくわ……」
「そっか……」
まずは力を付けるために腹ごしらえだ。ロビンさんは宮殿の周りを見て行くと言っていないから、残った全員が食卓の席に着き、子供のキュウカンフーチョウも一緒に食事をしている。
「モグモグ……うんめーな! これ! 小松、おかわり!」
「はい!」
ルフィと小松さんは対極の席にいるけど、ルフィが腕を伸ばすことにより関を移動したり誰かに頼むわけでもなく、小松さんの目の前にカラになった皿を差し出しておかわりをもらえた。
「うめー!」
「ホント! ダシが効いててスゴくおいしい!」
「フフッ、そう言ってもらえると嬉しいよ」
「どんどんおかわりしてください。トリコさんも――……ん?」
「あれ?」
いつもならルフィみたいにたくさん食べるトリコだけど、ひと口も食べないで思いつめた顔をしている。
「どうしたんですか? トリコさん」
「もう時間がねぇ。早く海鮮の実を見つけねぇと、チョッパーは手遅れになる」
「「ええっ!?」」
「体がどんどん青くなって、全身真っ青になったとき、あいつは……」
その先は言わんとしなくてもわかった。これは確かに一刻を争う状態なのだ。
「このままだと、せいぜい持って今日いっぱいってとこだ」
「そんな!」
「チョッパーは死なねぇ! 俺が、絶対に海鮮の実を見つける!」
皿を置いて立ち上がったルフィに、トリコも頷いたので私たちも続けて立ち上がった。
「時間が勿体ない。よし、すぐに探しに行こう!」
「うん!」
「はい!」
「――この先で、石碑を見つけたの」
「「「「えっ?」」」」
第三者の声に出入口を見れば、外に行っていたロビンさんが戻って来た。ナミちゃんも気づいて立ち上がる。
「ロビン」
「それに刻まれていた碑文が、手掛かりになるかも。『島に溢れる海に果実は実る』……」
「島に溢れる、海?」
「なんのことでしょう?」
「『島』に『海』……溢れるってことは外からじゃなくて中からってことだよね……」
この島は水門があったから川が流れているけど海が流れているわけじゃない。それに万が一川に逆流した海があっても、それは『溢れる』という言葉には通じない……どういうことかな?
「このイソヌンチャクはどこで?」
「ん? これって小松さんが……」
「はい。それはさっき僕が川で採ってきたモノです」
「それだ、瑞貴! 小松!」
「「えっ?」」
なんのことかと思って私たちは目をパチクリした。
――トリコはイソヌンチャクが鍵を示しているようで、小松さんの案内で近くに流れる川へ向かった。底には食卓にあったのと同じイソヌンチャクが生えている。
「イソヌンチャクは海にいるんだ。真水には棲めねぇ」
「えっ? じゃあこの川は……」
イソヌンチャクを採ったトリコの言葉を聞いて、ナミちゃんが川の水を手にすくって舐める。
「しょっぱい!」
「『溢れる海』という言葉は、きっと山の上の水源を差しているんだわ」
ここに到着したときに見えた水門を目指し、私たちは山登りを始めた。テリーの背にはチョッパーとナミちゃんと小松さんが乗って、他のみんなは徒歩で進んでいる。
「っ!」
「瑞貴、どうしたの?」
「この先に妙な気配を感じる……。簡単にはいかなさそうだよ」
肌が軽くピリピリしていたのでナミちゃんが尋ねてきた。人間を追い出すほどの猛獣が生息しているなら、キュウカンフーチョウ以外にも強いのがいるのは間違いナシだろうね。念の為ブレスレットを薙刀にしておこう。
そして頂上に着くと離れた場所ではよくわからなかったけど、古いけどかなり立派な巨大な水門が建っている。