まだ見ぬ君と出会うまで
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「結婚すればあきらめてくれると思ったんだけどな~……。妊娠の報せをしたらショックを受けて放心しているって電話越しでもわかったぞ」
「それほどあいつらも俺たちも本気だってことだ。まあ安心しろ、ムリに奪い取るような真似はせん」
「お前が不甲斐ない真似をしない限りな」
「ウッ!」
フィフスセクターの調査をしたり、未来の敵に捕まったり、いろいろ心当たりがある円堂はさすがに豪炎寺と鬼道の言葉に何も言えなかった。
コンコン。
「はい」
また新たな来訪者らしく瑞貴が返事をして扉が開くと、今度は不動と風丸がやって来た。
「なんだ、お前らも来てたのか」
「瑞貴、元気か?」
「明王、一郎太、久しぶりだね」
「ハハッ、また増えたな」
毎日来る円堂以外にも、こうやって日替わりに誰かが瑞貴の病室を訪ねに来てくれる。おかげで瑞貴も寂しいなんて考える暇がないくらいだ。
――夕方になり、豪炎寺たちは退出してしばらく経った頃だ。病室は瑞貴と円堂の二人だけである。
「産まれる前から人気者だね、私たちの子供は」
「まあ愛されているってことだよな。……母子共々に」
「えっ? 最後何か言った?」
「なんでもない。それでもさ、こうやってサッカー好きな奴らが集まると子供もサッカーをやらずにはいられないんじゃないか?」
「そうだね。私的には女の子だったらカッコいいお兄さんに囲まれると『お嫁さんになるー!』って言うかな」
「ダメだ! 嫁にやりたくない!」
「守ってば、早くも親バカだね……」
今でも充分嫁バカなのに、本当に子供がそんなことをいったら暴走しないか瑞貴は心配だった。
「当たり前だろ。俺の嫁さんはこんなに魅力的なんだ。子供だって男でも女でも誰もほっとかれないさ」
「み、魅力的って……!」
「ほら、そうやってすぐ顔が赤くなる所とか」
「こ、これは守が――」
「そっ。俺のせい……だから愛せずにいられないんだ。お前も、子供もな」
チュッ。
円堂は自然な動作で瑞貴の顔に手を当て、顔を近づけるとキスをした。本当に昔は恋愛に鈍かったのかとときどき疑いたくなるくらいだ。
コンコン。
「おっ、来たな」
「だね。どうぞー」
時間を見て円堂も瑞貴も今度は誰なのかわかった。そして扉が開くと予想通り――。
「瑞貴さーん!」
「「「「「こんにちはー!」」」」」
「おいおい。お前ら、病院では静かにしろ」
「「「「「す、すみません……」」」」」
「フフッ」
円堂に叱られた天馬たち雷門中サッカー部。今は簡単に雷門中へ行けないので懐かしくなったのか、瑞貴は面白そうに笑った。
(早く産まれておいで。みんな君を待っているよ)
瑞貴がそっと手を当てると、お腹がまた少し動いた感覚がした。
あとがき→
「それほどあいつらも俺たちも本気だってことだ。まあ安心しろ、ムリに奪い取るような真似はせん」
「お前が不甲斐ない真似をしない限りな」
「ウッ!」
フィフスセクターの調査をしたり、未来の敵に捕まったり、いろいろ心当たりがある円堂はさすがに豪炎寺と鬼道の言葉に何も言えなかった。
コンコン。
「はい」
また新たな来訪者らしく瑞貴が返事をして扉が開くと、今度は不動と風丸がやって来た。
「なんだ、お前らも来てたのか」
「瑞貴、元気か?」
「明王、一郎太、久しぶりだね」
「ハハッ、また増えたな」
毎日来る円堂以外にも、こうやって日替わりに誰かが瑞貴の病室を訪ねに来てくれる。おかげで瑞貴も寂しいなんて考える暇がないくらいだ。
――夕方になり、豪炎寺たちは退出してしばらく経った頃だ。病室は瑞貴と円堂の二人だけである。
「産まれる前から人気者だね、私たちの子供は」
「まあ愛されているってことだよな。……母子共々に」
「えっ? 最後何か言った?」
「なんでもない。それでもさ、こうやってサッカー好きな奴らが集まると子供もサッカーをやらずにはいられないんじゃないか?」
「そうだね。私的には女の子だったらカッコいいお兄さんに囲まれると『お嫁さんになるー!』って言うかな」
「ダメだ! 嫁にやりたくない!」
「守ってば、早くも親バカだね……」
今でも充分嫁バカなのに、本当に子供がそんなことをいったら暴走しないか瑞貴は心配だった。
「当たり前だろ。俺の嫁さんはこんなに魅力的なんだ。子供だって男でも女でも誰もほっとかれないさ」
「み、魅力的って……!」
「ほら、そうやってすぐ顔が赤くなる所とか」
「こ、これは守が――」
「そっ。俺のせい……だから愛せずにいられないんだ。お前も、子供もな」
チュッ。
円堂は自然な動作で瑞貴の顔に手を当て、顔を近づけるとキスをした。本当に昔は恋愛に鈍かったのかとときどき疑いたくなるくらいだ。
コンコン。
「おっ、来たな」
「だね。どうぞー」
時間を見て円堂も瑞貴も今度は誰なのかわかった。そして扉が開くと予想通り――。
「瑞貴さーん!」
「「「「「こんにちはー!」」」」」
「おいおい。お前ら、病院では静かにしろ」
「「「「「す、すみません……」」」」」
「フフッ」
円堂に叱られた天馬たち雷門中サッカー部。今は簡単に雷門中へ行けないので懐かしくなったのか、瑞貴は面白そうに笑った。
(早く産まれておいで。みんな君を待っているよ)
瑞貴がそっと手を当てると、お腹がまた少し動いた感覚がした。
あとがき→