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「フフッ、君はすぐ赤くなるね。僕たちがつき合ってだいぶ経つのに慣れないの?」
「慣れません!」
「そうなの? 僕としては君に言いたいことがいっぱいあるのに……――でも、君の照れている顔も可愛いから、もう少し慣れなくてもいいかもね」
「~~っ! 早く行きましょう! 日が暮れてしまいます!」
私はココさんの手を引いて目的地まで急ごうと早足で向かう。だってこの人、絶対私のことからかっているよ! 歩いて熱を冷まさなきゃ!
「からかってないよ。僕は本心を言ってるんだ」
「私の思考を読まないでください!」
☆☆☆☆☆
目的地はホームセンター……ココさんの店のインテリアをそろえるためである。
「占いの店と言うと……やっぱり水晶玉? いや、タロットとかあればいいのかな?」
「う~ん。それがあると『電磁波以外でも占いができる』と思われるかもしれません。ココさんも『タロットで占ってほしい』と言われたら困りますよね」
「それは確かに……」
「占い道具を飾るんじゃなくて、小物とかはどうでしょう? 緑を置くのはお世話が必要だから難しいですし……あっ、椅子をソファにするか柔らかいクッションを用意するとか」
「なるほど。となると、誰でも気にすることがないデザインがいいね。やっぱりシンプルなほうがいいかな」
「向こうにあるみたいです。行ってみましょう」
修業に明け暮れるココさんだけど、たまに帰って店を開くこともあってそれを機にとお客様の数は常に長蛇の列ができている。その中には新規のお客様もいるようで、前情報があるとはいえ店主は有名な美食屋四天王のココさん――そのせいか緊張してなかなか依頼内容を正確に言えないこともあるらしい。
もともとココさんは電磁波で占う人だから、それを見れば依頼内容がわかるなら気にしないけど、少しでもリラックスしてほしいと思った。なので私が『インテリアを変えれば緊張が解れるんじゃないか』と提案したんだ。
「アロマを焚くって手もありますが、香りは好みが激しいですからやめておきましょうか」
「ハーブティーを用意するのはどうかな?」
「ダメです! ココさん目当てのファンの方は絶対に長居しますから!」
「そうかい? じゃあ机に何か小物でも置こうか。動物とかならアニマルセラピーみたいな効果があるかもしれない」
「なら私が作りますよ。小物作りは寄付活動をしているとき、売り物の一環として提案して実際に作ったことがありますから。ココさんなら、やっぱりキッスですか?」
「うん、僕の大事な家族の姿を見て癒されるなら嬉しいな。じゃあお願いしようか。材料は何が必要か教えてくれるかい?」
――それから私たちはいろんなコーナーを回って参考にしたり、購入したりしていた。かと言って癒しの物ならなんでもってわけにはいかないから、ココさんの店に合うモノ且つ統一性があるものを選んでいるよ。
会計が終わってココさんがまとめて配達するように手続きしている間、私はある場所が目に入った。
「あっ」
「どうしたの?」
「あっちにレジンチャームの体験教室があるみたいです」
私が指差した先にはUVクラスターとか、バッグチャームになりそうなモノを自分で作れる部屋らしい。
「慣れません!」
「そうなの? 僕としては君に言いたいことがいっぱいあるのに……――でも、君の照れている顔も可愛いから、もう少し慣れなくてもいいかもね」
「~~っ! 早く行きましょう! 日が暮れてしまいます!」
私はココさんの手を引いて目的地まで急ごうと早足で向かう。だってこの人、絶対私のことからかっているよ! 歩いて熱を冷まさなきゃ!
「からかってないよ。僕は本心を言ってるんだ」
「私の思考を読まないでください!」
☆☆☆☆☆
目的地はホームセンター……ココさんの店のインテリアをそろえるためである。
「占いの店と言うと……やっぱり水晶玉? いや、タロットとかあればいいのかな?」
「う~ん。それがあると『電磁波以外でも占いができる』と思われるかもしれません。ココさんも『タロットで占ってほしい』と言われたら困りますよね」
「それは確かに……」
「占い道具を飾るんじゃなくて、小物とかはどうでしょう? 緑を置くのはお世話が必要だから難しいですし……あっ、椅子をソファにするか柔らかいクッションを用意するとか」
「なるほど。となると、誰でも気にすることがないデザインがいいね。やっぱりシンプルなほうがいいかな」
「向こうにあるみたいです。行ってみましょう」
修業に明け暮れるココさんだけど、たまに帰って店を開くこともあってそれを機にとお客様の数は常に長蛇の列ができている。その中には新規のお客様もいるようで、前情報があるとはいえ店主は有名な美食屋四天王のココさん――そのせいか緊張してなかなか依頼内容を正確に言えないこともあるらしい。
もともとココさんは電磁波で占う人だから、それを見れば依頼内容がわかるなら気にしないけど、少しでもリラックスしてほしいと思った。なので私が『インテリアを変えれば緊張が解れるんじゃないか』と提案したんだ。
「アロマを焚くって手もありますが、香りは好みが激しいですからやめておきましょうか」
「ハーブティーを用意するのはどうかな?」
「ダメです! ココさん目当てのファンの方は絶対に長居しますから!」
「そうかい? じゃあ机に何か小物でも置こうか。動物とかならアニマルセラピーみたいな効果があるかもしれない」
「なら私が作りますよ。小物作りは寄付活動をしているとき、売り物の一環として提案して実際に作ったことがありますから。ココさんなら、やっぱりキッスですか?」
「うん、僕の大事な家族の姿を見て癒されるなら嬉しいな。じゃあお願いしようか。材料は何が必要か教えてくれるかい?」
――それから私たちはいろんなコーナーを回って参考にしたり、購入したりしていた。かと言って癒しの物ならなんでもってわけにはいかないから、ココさんの店に合うモノ且つ統一性があるものを選んでいるよ。
会計が終わってココさんがまとめて配達するように手続きしている間、私はある場所が目に入った。
「あっ」
「どうしたの?」
「あっちにレジンチャームの体験教室があるみたいです」
私が指差した先にはUVクラスターとか、バッグチャームになりそうなモノを自分で作れる部屋らしい。