タイムジャンプする恋心
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「ミズキ? どうして泣いているんだ?」
「えっ……」
SARUに言われて頬に手を当てると、私は確かに涙を流していた。拭っても拭ってもそれが止まらず、しかも溢れて来るのは涙だけじゃなく、脳裏に浮かんでくる天馬とのこれまでの出来事ばかりだ。
「止まらない……どうして止まらないの……!?」
ギュッ。
暖かい温もりが襲って来たと思ったら、SARUが抱きしめてくれているんだと気づいた。
「記憶のない君との感情が合わさって混乱しているんだよ。大丈夫。これからは僕らが――僕がずっとそばにいる。そして僕らが支配した世界で幸せになろう。僕と一緒に」
「SARU……」
親からも周りからも見放された私を、SARUが受け止めてくれた。そして何度も迷ったときはSARUがこうして抱きしめて落ち着かせてくれていた。だからこの温もりも私が安心する温もりのはずなのに……。
『ミズキ!』
天馬と一緒にいた温もりが、一番心地いいなんて思ってしまう……。
☆☆☆☆☆
SARUの命令で私は再び天馬たちの前に姿を現せることになった。もちろん――敵として。
ラグナロク第三戦目、私はガルというチームのキャプテンとして天馬たちと対峙する。
「ミズキ! ミズキが、決勝戦の相手なの!?」
「そうだよ。私がこのチーム・ガルのキャプテンよ」
「こ、こんな形でミズキと戦いたくないよ!」
「仕方ないよ……私は思い出してしまったんだ……」
私がチームのみんなと入場して来たとき、案の定で先にグラウンドにいた天馬は私の元に駆け付けてきた。SARUは命令したあと『大丈夫か?』と聞いたけど私にとってはちょうどいい機会でもあった。私たちの復讐を成し遂げるためにも……天馬への想いを断ち切るためにも。
――試合中に天馬は何度も何度も私に呼びかけて来たけど、私の決意は変わらない……変わらないはずだった。
最初は確かに私たちガルが優勢していたのに天馬たちの士気が上がって急に押し返されるようになった。途中で入って新たなミキシトランスを得たザナークのシュートに勢いがついたから? いや、それだけじゃない。天馬がみんなを支え、力を与えているからだ。その光景は私が何度も目にして体験していたことだ。
「ミズキ。たとえ敵味方に分かれても、嬉しいよ。ミズキとサッカーができて」
「っ、天馬……」
それからSARUの命令で私は力を使った。だけど何故か支援者Xが私に「指示を聞くな!」と呼びかけ、思わず力を使うのをやめた。でも……。
〈ミズキ。君のやるべきことはわかるよね?〉
「ミズキ! 言うことを聞くな!」
〈ミズキ!〉
「――ミズキ!」
頭の中でSARUがそして観客席から支援者Xが呼びかけてくるけど、新たに私を呼び掛けたのは天馬だ。その表情に私は苦しめてしまった罪悪感とこの状況の戸惑いで思わず声を出してしまう。
「っ、て――」
〈ミズキ!〉
「ミズキ!」
「私は…私は……――っ!」
SARUと天馬――二人の声の狭間で私はトーブにボールを取られたことにも気づかず、試合終了のホイッスルが鳴り響いたあと気を失ってしまった……。
「えっ……」
SARUに言われて頬に手を当てると、私は確かに涙を流していた。拭っても拭ってもそれが止まらず、しかも溢れて来るのは涙だけじゃなく、脳裏に浮かんでくる天馬とのこれまでの出来事ばかりだ。
「止まらない……どうして止まらないの……!?」
ギュッ。
暖かい温もりが襲って来たと思ったら、SARUが抱きしめてくれているんだと気づいた。
「記憶のない君との感情が合わさって混乱しているんだよ。大丈夫。これからは僕らが――僕がずっとそばにいる。そして僕らが支配した世界で幸せになろう。僕と一緒に」
「SARU……」
親からも周りからも見放された私を、SARUが受け止めてくれた。そして何度も迷ったときはSARUがこうして抱きしめて落ち着かせてくれていた。だからこの温もりも私が安心する温もりのはずなのに……。
『ミズキ!』
天馬と一緒にいた温もりが、一番心地いいなんて思ってしまう……。
☆☆☆☆☆
SARUの命令で私は再び天馬たちの前に姿を現せることになった。もちろん――敵として。
ラグナロク第三戦目、私はガルというチームのキャプテンとして天馬たちと対峙する。
「ミズキ! ミズキが、決勝戦の相手なの!?」
「そうだよ。私がこのチーム・ガルのキャプテンよ」
「こ、こんな形でミズキと戦いたくないよ!」
「仕方ないよ……私は思い出してしまったんだ……」
私がチームのみんなと入場して来たとき、案の定で先にグラウンドにいた天馬は私の元に駆け付けてきた。SARUは命令したあと『大丈夫か?』と聞いたけど私にとってはちょうどいい機会でもあった。私たちの復讐を成し遂げるためにも……天馬への想いを断ち切るためにも。
――試合中に天馬は何度も何度も私に呼びかけて来たけど、私の決意は変わらない……変わらないはずだった。
最初は確かに私たちガルが優勢していたのに天馬たちの士気が上がって急に押し返されるようになった。途中で入って新たなミキシトランスを得たザナークのシュートに勢いがついたから? いや、それだけじゃない。天馬がみんなを支え、力を与えているからだ。その光景は私が何度も目にして体験していたことだ。
「ミズキ。たとえ敵味方に分かれても、嬉しいよ。ミズキとサッカーができて」
「っ、天馬……」
それからSARUの命令で私は力を使った。だけど何故か支援者Xが私に「指示を聞くな!」と呼びかけ、思わず力を使うのをやめた。でも……。
〈ミズキ。君のやるべきことはわかるよね?〉
「ミズキ! 言うことを聞くな!」
〈ミズキ!〉
「――ミズキ!」
頭の中でSARUがそして観客席から支援者Xが呼びかけてくるけど、新たに私を呼び掛けたのは天馬だ。その表情に私は苦しめてしまった罪悪感とこの状況の戸惑いで思わず声を出してしまう。
「っ、て――」
〈ミズキ!〉
「ミズキ!」
「私は…私は……――っ!」
SARUと天馬――二人の声の狭間で私はトーブにボールを取られたことにも気づかず、試合終了のホイッスルが鳴り響いたあと気を失ってしまった……。