分析警察官の日常!
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事件が無事に解決し、デカルームでスワンとドギーは顔を見合わせて六人の帰りを待つ。
「終わったわね、とりあえず」
「いや、始まったのさ」
「そっか……」
ガ――……。
「オウッ、御苦労さん」
「「あ/ん?」」
扉が開いた音にデカルームにいたドギーとスワンは顔を向けると、先に入ってきたバスローブ姿のウメコを見て怪訝そうに眉を寄せた。
「ふわ~……サッパリサッパリ!」
「いきなりそれか……」
「エヘヘ~」
「ウメコの奴、帰って来たら直行したんですよ」
ウメコはこれが通常運転なのでセンは苦笑しつつジャスミンと一緒にデカルームに入る。
「ボス、これが今回の事件の報告書と調書です。スワンさん、あとでデカレンジャーロボの分析結果を僕のデータベースに送ってください。今回の戦いを機に新たに作戦を立てられるよう精進します」
「相変わらず仕事が早いな」
「それに真面目よね、テンくんは」
続けて入ってきた宙輝は書類の束をドギーに渡してスワンに礼をすると、さっそくコンピューターの前に座って解析を始めた。その背中を二人は誇らしげに見ていると、ドギーはふと人数が足りないことに気づく。
「バンとホージーはどうした?」
「チェンジしてます」
「チェンジ?」
ドギーにそう言ってジャスミンは別の出入り口から一時デカルームを出ると、続いてサングラスを外しながらホスト風になったホージーが入って来た。
「ボス、お疲れ様です。いきなりですが、俺とに休暇を――」
「俺です、俺! デートするのは俺なんで、俺に休暇を!」
「おい、お前なぁ!」
パシッ!
自分を押しのけてカジュアル風な服装を着たバンが敬礼をすると、ホージーは叫びながら拳を繰り出す。だが、それをなんなく片手で受け止めたバンはニカッと笑った。
「サンキュー、相棒! いきなりの俺の作戦に乗ってくれて!」
パシッ!
「勘違いすんな!」
「人生はワンツーパンチ!」
バンが片方の手で拳を作ってパンチを出すと、ホージーがそれを受け止めた。その光景に自分とウメコの飲み物を持って来たジャスミンが笑いながら言ったのを知ることもなく。
「あの場で最善の決断をしただけだ。誰がお前なんか認めるか!」
「なんだとー!」
「なんだよ!」
「こらこら、お前ら!」
「素直に『乗りました』と言っときゃ丸く収まるだろ!」
「なんで丸く収める必要がある!?」
「おい!」
時にドギーが間に入ってバンとホージーを止めようとするが、二人はそれに気づかずヒートアップしていく。
「意外とメイコンビかもね」
「『迷う』ほうのね」
「フフッ」
飲み物を飲みながらウメコとジャスミンは二人を見て微笑ましそうにそう言った。それはスワンも同じである。
「ボス、わかったような気がします。バンをレッドにした理由が」
「そうか……」
「はい」
センは時に勘で動き自分の信念を基づくバンが、この地球署に必要なのだと今回の事件で感じた。
「そういえばさ、テンはよかったの? 現場で助けたあのOLさんにデートに誘われたんでしょ?」
「「ええっ!?」」
「いや、僕は刑事として当然のことをしたまでです。お礼は言葉だけで充分ですよ」
「さすがテン。ナンパする誰かさんたちと大違いだね」
「……何? ナンパ?」
「「!」」
センの言葉で言い争いをピタリと止めてギクリと肩を跳ねたバンとホージー。それを見たウメコとジャスミンはお互い顔を見合わせるが、その表情はまるでイタズラっ子のように笑っていた。
「現場にいたOLさんを助けたのはいいんですが、どっちがデートするか言い争っていました!」
「しかも私たちが止めるまでずっと。怪獣機が暴れていることをそっちのけで」
女性陣の追撃というなのチクりでバンとホージーもまたお互い顔を見合わせるが、その顔は冷や汗が出ていて同時に頷くと、コッソリと静かにデカルームを出ようとした。だが……。
ガシッ!
「バン、ホージー」
「「はい!」」
「お前ら、あとでたっぷり話を聞かせてもらおう」
「「そりゃないよ/ぜー!」」
ドギーに首根っこをつかまれて低い声音で呼び止められた挙句、説教が待っているとわかったバンとホージー。ドギーはそのまま引っ張ると二人は悲痛な声を上げながらデカルームを出るのだった。
次いでジャスミンが別の出入り口でデカルームを出るまで、ポカンとしていた宙輝は我に返って今部屋に残っているメンバーに尋ねる。
「えっと、僕、何かマズいことでも言いました?」
「いいのよ、テンくんは気にしなくて」
「そうそう、あんな場所でナンパする二人が悪いんだし」
「テンくんはえらい! 刑事の鏡だよ!」
「ハァ……?」
スワンからたしなめられ、センも同意するように頷き、ウメコから褒められるが、宙輝は何がなんだかわからなくて首を傾げる。
すると戻ってきたジャスミンが宙輝の隣にやって来ると、宙輝にコーヒーの入ったマグカップを差し出す。
「テン、お疲れ様」
「あっ、その、ありがとうございます! ジャスミンさんもお疲れ様です!」
まさかジャスミンから差し入れをもらえると思わなかった宙輝は緊張しながらマグカップを受け取り、赤くなった顔を見られないように再びコンピューターの画面に顔を向けてコーヒーをひと口飲むのだった。
あとがき→