似た物親子に手を焼いています
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ガウン! ガウン!
『邪魔するぜ!』
『うちの子供たちを返しなさい!』
そして駆け付けてくれた自分たちの両親と大好きな兄や姉のような仲間たち。分が悪いと思ったのか、誘拐犯は自分たちを人質に取ろうとしたが予想範囲だったのか、母親が一目散に助けてくれた。
事件は解決し誘拐犯も捕まった。安心したせいか千晴は瑞貴に大泣きしていたが、宙輝は泣くどころか自分が情けなく感じたのだ。
「千晴は俺を励ましてくれたし、ルカ姉やアイム姉も女なのにカッコよかったんだ。俺は早く親父を越えたくて訓練の相手もしてもらったけど、親父は俺が思ったよりもずっと強かった……」
誘拐犯と戦う父親は、訓練しているときよりもずっと強かった。さらに終わったあとも息一つ切らすことのない姿から、本気ではないこともうかがえる。
いつまでも父親と訓練していては手の内を読まれるばかり。なので他の人と訓練すれば手の内を知られないし、父親を倒せる日が近くのなるのではないかと思ったのだ。女性陣の訓練を受けないのは『男は女を守らないといけないのに、逆に守られてしまったから』という意地らしい。
「だから、いつか母ちゃんも千晴もルカ姉もアイム姉も守れる男に俺はなるんだ! 親父にだって負けたくない!」
「フッ、なるほどな」
理由がわかって納得したのか、ジョーは宙輝の頭にポンッと手を置いた。
☆☆☆☆☆
「――というわけ」
全ての経緯を話し終えると、目を見開いていたマーベラスは寝ている宙輝を見てフッと笑った。
「いっちょ前に男なりやがって。だが……――気に入った」
「千晴も、がんばっていたもんね」
マーベラスが宙輝の髪をクシャクシャに撫で回し、私は千晴の頭を優しく撫でた。
「そうとわかれば、明日からは俺が徹底的にシゴいてやる」
「また逃げられるかもよ?」
「俺が追いかければ脚力が鍛えられるだろ。それに、俺に相手をすれば手の内を読まれるからだと? 読まれねぇように努力する訓練もつけてやる」
ニヤリと笑うマーベラスはどこか楽しそう。自分の子供に嫌われてないってわかって安心したのかな?
「にしても、男が女を守るってどこで覚えたんだ?」
「たぶん、絵本の影響じゃない? 姫を助けるのって決まって王子だし」
「なるほどな。……もう一人作っとくか」
「ハッ?」
今こいつ、なんて言った? 何故この流れでそこに行きつく?
「妹だろうが弟だろうが、宙輝は自分が『兄』になればやる気が増すだろ」
「……うちは子供が三人いるから充分です」
「ハアッ!? もう腹にいるのか!? まさか他の奴のガキだったり――」
「子供はあんただ、あんた! 拗ねるわヤキモチ妬くわ、手がかかる!」
――こんな日々が続いているけど、私は毎日充実しています!
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