氷の名を持つ君との出会い
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『おれは――。よろしくね』
今日は珍しく昔の夢を見た。だけどもう十年も前のことだから、名前も思い出せないくらいになっている。……私の初恋の人なのに。
「いってきまーす!」
学校に向かいながら、私は今日見た夢のことを思い出していた。
☆☆☆☆☆
――小さい頃、私は両親と一緒にとある島に遊びに来ていた。特に観光名所があるわけでもないけど自然が豊かな所だから、都会と違ってのんびりできるからだと思う。
だけど旅館に行く途中、私は道端にある可愛い花に目を奪われてしゃがみ込むと同時に蝶が蜜を吸いに来たので、それも相まってしばらくずっと眺めていた。
『パパ? ママ? どこ……?』
蝶が去って行ってから私はやっと現状に気づいた。知らない場所でたった一人……怖くなって私は被っている、旅行前に両親に買ってもらったお気に入りの帽子を両手でギュッと握りながら涙目になっていく。
『――きみ、みかけないこだね?』
『!』
そんなとき声をかけて来たのが私と同い年くらいのサッカーボールを持った男の子だった。水色に近い青色の髪と同じ色の目に思わず言葉を失っていたけど、すぐに両親がいないことを思い出す。
『パパとママとはぐれたの……』
『じゃあまいごなんだね。いっしょにさがしてあげる』
『うん……』
男の子はボールを持っていない手を差し出したので、私は子供ながらに救世主と思って手を重ねるとギュッと握った。
気を紛らわせるためもあって、私たちはいろんな話をする。特にこの島のこととかは男の子がすごく詳しい。
『ここって、なにがおいしいの?』
『おさかながおいしいよ。おすしやさんがあるし、それにあまさんが、しんせんなかいもとってくれるんだ』
生臭いとこや骨は嫌いだけど魚介類は肉類より好きだから、そのときの私は迷子になった悲しさを忘れるくらいワクワクしていた。それが顔にかなり出ていたのか、男の子は目をパチクリして首を傾げる。
『おさかな、すきなの?』
『うん! すき!』
『そっか! おれもこのしまでとれるおさかながだいすきさ!』
男の子の笑顔は幼さ特有でとても可愛かったけど、あのときの私にはまるで太陽に反射した氷や水晶のようにキラキラ輝いて見えた。
今日は珍しく昔の夢を見た。だけどもう十年も前のことだから、名前も思い出せないくらいになっている。……私の初恋の人なのに。
「いってきまーす!」
学校に向かいながら、私は今日見た夢のことを思い出していた。
☆☆☆☆☆
――小さい頃、私は両親と一緒にとある島に遊びに来ていた。特に観光名所があるわけでもないけど自然が豊かな所だから、都会と違ってのんびりできるからだと思う。
だけど旅館に行く途中、私は道端にある可愛い花に目を奪われてしゃがみ込むと同時に蝶が蜜を吸いに来たので、それも相まってしばらくずっと眺めていた。
『パパ? ママ? どこ……?』
蝶が去って行ってから私はやっと現状に気づいた。知らない場所でたった一人……怖くなって私は被っている、旅行前に両親に買ってもらったお気に入りの帽子を両手でギュッと握りながら涙目になっていく。
『――きみ、みかけないこだね?』
『!』
そんなとき声をかけて来たのが私と同い年くらいのサッカーボールを持った男の子だった。水色に近い青色の髪と同じ色の目に思わず言葉を失っていたけど、すぐに両親がいないことを思い出す。
『パパとママとはぐれたの……』
『じゃあまいごなんだね。いっしょにさがしてあげる』
『うん……』
男の子はボールを持っていない手を差し出したので、私は子供ながらに救世主と思って手を重ねるとギュッと握った。
気を紛らわせるためもあって、私たちはいろんな話をする。特にこの島のこととかは男の子がすごく詳しい。
『ここって、なにがおいしいの?』
『おさかながおいしいよ。おすしやさんがあるし、それにあまさんが、しんせんなかいもとってくれるんだ』
生臭いとこや骨は嫌いだけど魚介類は肉類より好きだから、そのときの私は迷子になった悲しさを忘れるくらいワクワクしていた。それが顔にかなり出ていたのか、男の子は目をパチクリして首を傾げる。
『おさかな、すきなの?』
『うん! すき!』
『そっか! おれもこのしまでとれるおさかながだいすきさ!』
男の子の笑顔は幼さ特有でとても可愛かったけど、あのときの私にはまるで太陽に反射した氷や水晶のようにキラキラ輝いて見えた。