太陽のサッカー少女物語
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「あっ、星だ!」
「…………」
周りに人工的な明かりがないから星がよく見える。一星は立ち上がって感動しているみたいだけど、逆に私はこんな状況になってしまったから私は申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
「……ごめんね、一星。こんなことになっちゃって」
「別に全然。甲羅谷大滝のおじさん、完全に河童で面白かったし! ハハッ!」
「フフッ。あの人が正直河童かな?」
「そうかも」
今思い出しても笑えちゃう。正直河童の物語を語っていたけど、私たちはおじさんのインパクトが強くて本人を目の前に笑いを堪えるのが必死だったから、話はほとんど聞いていなかったんだよね。
「……瑞貴ちゃん。あの滝に行きたかったのって」
「一星と本音で話したかったんだ。最近の様子を見てて気になってさ」
「…………」
「それで言いたかった。『もう一星はチームの一員なんだから、そんなに気ぃ遣う必要はないんだよ』って」
「瑞貴ちゃん……俺は、怖いんだ。また一人ぼっちになるのが……」
一星は事故でお父さんとお兄さんを失って、一人ぼっちの自らを守るために『一星充』っていうお兄さんの人格を生み出した。私たちは全ての真相を知ったから彼の罪を受け入れようと決めて、一星をチームに迎え入れた。
「みんな仲間だってわかってる。だけど、また失うんじゃないかって不安で……だから、みんなに嫌われないように必死になってしまうんだ……」
「そう……でもさ、仲間って『嫌い』とか『好き』とかじゃなくて、もっと自然なモノなんじゃない?」
「えっ?」
「怒ったり、傷つけ合ったり、口を利かなかったりしたって、自分をさらけ出して付き合っていける。それが仲間なんじゃない?」
「…………」
☆☆☆☆☆
翌日。私たちは洞穴で一晩を過ごして、また朝日が昇る前に移動を進めた。まだ多少足が痛むから一星にサポートしてもらっている状態だけどね。それからやっと道を見つけることができたら、みんなが迎えに来てくれた。そして剛陣先輩が一本背負いまでして喝を入れて、みんなも一星のことを仲間だって言ってくれた。よかったね、一星!
みんなで宿舎に向かって行くときには日も昇って来たし、道もみんなも明るくて、なんだかいい気分!
「瑞貴ちゃん、ありがとう。わざと迷わせてくれたんだよね。俺がみんなと溶け込めるように」
「えっ? わざとじゃないよ、全然」
「えっ!? ううう、嘘でしょ!? そんなの、あり得る!?」
「まあ勢いで出ちゃったからね~」
「えー!?」
そもそも滝を見に行くって言うのも、たまたま食堂の掲示板を見たから思いついただけだったからね。
「――で、何もなかったか?」
「何が?」
「一星と一緒にいてだ。何もしなかったよな、一星」
「全然! 何も!」
なんで氷浦ってば一星を睨んでいるんだろう? さっきまで笑い合っていたのに。
「う~ん。野犬に追われたり、滝を見たり、足を滑らせたり、星が綺麗だったし……あっ! そうそう、河童いたよ!」
「えっ!?」
とりあえず昨日の出来事を話していたら、今度は少し前を歩いているタツヤが驚きの声を上げていた。おじさんだけど、河童みたいだったしね。
「ねっ!」
「ああ。いたいた」
「えー! あ~やっぱり河童はいたんですよ! ほ~ら、言った通りでしょ!」
「本当に……」
坂野上とタツヤの反応がかなり両極端だけど、河童がいるかいないかで揉めてたのかな?
「瑞貴ちゃん、どんな河童だったのかは俺たち二人だけの秘密にしようか」
「えっ?」
「あそこまで辿り着いた者だけの特権っていこうとで」
「あっ! なんかいいね、それ!」
(((((やっぱり何かあったんじゃ……!?)))))
……瑞貴と一星と笑い合っていたら、その会話が聞こえたみんなから余計怪しまれたなど二人は知る由もなかった。
「…………」
周りに人工的な明かりがないから星がよく見える。一星は立ち上がって感動しているみたいだけど、逆に私はこんな状況になってしまったから私は申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
「……ごめんね、一星。こんなことになっちゃって」
「別に全然。甲羅谷大滝のおじさん、完全に河童で面白かったし! ハハッ!」
「フフッ。あの人が正直河童かな?」
「そうかも」
今思い出しても笑えちゃう。正直河童の物語を語っていたけど、私たちはおじさんのインパクトが強くて本人を目の前に笑いを堪えるのが必死だったから、話はほとんど聞いていなかったんだよね。
「……瑞貴ちゃん。あの滝に行きたかったのって」
「一星と本音で話したかったんだ。最近の様子を見てて気になってさ」
「…………」
「それで言いたかった。『もう一星はチームの一員なんだから、そんなに気ぃ遣う必要はないんだよ』って」
「瑞貴ちゃん……俺は、怖いんだ。また一人ぼっちになるのが……」
一星は事故でお父さんとお兄さんを失って、一人ぼっちの自らを守るために『一星充』っていうお兄さんの人格を生み出した。私たちは全ての真相を知ったから彼の罪を受け入れようと決めて、一星をチームに迎え入れた。
「みんな仲間だってわかってる。だけど、また失うんじゃないかって不安で……だから、みんなに嫌われないように必死になってしまうんだ……」
「そう……でもさ、仲間って『嫌い』とか『好き』とかじゃなくて、もっと自然なモノなんじゃない?」
「えっ?」
「怒ったり、傷つけ合ったり、口を利かなかったりしたって、自分をさらけ出して付き合っていける。それが仲間なんじゃない?」
「…………」
☆☆☆☆☆
翌日。私たちは洞穴で一晩を過ごして、また朝日が昇る前に移動を進めた。まだ多少足が痛むから一星にサポートしてもらっている状態だけどね。それからやっと道を見つけることができたら、みんなが迎えに来てくれた。そして剛陣先輩が一本背負いまでして喝を入れて、みんなも一星のことを仲間だって言ってくれた。よかったね、一星!
みんなで宿舎に向かって行くときには日も昇って来たし、道もみんなも明るくて、なんだかいい気分!
「瑞貴ちゃん、ありがとう。わざと迷わせてくれたんだよね。俺がみんなと溶け込めるように」
「えっ? わざとじゃないよ、全然」
「えっ!? ううう、嘘でしょ!? そんなの、あり得る!?」
「まあ勢いで出ちゃったからね~」
「えー!?」
そもそも滝を見に行くって言うのも、たまたま食堂の掲示板を見たから思いついただけだったからね。
「――で、何もなかったか?」
「何が?」
「一星と一緒にいてだ。何もしなかったよな、一星」
「全然! 何も!」
なんで氷浦ってば一星を睨んでいるんだろう? さっきまで笑い合っていたのに。
「う~ん。野犬に追われたり、滝を見たり、足を滑らせたり、星が綺麗だったし……あっ! そうそう、河童いたよ!」
「えっ!?」
とりあえず昨日の出来事を話していたら、今度は少し前を歩いているタツヤが驚きの声を上げていた。おじさんだけど、河童みたいだったしね。
「ねっ!」
「ああ。いたいた」
「えー! あ~やっぱり河童はいたんですよ! ほ~ら、言った通りでしょ!」
「本当に……」
坂野上とタツヤの反応がかなり両極端だけど、河童がいるかいないかで揉めてたのかな?
「瑞貴ちゃん、どんな河童だったのかは俺たち二人だけの秘密にしようか」
「えっ?」
「あそこまで辿り着いた者だけの特権っていこうとで」
「あっ! なんかいいね、それ!」
(((((やっぱり何かあったんじゃ……!?)))))
……瑞貴と一星と笑い合っていたら、その会話が聞こえたみんなから余計怪しまれたなど二人は知る由もなかった。