クールな君と海の出会い!
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お兄さんのおかげで私は無事に港まで上げてもらい、船の到着と共に雷門イレブンも駆けつけて来る。その先頭走って来たのは……物凄く焦った表情をしている一之瀬くんだ。
「瑞貴ー! 大丈夫ー!?」
「一之瀬、邪魔!」
「ぐえっ!」
飛びつこうとした一之瀬くんを払いのけたのは塔子ちゃん。それに呆気に取られていると、秋ちゃんが私に大きいタオルを体に巻き付けてフェイスタオルで頭を拭いてくれた。沖縄までの一つ前の島なのにわざわざ船から降りてくれたんだ。
「まったく。目金さんが身を乗り出したからこうなったんスよ」
「そうそう」
「ウッ!」
壁山くんと吹雪くんから冷たい目で見られた目金くんは肩を跳ねる。そんな中、円堂くんは私を助けてくれたお兄さんに笑顔でお礼を言う。
「ありがとう! 君は瑞貴の命の恩人だ!」
「よせよ。礼を言われるほどじゃねぇって」
「……そうですよ。瑞貴さんはただ浮かんでいるだけで無事だったじゃありませんか」
「バカ野郎!」
「ヒッ!」
非難されてばかりなのが嫌だったのか 目金くんが皮肉気にそう言うと、お兄さんは円堂くんのときと打って変わった態度で目金くんに怒鳴った。
「海を甘く見んな! もしかしたらこいつの命が落とされたかもしんねぇんだぞ! 海は命が生まれるところだ! 命を落とされちゃたまんねーよ!」
「はい……」
「まっ。とにかくさ、無事で何よりだ」
厳しく叱ったのに目金くんが反省した様子なのを確認したら、ちゃんと許してくれるなんてまるで海みたいな人だな。
「向こうで音無さんと夏未さんが替えのジャージを用意してくれたわ。着替えましょう」
「待って」
キャラバンに連れて行こうとした秋ちゃんを制すると、私はタオルが落ちないようにしっかり巻きつけてお兄さんの元へ行く。
「助けてくれてありがとうございました」
「気にすんなって。それにしても海に落ちたのに冷静に浮いてる奴なんて初めて見たぜ」
「ああ、それは水難事故時には『泳がない・脱がない・飲まない・助けない』が基本だと本で読んでいたことを覚えていたのと、着衣水泳を学校で習ってたからです」
「へー! そういうこと習っても覚えてる奴ってなかなかいないモンだぜ。お前、スッゲーな!」
二カッと円堂くんに負けないくらい太陽のような笑顔を向けたお兄さんは私の頭を撫でると「とはいってもそのままじゃ風邪引くから着替えて来い」と言ってくれたので、私はもう一度お礼を言って秋ちゃんと共にその場を去って行った。
――着替えに戻ったあと騒いでいる雷門イレブンに事情を聞いたら一日一便のため次の船は明日らしい。今日はどうするかと悩んでいたけど、そこはさすが我らがキャプテン・円堂くん。彼の提案で木を組み立てて網を張り、ラインを引いて砂浜のサッカーコートが完成した。
チーム分けは円堂くん、塔子ちゃん、風丸くん、一之瀬くん、木暮くんのチームと、立向居くん、栗松くん、土門くん、壁山くん、鬼道くんのチームで練習を始める。吹雪くんは福岡のこともあってしばらく見学に徹させるらしいけど、どこか雰囲気が違う気がするんだよね……なんていうか『吹雪くんを演じている』って感じもする。
「ん? 僕の顔に何か付いてる?」
「あっ、ううん。なんでもない」
つい観察する癖が出てしまったってジッと見つめていたら吹雪くんにバレてしまった。まあ、あんなに見つめていたら当然か。
「瑞貴ー! 見つめるなら吹雪じゃなくて俺にしてー!」
「ムリだから」
何故か大きく手を振ってそう叫ぶ一之瀬くんだけど、私は私の通常のマネージャー業務以外の仕事がある。それはみんなの動きはもちろんだけど円堂くんの観察だ。
大阪の特訓マシンでのインサント能力を買ってくれたのか、円堂くんは正義の鉄拳の習得のためフィールドの外から気づいたことがあれば教えてほしいと頼まれた。円堂くんのおじいさんの教え方は擬音ばかりで独特だから、感覚で覚えるしかないかもしれない。
「いくぞ、円堂!」
「よーし……来い!」
最初にボールを砂浜に置いた鬼道くんが、ノーマルシュートを円堂くんのいるゴールに向かって撃ち込む。
「パッと開かず、グッと握って、ダン! ギューン! ドカーン!」
円堂くんの手からゴッドハンドの拳バージョンが出るけど、すぐに消えてボールはゴールに入った。
「まただ……。ギューンって、なんだろう?」
「焦るな円堂。究極奥義と名付けられた技だ。簡単には覚えられるはずがない」
「そうだな。究極奥義……身につけたらどんなスゲーシュートだって防げるんだろうな……絶対覚えてみせるぜ!」
「――ヒャッホォ!」
「ん?」
すると海から聞き覚えのある声が聞こえ、壁山くんを始め私たちは振り向くと、これまた見覚えのある姿がサーフィンで波に乗ってやってきた。
それはさっきのお兄さんで、空に投げ出されたと思ったら空中で何度も回転して見事に着地する。
「ん? よお、また会ったな」
ズド――ンッ!!
「「「「「!?」」」」」
私たちが言葉を発する前にお兄さんのサーフボードが、ちょうどお兄さんの横に落ちたので思わず驚いてしまう。もしかして計算して飛び降りた?
「瑞貴ー! 大丈夫ー!?」
「一之瀬、邪魔!」
「ぐえっ!」
飛びつこうとした一之瀬くんを払いのけたのは塔子ちゃん。それに呆気に取られていると、秋ちゃんが私に大きいタオルを体に巻き付けてフェイスタオルで頭を拭いてくれた。沖縄までの一つ前の島なのにわざわざ船から降りてくれたんだ。
「まったく。目金さんが身を乗り出したからこうなったんスよ」
「そうそう」
「ウッ!」
壁山くんと吹雪くんから冷たい目で見られた目金くんは肩を跳ねる。そんな中、円堂くんは私を助けてくれたお兄さんに笑顔でお礼を言う。
「ありがとう! 君は瑞貴の命の恩人だ!」
「よせよ。礼を言われるほどじゃねぇって」
「……そうですよ。瑞貴さんはただ浮かんでいるだけで無事だったじゃありませんか」
「バカ野郎!」
「ヒッ!」
非難されてばかりなのが嫌だったのか 目金くんが皮肉気にそう言うと、お兄さんは円堂くんのときと打って変わった態度で目金くんに怒鳴った。
「海を甘く見んな! もしかしたらこいつの命が落とされたかもしんねぇんだぞ! 海は命が生まれるところだ! 命を落とされちゃたまんねーよ!」
「はい……」
「まっ。とにかくさ、無事で何よりだ」
厳しく叱ったのに目金くんが反省した様子なのを確認したら、ちゃんと許してくれるなんてまるで海みたいな人だな。
「向こうで音無さんと夏未さんが替えのジャージを用意してくれたわ。着替えましょう」
「待って」
キャラバンに連れて行こうとした秋ちゃんを制すると、私はタオルが落ちないようにしっかり巻きつけてお兄さんの元へ行く。
「助けてくれてありがとうございました」
「気にすんなって。それにしても海に落ちたのに冷静に浮いてる奴なんて初めて見たぜ」
「ああ、それは水難事故時には『泳がない・脱がない・飲まない・助けない』が基本だと本で読んでいたことを覚えていたのと、着衣水泳を学校で習ってたからです」
「へー! そういうこと習っても覚えてる奴ってなかなかいないモンだぜ。お前、スッゲーな!」
二カッと円堂くんに負けないくらい太陽のような笑顔を向けたお兄さんは私の頭を撫でると「とはいってもそのままじゃ風邪引くから着替えて来い」と言ってくれたので、私はもう一度お礼を言って秋ちゃんと共にその場を去って行った。
――着替えに戻ったあと騒いでいる雷門イレブンに事情を聞いたら一日一便のため次の船は明日らしい。今日はどうするかと悩んでいたけど、そこはさすが我らがキャプテン・円堂くん。彼の提案で木を組み立てて網を張り、ラインを引いて砂浜のサッカーコートが完成した。
チーム分けは円堂くん、塔子ちゃん、風丸くん、一之瀬くん、木暮くんのチームと、立向居くん、栗松くん、土門くん、壁山くん、鬼道くんのチームで練習を始める。吹雪くんは福岡のこともあってしばらく見学に徹させるらしいけど、どこか雰囲気が違う気がするんだよね……なんていうか『吹雪くんを演じている』って感じもする。
「ん? 僕の顔に何か付いてる?」
「あっ、ううん。なんでもない」
つい観察する癖が出てしまったってジッと見つめていたら吹雪くんにバレてしまった。まあ、あんなに見つめていたら当然か。
「瑞貴ー! 見つめるなら吹雪じゃなくて俺にしてー!」
「ムリだから」
何故か大きく手を振ってそう叫ぶ一之瀬くんだけど、私は私の通常のマネージャー業務以外の仕事がある。それはみんなの動きはもちろんだけど円堂くんの観察だ。
大阪の特訓マシンでのインサント能力を買ってくれたのか、円堂くんは正義の鉄拳の習得のためフィールドの外から気づいたことがあれば教えてほしいと頼まれた。円堂くんのおじいさんの教え方は擬音ばかりで独特だから、感覚で覚えるしかないかもしれない。
「いくぞ、円堂!」
「よーし……来い!」
最初にボールを砂浜に置いた鬼道くんが、ノーマルシュートを円堂くんのいるゴールに向かって撃ち込む。
「パッと開かず、グッと握って、ダン! ギューン! ドカーン!」
円堂くんの手からゴッドハンドの拳バージョンが出るけど、すぐに消えてボールはゴールに入った。
「まただ……。ギューンって、なんだろう?」
「焦るな円堂。究極奥義と名付けられた技だ。簡単には覚えられるはずがない」
「そうだな。究極奥義……身につけたらどんなスゲーシュートだって防げるんだろうな……絶対覚えてみせるぜ!」
「――ヒャッホォ!」
「ん?」
すると海から聞き覚えのある声が聞こえ、壁山くんを始め私たちは振り向くと、これまた見覚えのある姿がサーフィンで波に乗ってやってきた。
それはさっきのお兄さんで、空に投げ出されたと思ったら空中で何度も回転して見事に着地する。
「ん? よお、また会ったな」
ズド――ンッ!!
「「「「「!?」」」」」
私たちが言葉を発する前にお兄さんのサーフボードが、ちょうどお兄さんの横に落ちたので思わず驚いてしまう。もしかして計算して飛び降りた?