寝る子は起こすな
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IGOのグルメ研究所がある第1ビオトープ――所長室に入ったココを迎えてくれたのは部屋の主のマンサム、猛獣使いのリン、四天王の一人のゼブラ、トリコのコンビである小松、そしてグルメマフィアのマッチ、グルメ騎士(ナイト)の愛丸と滝丸である。
「ココ! 待ってたし!」
「それで、嬢ちゃんの様子はどうだ?」
「電磁波で見た所、体に異常は見られません。ただ単に本当に眠いみたいでキッスたちと一緒にグルメ研究所近くの森にいます」
「瑞貴が眠れる場所を提供してほしいって連絡くれるから、せっかく部屋を用意したのに森でいいの?」
「瑞貴ちゃんはヒールフォレストに住んでいるから森の空気が落ち着くみたいだよ。今はフィルを寝具代わりに、ユンを抱き枕にして寝ているよ。ブランケットも掛けてあげたし、彼らのおかげで他の猛獣も寄って来ないからゆっくり眠れてるようだ」
ココの報告を聞いて小松は心底安心して心臓に手を当ててホッとして息を吐く。
「よかった。瑞貴さん、ここの所お疲れのようでしたしね」
「ケッ、ちっこい体してるくせにチョーシに乗って動き回るからだ」
「寄付先で仕事をする時は一切手を抜かないのが彼女だからね」
「お見舞い品は瑞貴さんがここに来てから渡しましょうか」
「そうだな」
小松はココから連絡をもらってユンを連れてやって来て、ゼブラは得意の地獄耳で瑞貴の様子がおかしいことを知り、愛丸と滝丸とマッチは先日来た瑞貴の様子がおかしいと思いお見舞いに瑞貴の家に寄ったら貼り紙を見てここに来たのだ。
ちなみに貼り紙を張った理由は、トリコとサニーが氷結界が解けたあと氷のおかげで頭が冷えたのか自分たちのやらかした事実に気づき、一目散に瑞貴の自宅へ向かうとココの占いで出たからだ。
バンッ!!
「瑞貴!」
「ここにいるか!?」
「「「「「…………」」」」」
「「!」」
噂をすればなんとやら、ヒールフォレストからグルメ研究所まで急いだのかトリコとサニーがボロボロになってやって来た。この部屋にいる者たちはマンサム以外二人の姿を目撃すると並ならぬオーラを出す。普通の人間である小松までもだ。
「わしは研究室に行ってくるから、終わったら連絡を寄越せ。いっとくが、この部屋を壊すなよ」
「ハッ!? 所長!?」
「俺(レ)たちを置いてく気か!?」
「ん? ハンサム?」
「「言ってねー!」」
「それはもういいから、トリコとサニーはそこに正座するんだ」
「「はい!」」
ココが黒い笑顔を浮かべながら促すと二人は即座に正座をした。それを見たマンサムは「始まるな」と思いながら所長室から出る。
昔からココはトリコやゼブラや一龍やマンサムのように実力行使で相手を黙らせることはないが、怒らせると誰よりも怖いので、癖が染み付いている二人は逆らわずに行動へと移したのだ。
「二人共、いい加減学習をしてくれるかい? 自分の都合ばかりで瑞貴ちゃんを振り回すな」
「瑞貴さんが僕らと一緒に行動してから舞獣姫の活動をするときどれほど忙しくなったか、お二人はご存じのはずですよね?」
「それに瑞貴はちゃんと都合がつけない日は知らせてくれるし。それを忘れて強引に誘うなんていくらトリコやお兄ちゃんでも最低だし!」
「あの小娘以上にチョーシに乗ってるのはお前らだな」
「一緒にハントに行きたいって気持ちはわからなくもねぇが、あいつの気持ちを無視するのは筋違いじゃねぇか」
「トリコ、お前の性格は昔から知っているけど少し……いやかなり修正しようか。サニーも、睡眠不足は美容の大敵だって知っているんだろう?」
「時には安らぎも必要です。特に女性は繊細なんですから、瑞貴さんがいくら強くても配慮は必要です」
「「ハイ……」」
「あっ、僕たちは順番に説教をするからそれまで正座は絶対崩しちゃダメだよ」
「「嘘だろ!?」」
「これも一種の罰なんだから、大人しく受けてもらうね」
またしてもココの黒い笑顔を見て二人は顔を青ざめる。大人しく受けないと毒ノッキングまでさせられるのは目に見えているからだ。
所長室は機密事項を聞かれないためにも防音性になっているので、部屋の外はこの状況を知ることはない。唯一始まる前に出て行ったマンサムを除いて。――そして被害者である瑞貴はというと。
「スー……スー……」
何も知らずユンを抱き枕にしてフィルにもたれかかり、みんなのパートナーアニマルたちと一緒に幸せそうにお昼寝をしているのだった。
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