氷の名を持つ君との出会い
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『瑞貴!』
『無事だったか!』
『パパ! ママ!』
向かいから走って来たのは私の両親で、最初に駆け出したママが私を強く抱きしめた。私がいなくなって相当焦って探しくれたみたいで、二人共汗が出ているし息が上がっている。
『パパとママにあえてよかったね。じゃ、おれはいくから。バイバイ』
『ありがとう! それと、おなまえおしえて!』
『おれは――。よろしくね』
☆☆☆☆☆
あれから私は男の子と再会せぬまま旅行から戻り、それから十年が経過した。私は雷門中の美術部に所属しているけど、時折窓から見えるグラウンドで元気にサッカーをしているサッカー部を見ると、男の子とを思い出す。あの子もサッカーを続けているのかなって。
男の子のことを思い出させてくれたサッカー部は、強化委員として日本各地の学校に転校した。親友の春奈ちゃんも兄の鬼道先輩と一緒に転校してしまったし、理事長代理の雷門さんや一之瀬先輩や土門先輩は海外に行ったみたい。そして学校の改築と共にサッカー部専用の棟までできたけど、肝心のサッカー部はいない。
「ねぇ瑞貴、今日転校生が来るって知ってた?」
「知らなかったけど……この中途半端な時期に珍しいね」
「なんでもフットボールフロンティアに出場するため、伊那国島ってとこから集団で転校してくるみたい。で、このクラスにその一人が来るんだって」
「えっ……」
友達の言葉に私は目を見開いた。それは『転校生』というキーワードではなく、『伊那国島』というキーワードだ。そういえば昔言った場所って確かそんな名前だったような気がする。
なんとか思い出そうとしている間、担任の先生が教室に入ってきた。そのうしろには雷門の制服を着た見たことのない男の子がいる。
「今日からこのクラスに新しい一員となった、氷浦くんだ。さっ、自己紹介を」
「はい。氷浦貴利名です、よろしくお願いします」
「!」
『おれはひうらきりな。よろしくね』
そのとき、私の中の思い出の彼と黒板の前にいる彼が重なって見えた。昔よりも身長が伸びて、どこか大人びている彼――氷浦貴理名くんに、私の心臓はドキドキと高鳴るのだった。
あとがき→
『無事だったか!』
『パパ! ママ!』
向かいから走って来たのは私の両親で、最初に駆け出したママが私を強く抱きしめた。私がいなくなって相当焦って探しくれたみたいで、二人共汗が出ているし息が上がっている。
『パパとママにあえてよかったね。じゃ、おれはいくから。バイバイ』
『ありがとう! それと、おなまえおしえて!』
『おれは――。よろしくね』
☆☆☆☆☆
あれから私は男の子と再会せぬまま旅行から戻り、それから十年が経過した。私は雷門中の美術部に所属しているけど、時折窓から見えるグラウンドで元気にサッカーをしているサッカー部を見ると、男の子とを思い出す。あの子もサッカーを続けているのかなって。
男の子のことを思い出させてくれたサッカー部は、強化委員として日本各地の学校に転校した。親友の春奈ちゃんも兄の鬼道先輩と一緒に転校してしまったし、理事長代理の雷門さんや一之瀬先輩や土門先輩は海外に行ったみたい。そして学校の改築と共にサッカー部専用の棟までできたけど、肝心のサッカー部はいない。
「ねぇ瑞貴、今日転校生が来るって知ってた?」
「知らなかったけど……この中途半端な時期に珍しいね」
「なんでもフットボールフロンティアに出場するため、伊那国島ってとこから集団で転校してくるみたい。で、このクラスにその一人が来るんだって」
「えっ……」
友達の言葉に私は目を見開いた。それは『転校生』というキーワードではなく、『伊那国島』というキーワードだ。そういえば昔言った場所って確かそんな名前だったような気がする。
なんとか思い出そうとしている間、担任の先生が教室に入ってきた。そのうしろには雷門の制服を着た見たことのない男の子がいる。
「今日からこのクラスに新しい一員となった、氷浦くんだ。さっ、自己紹介を」
「はい。氷浦貴利名です、よろしくお願いします」
「!」
『おれはひうらきりな。よろしくね』
そのとき、私の中の思い出の彼と黒板の前にいる彼が重なって見えた。昔よりも身長が伸びて、どこか大人びている彼――氷浦貴理名くんに、私の心臓はドキドキと高鳴るのだった。
あとがき→