十年に一人の天才
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「太陽くん。お客様よ」
「客? 今日は面会の予定はないはずだけど……」
「フフッ。どうぞ、入って」
「――失礼します」
ここからだと見えないけど冬花さんの隣に誰かいるらしい。冬花さんが促してその場から退くと、聞き覚えのない声がして……――って!
「えっ……ええぇぇえええ!?」
「初めまして、雨宮太陽くん。井上瑞貴です」
現れたお客さんに僕はびっくりした! だってあの井上さんだよ!? この間冬花さんと一緒に話していた井上瑞貴さん! 本物!?
「冬花ちゃん、混乱しているんだけど」
「それほど瑞貴ちゃんのファンだってことよ。サプライズ大成功ね」
大成功っていうか、驚き過ぎて僕がポックリ逝ってしまったら……――って、いやいや! そんなマイナス思考はダメだ! 僕は今、憧れの井上さんと会っているんだ!
僕は慌ててベッドから降りてサンダルを履くと、まだ扉のそばにいる井上さんのそばに向かった。
「は、初めまして! 僕は雨宮太陽です! あの、僕もサッカーやっています! それと井上さんの大ファンです! 十年前のイナズマジャパンでオーストラリアの試合が特に印象的で――」
「太陽くん、落ち着いて! 瑞貴ちゃんがびっくりしているから」
「あっ、ごめんなさい……」
「ううん、大丈夫。少年サッカークラブの交流会とかで慣れているから。私のファンな上に十年も前の試合を覚えてくれて嬉しいよ。太陽くんでいいかな? 私のことも冬花ちゃんと一緒で名前でいいから」
「はい! 瑞貴さん!」
冬花さんが用意してくれた椅子に座った瑞貴さんが座って、僕はベッドに戻った。
事情を聞くと瑞貴さんと冬花さんは同級生で親友らしい。瑞貴さんはプロリーグ活動を休止して雷門中のコーチに就任したから時間が空いて、よかったら僕に会ってくれないかってお願いしたようだ。
瑞貴さんは僕が宝物にしている雑誌を見て、少し恥ずかしそうにしながら当時のイナズマジャパンのことを話してくれたり、僕の話も楽しそうに聞いてくれた。一つ一つの会話が僕にとっては楽しくて……。
「…………」
「太陽くん?」
「あっ、すみません。なんだかこうして瑞貴さんと話していると、サッカーがしたくてたまらなくて」
「気持ちはわかるよ。サッカーの話ばかりしているとそうなるよね。……でも、太陽くんは」
「はい、病気で激しい運動は禁じられています。だけど僕はサッカーが大好きなんです」
サッカーをする間は病気のことなんて忘れるくらい夢中になれるし、生き甲斐といっても過言じゃない。それほど僕にとってサッカーは全てなんだ。
「あの、瑞貴さん」
「ん?」
「僕が病気を治したら、一緒にサッカーをやってくれませんか? 僕、瑞貴さんと思いっきりサッカーがやりたいんです!」
この病気は治療が難しいとはいえ必ず治るとお医者さんは言ってくれた。それが嘘でも本当でも、雷門が新雲と戦うことになったら僕は迷わず出場を選ぶ。思いっきりサッカーができる相手と試合するなら、思い残すことなんてないだろう。
でも、今日話して瑞貴さんと思いっきりサッカーがしたいと思った。今の僕じゃ瑞貴さんは良くて遠慮しちゃうし、冬花さんから話を聞いているから最悪止められるだろう。
「いいよ」
「本当ですか!?」
「うん。でも、それは太陽くんがちゃんと病気を治すことが条件。ちゃんと治して、生きて、そして思いっきりサッカーをやろう。それが私との約束。できる?」
「はい!」
――その夢が叶うのは、瑞貴さんとの約束通り僕が病気を治してからだった。そのとき瑞貴さんはなんと僕と同年代になってしまったのは、また別の話。
あとがき→
「客? 今日は面会の予定はないはずだけど……」
「フフッ。どうぞ、入って」
「――失礼します」
ここからだと見えないけど冬花さんの隣に誰かいるらしい。冬花さんが促してその場から退くと、聞き覚えのない声がして……――って!
「えっ……ええぇぇえええ!?」
「初めまして、雨宮太陽くん。井上瑞貴です」
現れたお客さんに僕はびっくりした! だってあの井上さんだよ!? この間冬花さんと一緒に話していた井上瑞貴さん! 本物!?
「冬花ちゃん、混乱しているんだけど」
「それほど瑞貴ちゃんのファンだってことよ。サプライズ大成功ね」
大成功っていうか、驚き過ぎて僕がポックリ逝ってしまったら……――って、いやいや! そんなマイナス思考はダメだ! 僕は今、憧れの井上さんと会っているんだ!
僕は慌ててベッドから降りてサンダルを履くと、まだ扉のそばにいる井上さんのそばに向かった。
「は、初めまして! 僕は雨宮太陽です! あの、僕もサッカーやっています! それと井上さんの大ファンです! 十年前のイナズマジャパンでオーストラリアの試合が特に印象的で――」
「太陽くん、落ち着いて! 瑞貴ちゃんがびっくりしているから」
「あっ、ごめんなさい……」
「ううん、大丈夫。少年サッカークラブの交流会とかで慣れているから。私のファンな上に十年も前の試合を覚えてくれて嬉しいよ。太陽くんでいいかな? 私のことも冬花ちゃんと一緒で名前でいいから」
「はい! 瑞貴さん!」
冬花さんが用意してくれた椅子に座った瑞貴さんが座って、僕はベッドに戻った。
事情を聞くと瑞貴さんと冬花さんは同級生で親友らしい。瑞貴さんはプロリーグ活動を休止して雷門中のコーチに就任したから時間が空いて、よかったら僕に会ってくれないかってお願いしたようだ。
瑞貴さんは僕が宝物にしている雑誌を見て、少し恥ずかしそうにしながら当時のイナズマジャパンのことを話してくれたり、僕の話も楽しそうに聞いてくれた。一つ一つの会話が僕にとっては楽しくて……。
「…………」
「太陽くん?」
「あっ、すみません。なんだかこうして瑞貴さんと話していると、サッカーがしたくてたまらなくて」
「気持ちはわかるよ。サッカーの話ばかりしているとそうなるよね。……でも、太陽くんは」
「はい、病気で激しい運動は禁じられています。だけど僕はサッカーが大好きなんです」
サッカーをする間は病気のことなんて忘れるくらい夢中になれるし、生き甲斐といっても過言じゃない。それほど僕にとってサッカーは全てなんだ。
「あの、瑞貴さん」
「ん?」
「僕が病気を治したら、一緒にサッカーをやってくれませんか? 僕、瑞貴さんと思いっきりサッカーがやりたいんです!」
この病気は治療が難しいとはいえ必ず治るとお医者さんは言ってくれた。それが嘘でも本当でも、雷門が新雲と戦うことになったら僕は迷わず出場を選ぶ。思いっきりサッカーができる相手と試合するなら、思い残すことなんてないだろう。
でも、今日話して瑞貴さんと思いっきりサッカーがしたいと思った。今の僕じゃ瑞貴さんは良くて遠慮しちゃうし、冬花さんから話を聞いているから最悪止められるだろう。
「いいよ」
「本当ですか!?」
「うん。でも、それは太陽くんがちゃんと病気を治すことが条件。ちゃんと治して、生きて、そして思いっきりサッカーをやろう。それが私との約束。できる?」
「はい!」
――その夢が叶うのは、瑞貴さんとの約束通り僕が病気を治してからだった。そのとき瑞貴さんはなんと僕と同年代になってしまったのは、また別の話。
あとがき→