そんな君に惹かれてる
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ゾクッ!
「どうしたの明王? 顔が真っ青だよ?」
「いや、今悪寒が……」
「悪寒?」
不動は急に感じた寒気に嫌な予感がした。現在、不動は瑞貴と二人で練習しているのだ。
これがバレたら面倒なことが起きるのは目に見えているので、あえて宿福から離れた場所に行き、瑞貴と時間をズラして出てきた。
「少し休憩にしよっか」
「……ああ」
原因はわかっていないが瑞貴なりに気を遣ったのだろう。二人はベンチに座り、持参していたスポーツドリンクを飲んで水分補給をする。
「……お前、他の奴らにここで練習してること言ってねぇよな」
「言ってないよ? よくわからないけど明王が『教えるな』って言ったし」
首を傾げてドリンクを飲む瑞貴に、不動は溜息を吐いた。
瑞貴はどれだけ仲間から愛されているのか気づいていない。だからこそ、この時間が不動にとっては大切である。嫌悪感が漂う空気の中、瑞貴は不動に他のみんなと変わらず接して来たのだ。
(……最初は『ただのバカ女』と思っていたが、今は違う)
実力もあるし、副キャプテンとしてチームをまとめ、努力もしている。
「休憩は終わりだ。練習を再開するぞ」
「オッケー」
パス練習のため、瑞貴と不動は向かい合い、不動がボールを瑞貴に向かって蹴ると――。
「皇帝ペンギン……」
「「2号!!」」
「タイガー……」
「ストーム!」
「「ザ・バース!!」」
「危ねっ!」
「明王!?」
ドッカ――ンッ!!
不動がいた場所に、三本のシュートが撃たれた。間一髪不動はよけ、瑞貴はシュートが来た方向を見ると、イナズマジャパンが勢揃いしている。