タイムジャンプする恋心
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
☆☆☆☆☆
試合前にクロノストーンから戻った円堂さんを監督にして私たち時空最強イレブン――クロノストームは、SARUがいるフェーダの最強チーム、ザ・ラグーンと最終決戦を迎えた。
ザ・ラグーンはフェーダの中でも優れた選手たちが集まっている。さっそく2点も取られてしまったけど、だからと言って私たちはあきらめない。この試合、必ず勝つ! SARUにわかってもらうためには、それしかないんだ!
私とザナークのコンビネーションにより、1点を返すことができた。でもSARUたちはアンプルを使って身体能力を強化すると、早くも追加点を取ってまた引き離してしまう。
「このままだとおしまいになっちゃいます! あきらめないでください! 天馬くん、みんなー!」
「そうだ! 負けるな、信助ー!」
「神童! ここからだド!」
「気ぃ張ってけー!」
速水くんや三国さんや車田さんや天城さんを始め、雷門メンバーが私たちに声援を送ってくれている。ザ・ラグーンの恐ろしさは観客席にまで届いているのに、それでも私たちが勝ってくれると信じている。そしてSARU……必ず君を救ってみせる!
「絶対に負けられない……この試合は俺たちだけじゃない。みんなで! 勝利をつかむんだ!」
天馬たちだってあきらめていない。この試合は雷門メンバー、ラグナロク……そして全人類の未来がかかっているんだ。
それから私とザナークを攻撃の基点にしようとするけど、アンプルを注入したザ・ラグーンはスピードもパワーもケタ違いにアップしている。でも私だってセカンドステージ・チルドレンだから、なんとかボールを受け取ったSARUの前に立つことができた。
「……後悔してないみたいだね」
「SARU、私たちは必ず勝つ! そして君たちを救ってみせる!」
「救う? 何を言っているのかな? 裏切っただけじゃなく僕の気持ちを応えようとしないで偉そうに。それに――君たちの運命を握っているのは、僕らのほうだ」
「!」
SARUはミキシトランスして私を突破し、そのまま化身アームドしてゴールを奪った。3点差で前半が終了してしまう。
SARUたちは力のない者は排除されるべきだと考えて、復讐のことしか頭にない。このままでは負けてしまう、どうすればいいかと思案していたとき――。
「それが、お前たちのサッカーなのか?」
「「「「「!」」」」」
「勝つことにこだわり過ぎだな」
「円堂監督……?」
「お前たちにとってのサッカーって、なんなんだ?」
円堂さんの問いかけには驚いたけど、それは私たちがサッカーへの気持ちを再確認させてくれる。
「もちろん、勝たなきゃいけない試合だ。だが、そればかり気にし過ぎて、大切なことを見失っていないか?」
「大切なこと……」
「見せてくれ。お前たちがやってきたサッカーを!」
――後半に入ってシュートを撃つほどいいとこまでいったけど、ゴールに入ることはなかった。でも、それで天馬が何かに気づいたように声を上げる。
「ボールが繋がって嬉しい、シュートが決まらなくて悔しい……これが、俺たちのサッカー!」
私たちは声を掛け合うという初心を思い出した。そしてミキシトランスして化身アームドしたSARUのシュートを完全に止めることはできなかったけど、信助がゴールバーにコースを逸らしてくれた。
「いくぞ! トーブ!」
「うおおおっ!」
「いくやんね!」
「錦先輩!」
「信助!」
「いっけー!」
「繋げ!」
「霧野さん!」
「ザナーク!」
「うおりゃあ!」
「天馬!」
天馬を始めとして私たちはパワーを集めるかのように順にボールを繋いで、それがイナズママークを模すと再び天馬の元へボールを戻す。これがハーフタイムで円堂さんに告げられた必殺タクティクス――グランドラスター!