恋すれば変わるモノ
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「…………」
「円堂?」
「そこで何やってんだ?」
窓の縁に両腕を置いて顎を置いて下を見る円堂の顔はぶすくれていた。たまたま通りがかった豪炎寺と鬼道は不思議に思い、自分たちも窓の近くまで来て外を見てみた。
ここは三階なので遠目になるが、見えたのは同級生の男子生徒と我らが副キャプテン・瑞貴だ。会話は聞こえないが男子生徒は照れ臭そうに眉を下げつつもその頬は赤い。……まさしく告白現場であった。
「瑞貴は、あの男子に呼び出されたのか?」
「オウ……」
「で、お前は心配になってここから見守っていたってとこか?」
「オウ……」
答える度にズーンという効果音が聞こえるほど落ち込みを見せた円堂に、豪炎寺と鬼道はお互いの顔を見合わせると呆れるように溜息を吐いた。
「こうなるのって、つき合う前からあったんだ……。でも、世界大会から帰ってからはないと思っていたのに……」
「ホォ、円堂とつき合っているのを知ってても尚か」
「お前らがつき合っているのを知らない奴は、恐らくこの学校にはいないからな」
円堂と瑞貴はFFIで恋人同士になった。そのためほぼ必ず手を繋いで一緒に登下校する光景を見て一気に騒ぎが起こった挙げ句、問いかければ本人たちも肯定したのでさらに騒がれるほどだ。
「告白をしていなくてもさ、たまに聞くんだよ。『井上さんっていいよな』っていう言葉が。瑞貴ってそんなに人気者だったんだな……」
「なんだ、知らなかったのか?」
「えっ!?」
「あいつは男子選手しかいなかったサッカー部で唯一の女子選手。日本一のチームだけじゃなく世界一のチームの副キャプテンで男に劣らない実力を持つ。目立たないと思うか?」
「あっ……」
今頃気づいたのかという顔をする豪炎寺と鬼道に、円堂は驚きを隠せなかった。ただ単に円堂が知らなかっただけで、サッカー部の中だけでもかなりの人数が知っていたのだが。
「というか転校初日から目立っていたぞ」
「マジ!?」
「どっかの誰かが部員集めに振り回していたからな」
「おまけに源田が油断していたのもあるとはいえ、帝国学園から1点を奪ったんだ。実際春奈はそれがキッカケでサッカー部のファンになったろ」
廃部の危機であるサッカー部キャプテンが、転校生を連れて走り回っていたら嫌でも目立つ。帝国学園との練習試合の観客の中には噂の二人が出場すると知って集まった者もいた。さらにはその試合を見た者の感想が、見ていなかった者へ伝わり、サッカー部は話題になっていった。もちろんその中には瑞貴の武勇伝も伝わっている。
最初は興味本位でも瑞貴の人とナリを知っていけば惹かれる者も少なくない。……そうやってライバルたちを知らず知らずの内に(本人自覚ナシで)落としていくので、豪炎寺や鬼道たちは何度それにヤキモキしたことか。
「円堂?」
「そこで何やってんだ?」
窓の縁に両腕を置いて顎を置いて下を見る円堂の顔はぶすくれていた。たまたま通りがかった豪炎寺と鬼道は不思議に思い、自分たちも窓の近くまで来て外を見てみた。
ここは三階なので遠目になるが、見えたのは同級生の男子生徒と我らが副キャプテン・瑞貴だ。会話は聞こえないが男子生徒は照れ臭そうに眉を下げつつもその頬は赤い。……まさしく告白現場であった。
「瑞貴は、あの男子に呼び出されたのか?」
「オウ……」
「で、お前は心配になってここから見守っていたってとこか?」
「オウ……」
答える度にズーンという効果音が聞こえるほど落ち込みを見せた円堂に、豪炎寺と鬼道はお互いの顔を見合わせると呆れるように溜息を吐いた。
「こうなるのって、つき合う前からあったんだ……。でも、世界大会から帰ってからはないと思っていたのに……」
「ホォ、円堂とつき合っているのを知ってても尚か」
「お前らがつき合っているのを知らない奴は、恐らくこの学校にはいないからな」
円堂と瑞貴はFFIで恋人同士になった。そのためほぼ必ず手を繋いで一緒に登下校する光景を見て一気に騒ぎが起こった挙げ句、問いかければ本人たちも肯定したのでさらに騒がれるほどだ。
「告白をしていなくてもさ、たまに聞くんだよ。『井上さんっていいよな』っていう言葉が。瑞貴ってそんなに人気者だったんだな……」
「なんだ、知らなかったのか?」
「えっ!?」
「あいつは男子選手しかいなかったサッカー部で唯一の女子選手。日本一のチームだけじゃなく世界一のチームの副キャプテンで男に劣らない実力を持つ。目立たないと思うか?」
「あっ……」
今頃気づいたのかという顔をする豪炎寺と鬼道に、円堂は驚きを隠せなかった。ただ単に円堂が知らなかっただけで、サッカー部の中だけでもかなりの人数が知っていたのだが。
「というか転校初日から目立っていたぞ」
「マジ!?」
「どっかの誰かが部員集めに振り回していたからな」
「おまけに源田が油断していたのもあるとはいえ、帝国学園から1点を奪ったんだ。実際春奈はそれがキッカケでサッカー部のファンになったろ」
廃部の危機であるサッカー部キャプテンが、転校生を連れて走り回っていたら嫌でも目立つ。帝国学園との練習試合の観客の中には噂の二人が出場すると知って集まった者もいた。さらにはその試合を見た者の感想が、見ていなかった者へ伝わり、サッカー部は話題になっていった。もちろんその中には瑞貴の武勇伝も伝わっている。
最初は興味本位でも瑞貴の人とナリを知っていけば惹かれる者も少なくない。……そうやってライバルたちを知らず知らずの内に(本人自覚ナシで)落としていくので、豪炎寺や鬼道たちは何度それにヤキモキしたことか。