いろんな一面
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あれ? それは?」
「あ、ああ。鈴目がくれたんだ。……よかったら一緒に行かねぇか?」
飛鷹が会話の流れで自然に誘うと、チケットの映画を見て瑞貴は目を輝かせる。
「これ、今やっている話題のアクション映画だよね!? 行く! 行かせてください!」
「オ、オウッ……」
「条介と明王に少し言うことがあるから、先に玄関で待ってて!」
「わかった」
「じゃ、またあとで!」
予定が決まると行動が早い瑞貴は食堂に戻った。飛鷹はしばし呆気にとられていたが、言われた通り玄関へと向かう。
その際、うしろにある食堂から「「ハアッ!?」」と二人の声が聞こえたが気にしないことにした。今戻ったら問い詰められて時間がなくなること間違いナシなので。
☆☆☆☆☆
映画館に向かう途中、急に飛鷹が立ち止まったので瑞貴は驚きつつ自分も足を止めて飛鷹の正面に体を向ける。
「どうしたの?」
「なあ、どうして俺のほうを選んだんだ? 綱海と稲妻町巡りも楽しそうだし、不動の自主練も好きだろ? そんなに見たい映画だったのか?」
「う~ん。映画が見たいのは本当だし、別に深い意味はないけど……」
キョトンとした瑞貴は次いで、溜息を吐きつつ暗い顔で語る。
「条介はこの間のお出かけで私や勇気の制止も聞かず守と一緒にかなり振り回したし、明王は私のことまた『バカ女』って呼んだから。今の私は二人に対して怒ってる」
「……意外と子供っぽいな、お前」
「だけど、征矢と出かけたかったのも本当だよ。響木監督から合格もらって以来、あまり二人で過ごすことなかったからね」
「っ!」
「さー! せっかくの休みを満喫しよー!」
瑞貴が顔を覗き込むように飛鷹にそう言ったので、不意を突かれた飛鷹は頬が少し朱に染まった。しかし瑞貴はそのあとすぐに前を向いて拳を上げて歩を進めているので気づいていない。
そんな彼女のうしろ姿を見つつ、飛鷹は両手をズボンのポケットに入れてフッと笑う。
(年相応に見えたり、大人びたり、こいつといると飽きないな)
コロコロと変わる瑞貴の姿を見ると、もしかしたらまだ見たことのない一面があると思う飛鷹。
(今だけは『もう一人の師匠』としても、『副キャプテン』としてでもなく、『一人の女』として接してみようか)
そう思った飛鷹はもう一度フッと笑うと瑞貴のあとを追って行った。
「夕食は久しぶりに雷雷軒で食べに行こうか!」
「それもいいな。せっかくだから俺が奢るぞ」
「ダメだよ! 私、大盛りラーメンと、餃子と、チャーハンを食べる予定だから! 征矢のお金が大変になるよ!」
「……意外と食うな、お前」
通常、宿舎の食事はマネージャーやシンが健康と選手のために徹底管理しているので、時には満足に食べることができない。買い食いや外食はある程度許されているのだが、瑞貴はアジア予選の間はできるだけ我慢していたのだ。
忘れている者も中にはいるが、瑞貴は食べるときはかなり食べるほうなのである。瑞貴の新たな一面がまた見れた飛鷹だった。
あとがき→
「あ、ああ。鈴目がくれたんだ。……よかったら一緒に行かねぇか?」
飛鷹が会話の流れで自然に誘うと、チケットの映画を見て瑞貴は目を輝かせる。
「これ、今やっている話題のアクション映画だよね!? 行く! 行かせてください!」
「オ、オウッ……」
「条介と明王に少し言うことがあるから、先に玄関で待ってて!」
「わかった」
「じゃ、またあとで!」
予定が決まると行動が早い瑞貴は食堂に戻った。飛鷹はしばし呆気にとられていたが、言われた通り玄関へと向かう。
その際、うしろにある食堂から「「ハアッ!?」」と二人の声が聞こえたが気にしないことにした。今戻ったら問い詰められて時間がなくなること間違いナシなので。
☆☆☆☆☆
映画館に向かう途中、急に飛鷹が立ち止まったので瑞貴は驚きつつ自分も足を止めて飛鷹の正面に体を向ける。
「どうしたの?」
「なあ、どうして俺のほうを選んだんだ? 綱海と稲妻町巡りも楽しそうだし、不動の自主練も好きだろ? そんなに見たい映画だったのか?」
「う~ん。映画が見たいのは本当だし、別に深い意味はないけど……」
キョトンとした瑞貴は次いで、溜息を吐きつつ暗い顔で語る。
「条介はこの間のお出かけで私や勇気の制止も聞かず守と一緒にかなり振り回したし、明王は私のことまた『バカ女』って呼んだから。今の私は二人に対して怒ってる」
「……意外と子供っぽいな、お前」
「だけど、征矢と出かけたかったのも本当だよ。響木監督から合格もらって以来、あまり二人で過ごすことなかったからね」
「っ!」
「さー! せっかくの休みを満喫しよー!」
瑞貴が顔を覗き込むように飛鷹にそう言ったので、不意を突かれた飛鷹は頬が少し朱に染まった。しかし瑞貴はそのあとすぐに前を向いて拳を上げて歩を進めているので気づいていない。
そんな彼女のうしろ姿を見つつ、飛鷹は両手をズボンのポケットに入れてフッと笑う。
(年相応に見えたり、大人びたり、こいつといると飽きないな)
コロコロと変わる瑞貴の姿を見ると、もしかしたらまだ見たことのない一面があると思う飛鷹。
(今だけは『もう一人の師匠』としても、『副キャプテン』としてでもなく、『一人の女』として接してみようか)
そう思った飛鷹はもう一度フッと笑うと瑞貴のあとを追って行った。
「夕食は久しぶりに雷雷軒で食べに行こうか!」
「それもいいな。せっかくだから俺が奢るぞ」
「ダメだよ! 私、大盛りラーメンと、餃子と、チャーハンを食べる予定だから! 征矢のお金が大変になるよ!」
「……意外と食うな、お前」
通常、宿舎の食事はマネージャーやシンが健康と選手のために徹底管理しているので、時には満足に食べることができない。買い食いや外食はある程度許されているのだが、瑞貴はアジア予選の間はできるだけ我慢していたのだ。
忘れている者も中にはいるが、瑞貴は食べるときはかなり食べるほうなのである。瑞貴の新たな一面がまた見れた飛鷹だった。
あとがき→